身内によりかかる



空は紅い。
紅い中に橙、紫、黄と滲む。
そこに雲の白い筋が、
うっすらと浮いている。


そんな空を見つめながら男は
腰を下ろした。
横には石の墓。
名前は真壁家と刻まれている。


「なぁ、父さん。聞いてくれる?俺の話」


声音は重い。
なのにその男の表情は、
えらく清々しかった。





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