Chapter9 〜流転〜





「冬獅郎、乱菊!」


駆けている彼等の後ろに着くと、乱菊が銀灰色の瞳をきらきらと輝かせた。


「玲!」


「…懐に入られた」


「うん、ごめんね?」


知っていて言わなかった罪悪感から、謝ると、冬獅郎はいや、と首を振った。


「関与しねぇんだろ?」


「基本的にはね。ルキアを玩具にしたバウントにはちょっとお仕置きしに行くけど」


何処と無く微妙な顔をした冬獅郎は諦めたように息を吐いた。


「…まぁ、好きにしろ」


「うん。じゃ、情報収集頑張ってね」


ふわりと微笑んで瞬歩で消えた玲に、乱菊が首を傾げる。


「あの子、全部分かってるんじゃないんですか?」


「隊主会で今回の騒ぎには関与しねぇとか言ってたからな。それに、侵入したのはたった六人だ。この程度で彼奴に頼ってられねぇよ」


確かに、何もかも彼女に頼ってしまっては、死神達の仕事が機能しなくなる。


「まぁそうかもしれませんけど。そう言えば隊長。なんか霊圧変わりましたね?」


「彼奴に修行させられたからな」


「えぇ?!羨ましい。それって隊長だけですか?」


「朽木、京楽、浮竹、卯ノ花、狛村、更木、雛森、伊勢、草鹿だ」


「瀞霊廷に残ってた隊長副隊長殆ど全員じゃないですか!」


私も行きたかった!と恨みがまし気にぼやく乱菊に。


「落ち着いたら頼めばいいだろ」


呆れたように溜息を零す冬獅郎。

兎に角情報を集めるため、彼等は瞬歩で流魂街を駆け回るのだった。


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