Chapter14 〜仮初〜






「行ってくれるね、ウルキオラ」


虚夜宮の玉座の間にて、藍染から受けた指示に、俺は今まで通り頭を下げた。


「畏まりました、藍染様」


然し、心の中ではもうこの男に忠誠など誓ってはいない。

現世に降りた死神の力量を測ってこいとの指示をどうやってあの女の意に反さず遂行するか。

俺はそれしか考えてはいない。


「失礼します」


何時も通り、表情一つ変えず踵を返すと、藍染があぁ、と声を零した。


「それとね。死神側に、異端分子が居るようなんだ。それも、出来れば調べて来てくれないかい」


「分かりました」


再度頭を下げ、玉座の間を出る。

あの女が与えてくれた力が馴染んでから。

藍染の放つ霊圧に押さえ付けられそうになる事も無くなった。

あのブレスレットで少し封印率を弄れば、耐えられる程度なのだ。

だが、それをすれば気取られてしまう為、決してしないが。

グリムジョーは気付いていない。

封を解けば、もし藍染と渡り合う事になったとしても。

倒せるとは言い切れずとも二人がかりなら如何にかなる。

唯、統率官二人が居なければの話だが。

藍染な力は、あの女が放った、何をしても抗えぬ程の圧力とはまるで違うのだ。


そう言えば、このブレスレット、通信機能も付いているんだったか。

そう思い返した俺は一先ず自宮に戻り、そのブレスレットに霊力を籠めた。


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