クトゥルフヲ倒シテ


だが再生していくラブクラフトに、ちょっと面倒くさいことになっている。このままだと保たないな。

「生憎だね。ああなったラヴクラフトを外部から破壊する手段なんて存在しない」

あ、やっぱり。私は、あのギプスを探す。あった。ニヤリと口角を上げると爆弾のスイッチを押した。ドッと、爆発した。ピシピシと云う音と悲鳴なのかわからない声が聞こえる。大きくした中也の暗黒空間(ブラックホール)が待っている。

「やっちまえ中也」

大きな音が上がり、ラヴクラフトは消えていた。立っているのは中也のみ。とりあえず、太宰を蹴飛ばして止めに行かせる。

「敵は消滅した。もう休め中也」

消えていく黒と、正気に戻る眼。咳き込み、膝をつく中也。スタインベックの気を失わせ向かう。

「…あーあ、終わったの?残念ねぇ…ラヴクラフトもスタインベックも」

この声は。そう思って振り返る。そこには、私が予想した通りの人物がいた。

「やあ久しぶりだね…真海、笠木っち」

鳴野っちもあちらへ視線を向ける。本を持った真海と、筆を持った笠木っちが立っている。

「やる気かい?」

勿論と返ってきて、地面を蹴って来た二人を天地投げで返した。これも私が覚えたものの一つだ。

「…そうだった…格闘術になるとかてないんだったなら…」

能力が発動される前に、人間失格を使う。

「…もういいんじゃない?」

私がそういえば、二人は肩をすくめて笑い出した。やっぱりか。鳴野っちと顔を見合わせた。太宰は、きょとんとしており中也は寝てます。
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