野望を語りし者
海に出て暫く。私達は、交代交代でオールを漕ぎでいた。少しずつ、進んでいた。
「そういやあ、お前なにもんだ」
現在、漕ぐ担当のゾロが聞く。ゴム人間は、バテている。お腹空いたって言ってる。
「…ああ、まだ言ってなかったか。私は、ミカン。ヴァレリア・A・ミカン。ちょっと、船を無くした旅人?」
にこっと笑う。いや、なんで疑問文!なんて言われているがまあ気にしない。序に言えば、船を無くしたのは事実だ。どっか言ったわ。
「で、何処に行きてぇんだ?」
私はにっと笑うと云った。
「シャボンディ諸島。そこは、海賊ならば入らなければならい偉大なる航路(グランドライン)にある。私は、そこに用があるんだ。」
海軍に頼めばいいじゃないか、と言われたが私は空を見つめていった。
「旅は楽しい方がいいだろう?」
君たちも名乗り給えと言えば、自己紹介をしてくれた。緑髪の男がゾロ。大剣豪になると断言された。ゴム人間が、ルフィ。こちはも海賊王になると断言された。お前ら、元気だなあ。
「まあ、楽しみにしているよ。」
ある男を思い出しながら、二人を見た。アイツと、あいつ、かな。