ほしくず


モデルチェンジ:二期:マクギリスの機体[20161217]

「…え、ほんとに?」

MSドックにてサラは己の耳を疑った。

デブ化ごてごてな装備を纏い、外装を肥大化するなんて。
護衛任務用に装備を堅くしたいというのは分かる。目的や作戦により装備や装甲を変えることは非常に意味がある。その考えは分かるが―――、如何せん、見た目がサラの好みではなかった。

車好きにも種類がいるように、サラもMSには拘りがある。どんなMSも素晴らしい兵器だと思うが、それと自分の好みとは別だ。彼女は軽装・スピード特化の機体が好きだった。前の世界ではトリスタンやランスロット、紅蓮弐式がサラの好みにあたる。

エナジーウイングを装備した聖天八極式も好きだが、X字型の翼をつけて空を滑るように走る紅蓮弐式の方がもっと好きだ。戦闘機型にも変形できるトリスタンなんてまさにロマンの塊だ。夢がいっぱい詰まっている。もちろん、我が子でもあるガウェインも好きだ。愛している。完成前にゼロに奪われたが。遺跡に持ち込んだ兄上許さん絶対に。
そんなガウェインだが、実はモルドレッドよりも高さと重量があるが(1mあたりの重さもガウェインのが上だ)、これはもう仕方が無い。開発には己の趣味以外も反映されているからだ。ああ、なんだかロイドやセシルとKMFをつまみに酒が飲みたくなってきた。ラクシャータとも話がしてみたい。とても話が合いそうだ。ただし、セシルの手料理はお断りだが。あれは料理ではない。味のテロ。食材への冒涜だ。

しかし、どうしても必要だと言われれば、やるしかない。依頼主はマクギリスなのだ。
サラはしぶしぶと後ろ髪を引かれる思いでグリムゲルデの装甲を外し、丸裸にしてから新たな装甲を――ヘルムヴィーゲ・リンカー用にOSの調整と機体の改修に着手した。もちろん、作業に妥協はしない。


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