それは数年前のこと。
「なぜ、下着をつけていないんだ?」
「え?だってパイロットスーツって裸の上に着るものでしょ?」
「いったいどこの常識かな?それは」
と、マクギリスは彼女へと苦言を呈した覚えがある―――が、
「なぜ、裸なんだ」
「あ、つい」
ついで裸の上にパイロットスーツを着るものなのかとマクギリスは思った。
しかたがない、と後ろを向く。早くパイロットスーツを着なおしてくれと。
溜息をついたあとで、ふよんと柔らかなものが背中にあたる。
服越しのため分かりにくいが、きっとあれが当たっているのだろう。
ちらりと首を後ろへと向ければ、サラが悪戯に微笑む。
「ね、マクギリスが着せてよ」
もう一度大きく溜息をついた後、マクギリスはサラへと向き直った。
まったくこの女は―――。
お仕置きとばかりに首筋に噛み付いてやれば、甘い声が聞こえた。