ほしくず


本編IF:SとM:ガエリオ[20161230]

::ソフトSMネタです。
::ロウソクと縄が出てくるだけです。
::紅茶で飲んでも安全な新種のお薬な設定です。
::アルミリアちゃんには見せられない。だめ絶対。


ヴィーンゴールヴにある、当主の一人娘と数人の使用人が暮らすヴァンドーム邸のとある一室にて。
夜の帳が下りた薄暗い部屋の中で、ガエリオは体を拘束されていた。

二つ折りにした専用の麻縄を使い、後ろ手に組んだ腕の手首を肘より上で縛り、胸の上を一周する。一回りして背中に戻ってきた縄と後ろにある縄とを結び、もう一度、今度は胸の下を一周する。どこで覚えてきたんだ、と声を大にして言いたい縛り方だ。下半身は片方の足だけが、太腿と脹脛を縄で縛られていた。
ガエリオは膝を開いた正座のような姿勢で、ベッドにお尻をつけていた。服は着ている。上半身は辛うじてといったところだが。

暗い部屋を、小さな炎がゆらゆらと照らす。蝋燭の灯りだけが唯一の光源だ。
パーティーの後、用があるからとサラと一緒にヴァンドーム邸に来てみればこれだ。ここまでされて目が覚めないなんて明らかにおかしい。ヴァンドーム邸で出された紅茶にでも何か入っていたのだろう。きっと。

言いたいことは山ほどあるが、ガエリオの口からは文句の一つも出ることはなかった。口を開けば我慢できないかもしれないからだ。ガエリオにとって己のプライドに皹どころか粉々になるんじゃないかという、あられもない声が。

臍の近くまではだけられたシャツから見える、鍛えられた胸から腹にかけての筋肉が健康的で美しい。もっとも、今は麻縄によりどこか倒錯的な状態であったが。ひどく、夜の匂いがする。
加えてサラが手に持つ赤い蝋燭が、よりこの場を妖しくする。まるで官能小説のような。

サラの手によりそっと、ガエリオの体が横に倒される。ぽふんと軽い音を立てて倒れる体。引き結んだ口からは、かみ殺し切れなかった吐息が零れた。
横になったガエリオに馬乗りになったサラは、ゆっくりと指で触れる。ガエリオの喉仏から首筋、そして鎖骨までを。
指で円を描くように胸の尖り触れる。弄ぶようにじっくりと。ガエリオの喉がひくりと震える。

満足するまで彼を弄んだ次は、蝋燭の出番だ。火をつけ、蝋が溶けるのを待つ。十分に溶けたのち、サラの目線くらいの高さから最初の一滴を垂らす。

「っ…うあ、」

かみ殺しきれないガエリオの声と同時に、彼の肌に赤い花が咲く。それを、何度か繰り返す。
繰り返し行う度に赤い蝋がガエリオの白い肌とシャツを汚す。鍛えられた、しなやかな体躯をぽつりぽつりと彩る。まるで薔薇の花弁のようだ。
ひらりひらりと花びらが彼の体に舞い落ち、一つの芸術作品となる。羞恥で赤く染まる頬、薄く膜を張った瞳。固く結ばれた唇。けれど殺しきれない、どこか甘やかな、か細い声。
皆に見せびらかしてみたい。きっと称賛の嵐だろう。制作者の自分としても鼻が高い。もっとも、こんな素晴らしい光景を誰かと共有する気はなかったが。ああでも、彼の妹であるアルミリアにならばいいかも知れない。あなたの兄はこんなにも美しいと。

サラはうっとりと微笑む。熱に浮かされたような瞳で。今回誘惑されたのは自分だろうか。ガエリオの姿から目が放せない。

今宵は二人で淫靡に踊り明かそう。この官能的な世界を。


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