::ガエリオが酔い潰れていたら
「もー、ガエリオの馬鹿」
なんで潰れるまで飲むかなーとサラは嘆いていた。おかげでホテルには戻れない。
今はバーの2階にあるゲストルームにて、ふにゃふにゃとだらしない顔でベッドに眠るガエリオを見ていた。なんだかムカつくから頬をつついてやる。こんにゃろう。
幸いにもバーにはこのような泥酔した人間を突っ込んでおく部屋があり、且つこのバーのマスターとサラは懇意な関係にあった。マスターが店を開くとき、出資に彼女も絡んでいるのだ。マスターが前の店に勤める頃からの仲だ。ゲストルームがあるといっても、誰でも利用できるわけではない。今日この店を選んだことを、ガエリオは私に感謝すべきだとサラは思った。
ガエリオをベッドまで運ぶのにマスターに手伝ってもらった。鍛えられた成人男性を平均より少しばかり鍛えたサラが一人で運ぶには無理がある。ただでさえ、日頃は研究開発とPCに噛り付いているのだ。白兵戦の訓練なんて最低限しかしていない。
ネクタイを外し、胸のボタンを一つ二つと外してやる。深い眠りに落ちているガエリオはサラのなすがままだ。面白い。
なんだか楽しくなって、ガエリオの服を一枚一枚剥いでいく。腕からシャツの袖を抜き、スラックスのベルトを外す。足から引き抜き、靴下を脱がせる。あっという間にガエリオは下着一枚の姿となった。
こんな状態にされてもガエリオは起きない。起きなかったのだ。
じっと、サラはガエリオを見つめる。一つ一つのパーツを観察するように、じっくりと。
広い肩幅。逞しい腕。割れた腹筋。引き締まった太腿。長い脚。白皙の肌を今はアルコールで僅かに赤く染め、すやすやとまるで子供のように眠っていた。
やがて彼女は閃く。パンツ一枚だけになって、こいつの隣に寝てやろうかと。
全裸になってもよかったが、流石にそこまでするのは彼のことが可哀想になってやめた。パンツもないんじゃ、より信憑性が増す。
パンツ一枚分の良心を残し、サラはガエリオと向き合う形でベッドに横になった。鍛えられた胸筋が美しい。ただし、肉厚的な意味ではマクギリスの方が立派だが。
そんなくだらないことを考えつつ、サラはゆっくりと目を閉じた。