オトモダチになるまで
悟くんと初めて出会ったのは一年、いや、二年ほど前か。念願の自分の店を持って数ヶ月、家賃の関係で些か辺鄙な場所しか選べず、だけど都心にも行きやすく、緑の多いこの土地を私はすぐに気に入った。地元の人にも無事受け入れてもらえて大盛況とまではいかないけれど、黒字を保つことは出来ていた。
自慢のケーキもおいしいと評判。珈琲も気に入っていただけている。忙しい日はそれなりに忙しく、そう、あの時も、結構バタバタしている時に彼は来た。
「いらっしゃいませ」
「こんにちは。そこ、いい?」
こんなに背が高い人を、多分私は初めて見たと思う。全身真っ黒な服に身を包み、それとは正反対なとても美しい白い髪。一切透けていないスクエア型のサングラスをかけていて、隙間からびっくりするくらい綺麗な瞳が覗いていた。
紛うことなきイケメンだ。きっとこの空間にいる全ての人がそう思ったはず。
一瞬見蕩れて反応が遅くなってしまったけれど、そこ、と指をさされたカウンター席に速やかに案内し、メニューを手渡す。それを受け取る手も大きくて、指は細くしなやかで、こんな手に弄られたら…なんて思わず考えてしまう。いけない、お客さん相手に何を考えているのだ。誤魔化すようににっこり営業スマイルで注文を承った。彼の最初のオーダーはショートケーキとブレンド。角砂糖を十個入れて欲しいと言われた時はイケメンで極度の甘党とか尊い…なんて心の中で合掌しましたね。
それから彼は一ヶ月に一、二回は来てくれるようになり、名前こそ知らないけれど少しばかり世間話も交えるようになった。
でもここではまだ今の関係には至っていない。それは私がセフレのDくんに付き合って交流会という名の合コンに参加している時の話。
別に彼氏も欲しくないし、セックスするってなってもDくんの知り合い、と思ったら色々と萎えるし、数合わせでお願いされてついて来たものの、思った以上にガチの狩場って感じで、早々に私はこの空間に飽きが来ていた。
飲み放題だし飲まなきゃやってらんないよね、なんてビールを一体何杯飲んだだろうか。可愛げもない飲みっぷりに男も寄ってきやしない。Dくんに至っては狙いの女の子がいるらしくその子に猛アピール中だ。つまんない。飲みすぎてトイレもバカみたいに近くて、もう何回も席を立っている気がする。本日何度目かも分からない尿意に素直に従って、声もかけずに立ち上がった。
「あれ」
「…あ」
そのトイレで順番待ちをしていたのが、五条悟だった。いや、正確には順番待ちじゃない。強烈なおっぱいのエロい女に逆ナンされている五条悟がそこにいたのだ。
「あー…トイレ、空いてます?」
いい雰囲気に水を差してしまったかもしれない。そそくさと二人の横を通り過ぎて、ちょっぴりもやもやを抱えつつ、膀胱はばっちりスッキリ。でも再びあの席に戻らなければいけないのかと憂鬱になりながら通路へ出た。それで、そこに居たのは悟くんだけ。あのどエロい人はどうしたのかとポカンとしてると、「少しおしゃべりしようよ」と言われ、特に断る理由もなかったから、快く承諾した。
「あの席のグループでしょ?」
「え、気づいてたんですか。なんか恥ずかしいな」
「めちゃくちゃつまんなさそうにしてるからちょっと面白かったよ」
「いやマジでつまんないんです。早く帰りたくて」
「んじゃ、僕と飲み直さない?」
「え、それは嬉しいお誘いですが、お連れの方は?」
「いいよ、僕も仕事仲間と打ち上げしてるだけだから」
「さっきのおっぱいの人は?」
「ぷ、おっぱいって。キミの方が可愛いよ」
イケメンに可愛いと言われました。これがきゅんですというやつですか。悪くない。
席に戻って離脱を言いに行くとなぜか悟くんもついてきて、「ごめん、先に帰るね」と言った時のみんなの顔ときたら。私と悟くんを交互に見て、なんか悔しそうな顔の女子勢と、可愛げない私がちゃっかりイケメン捕まえててひたすらビックリしてる男子勢と、キミらのその顔だけで何杯でも酒が飲めそうだ、なんて思って、ニヤニヤしながら店を出た。一番の大物を釣り上げたのは私です。悟くんにも、「なんか楽しそうだね」と笑われた。
「お名前を聞いても?」
「あれ、言ってなかったっけ」
「はい」
「五条悟。よろしくね、小春」
どうやら私の名前は知られていたようです。お店の常連さんがよく私のことを名前で呼ぶからそれで覚えたんだろう。
ぎゅ、と手を握られて、何度いやらしい妄想をしたかも分からないあの手が私の手を包んでいると思えばこれから恐らく起こるであろうロマンスに胸も高鳴るというもの。
適当に入った洒落たバーでこれまた適当にカクテルを頼んで、隣に座った悟くんに私はひたすら見蕩れていた。多分悟くんもこういう反応には慣れていて、「見すぎでしょ」と嫌な顔せずに笑ってくれる。
ホテルに誘ったのは私からだった。駆け引きとか、そういうのは得意じゃない。普通に駅までの帰り道、道中にあるホテルの前で「このまま帰りたくない」なんてベタなことを言って、そのまま悟くんの手を引いた。今思えばめちゃくちゃがっついている。でも早く悟くんに抱いて欲しくて、悟くんもそのつもりだったことなんて分かっていたから遠慮はなかった。
「あんな小洒落たカフェのマスターがこんなにえっちな子だったとはねえ。騙された気分だ」
「や、ぁん…ッ、ご、めんなさ…ッ、んんッ」
「ここ好きなの?」
「すきぃ…ッ、もっと…、んぁっ、ぐりぐりして…ッ!ぁ、〜〜〜ンッ!」
念願の長くて綺麗な指を二本お迎えして、しっかりと私のナカを掻き混ぜてくれている。親指は陰核に、ぐにぐにと押し潰すように弄られて、まだ始まって数分しか経っていないのに呆気なく私は果てていた。雑魚にも程があります。
「次は小春が気持ちよくしてくれる?」
「する…、」
既にバッキバキになってる悟くんのちんこが目の前にずいっと迫って、パンツにやばいテント張ってるなとは思ってはいたけど、これは…とゴクリ、唾を飲み込む。この見た目にこのちんこ。これは女の子が放ってはおけないわ。
まずは丁寧に竿を下から舐め上げる。上から甘い声が降ってきて、調子に乗って玉も吸って、舌で転がして、先っちょからぷっくりと先走りが滲み出てて、今にも垂れてきそうになっていた。
「きもちい?」
「うん。上手だね、小春」
「悟くんのおちんちんすごいね、全部咥えれるかな」
「大体みんなオエッてなる」
「がんばる、…ん、」
先走り液の味を堪能しながら、それを舌で広げていくように亀頭をねっとり舐めていく。カリ首も、溝にそって丁寧に。そしたら先っちょにぢゅ、ときつく吸い付いてから、口の中いっぱいに唾液をためて、一気に咥え込む。喉の奥に当たるまでいってみたけれど、やっぱり全部は無理だった。オエッてなる。その代わりちゃんと手も使って、ぐぽぐぽ下品な音を鳴らしながら気持ちよくしてあげた。
感じているのか、息を飲む様な音が上から聞こえて、咥えながら見上げると少し顔を赤くした悟くんが少し余裕のなさそうな顔をしていてきゅんと胸がときめいてしまう。
「やばい、イきそう。挿れていい?」
「もういいの?」
「おちんちん欲しくない?」
「欲しい、です…」
「おねだりできる?」
この男、結構な趣味してる。でも嫌いじゃないし、人のこと全然言えません。ドキドキしながら、できるだけシラフでは言えないような、恥ずかしい言葉を思い浮かべる。エロ同人誌みたいなセリフなら腐るほど思いつきます。
たらりといやらしく膣液の垂れたおしりをむけて、くい、とアソコを広げてあげる。
「小春のえっちなおまんこを悟くんのおっきなおちんちんでずこずこめろめろにしてください♡」
「っハ、ほんと、期待以上だよ…ッ!」
「ん…ッ!ふ、ぅう…ッ」
ずぶずぶと埋め込まれていくちんこの感触に、四つん這いになってベッドについていた腕の力が抜けて上半身がぺしゃりとベッドに突っ伏した。
でかい、ていうか、角度、やばい。
今までこんなところ擦られたことありましたっけ?なところにもちんこは楽々届いて、今まで感じたことの無い感覚にビクビク体が跳ねて、どんどん腰が上がっていく。ばちゅん!と強く腰を打ちつけられればいとも簡単に子宮口を突いて、こじ開けられそうな勢いに脳みそまで痙攣したかと思うくらい体が悦びに震え上がる。
「む、むりっ、あッ、あ、イッちゃう…ッ!」
「もう?雑魚まんこだなぁ…ッ!」
「ひぁっ、ん、ぅあ…ッ、あ、イッ、く、ッ〜〜〜!!」
「っん、締め付け…ッや、ば…ッ」
「や、やぁ…ッ、イってる!イってるの…ッ!」
「ぁ、僕も出そ…ッぅ、…ッ!」
ずっと体を震わせている私の腰をがっちりと掴んで激しい抽挿が続き、最後にドンと勢いよくちんこを突き立てられれば次はゆるゆると余韻を楽しむような動きに変わった。イったのだろう。そしたらずっしりと背中に重み。悟くんの体がぴっとりと私の背中にひっついて、耳元では荒い息が鼓膜を擽り、背中に感じる心臓の大きな動きが愛おしい。
ずるん、とちんこを引き抜かれたらソコがぽっかりとちんこの太さと同じほどの穴を開けているような気がして、恥ずかしくてすぐに体を起こした。
「め、めちゃくちゃ気持ちよかった…」
「僕も。相性いいんじゃない?」
ちう、と悟くんの唇が私の唇に吸い付いて、それも気持ちよくて受け入れる。セックスも良ければキスも良いわ〜なんて思いながら、やられっぱなしも嫌なので私だって舌を絡めたり吸ったり、お返しをしてあげた。
「まだイけるでしょ?」
「僕にそんなこと言ったの小春が初めてだよ」
「光栄です」
二回目。さっきはあっという間だったから、次は長く楽しめるだろう。お掃除フェラしながらまた悟くんのおちんちんを元気にして、悟くんを仰向けに寝かせると体に跨って、しっかりゴムをつけてからゆらゆらと腰を動かす。まだ挿入ってはいない。アソコをちんこにぴったり引っつけて前後に腰を動かせばカリが陰核にひっかかってめちゃくちゃに気持ちいい。
「僕でオナニーするなよ」
「ごめ…ッ、これっ、クリがきゅんきゅんしてすきなの…ッ」
「焦れったいじゃん。クリちゃんなら僕がいじめてあげ、るっ」
「ッは、あ…ッ!」
下から腰を持ちあげられ、ぐぐ、ちんこが埋められていく。先程とは違うところがごりごりに擦られて無意識に腰が浮きそうになるけど、悟くんの大きな手に抑え込まれて快感から逃げられない。それだけでもイきそうなんだけど、もうビンビンに勃っておかしくなりそうな陰核を、いじめてあげると言葉通り、悟くんは親指と人差し指で挟むとくりくりと捏ね回してきて、本日何度目かの絶頂を迎えた。ぎゅうぎゅうに締め付ける私のアソコに悟くんも悦んでいて、ちんこがより硬さをもったのがナカから伝わってきた。
イッた直後なのに、更に快楽を求めてポルチオにちんこがぐりぐり当たるように腰をカクカク揺らす。正直これもオナニーみたいなもんだと思う。悟くんは気持ちいいだろうか、そんなことを考える余裕もない。私がこんなに気持ちいいんだ。悟くんだって相当気持ちいいはず。私の膣液で悟くんの陰毛までもが濡れていて、ぬらりといやらしく光っている。それだって興奮材料。恥じらいなんて、ハナからない。
「あっ、あっ、さ、さとるくん…ッ、」
「僕もそろそろイキたいな」
「ひ…ッ、んぎゃ!」
ぎゅう、と悟くんの両手を握りながら一心不乱に腰を振っていると急に悟くんが起き上がってきて、勢いで私はそのまま後ろに倒れ込んでしまう。ぐい、と私の脚を持ち体重をかけるように押さえ込まれ、天井を向いたアソコに上からちんこが突き刺さってきた。あ、これ、やばいやつ。
「あ゙ッ、や、はげし…ぃ…ッ!」
「…ッ、は…、やっぱ好き…、?これ」
「や…っ、だ、だめっ、これだめなのぉ…ッ」
「ほんとにだめ?こんなきゅうきゅう締め付けてんのに?」
遠慮なくドスドスと子宮口を突き破ってくるような律動に簡単に達してしまったけれど、悟くんは遠慮なく最奥を責めてくる。私はだらしなく涎を垂れ流し半ば叫ぶように喘いだ。うるさかったのか悟くんにキスで黙らされ、悟くんの体の重みと相まって息をするのが難しくて死にそうになる。
でも死にそうになればなるほどきっと私のアソコはキツく締まっていて、あ、トぶ、トんじゃう、と思った時には悟くんはゴムの中に二回目とは思えないほどの量を吐き出していた。
「ふぅ、ん、余韻やばぁ…まだヒクヒクしてる」
「こんなガキみたいに腰振ったの久々だ。疲れたー」
「そんなによかった?」
「めちゃくちゃよかった」
お互いゼーゼー言いながらキスをして、汗まみれになってるのを笑いあった。悟くんがお風呂の湯はりをしてくれて、溜まるのを待つ間、二人で体を洗いあって、それでまた指でイかされたり、余計に疲れる羽目になったのだけど。
「はー、ほんと綺麗な顔してるねえ」
向かい合ってお風呂に浸かり、改めてまじまじと悟くんの顔を見た。細く柔らかな白い髪。同じく白くてバサバサの睫毛に、宝石のように碧い瞳。スっと通った鼻。口角の上がった薄い唇。日本人離れした体。ガタイがいいという程でもないけど、脱げば筋肉バキバキで、なにが起きてこんなに見た目に恵まれてるの?て感じだ。セックスも上手いし。
「悟くんはセフレ何人いるの?」
「別に決まった子はいないよ」
「私も今回だけ?」
あ、しまった。なんか重かっただろうか。
ぴくりと眉が動いて、一瞬だけ面倒な顔をしていたのを私は見逃さない。でも彼氏にしてなんて言うつもりは更々ないので安心して欲しい。あんなセックス、一度きりで終わるのはとっても勿体ないでしょう。
「ルールを決めようか」
「ルール?」
「ていうか僕からのお願いかな」
「うん?」
「彼女面しない、デートもしない、僕をストーカーしない、別の女の子と面倒を起こさない、アポ無しの突撃はNG」
すらすらと述べた悟くんに、なんだか今までどんな苦労があったのだろうと同情までしてしまう。別に全てやってやろうとは思っていないので素直に頷いておく。少し興醒めしたのは内緒だ。
「私が用事あるのは悟くんの顔とちんこだけだから安心してね」
にっこり笑って仕返しをすると、予想外の返答だったのか悟くんはケラケラと笑った。そんなにおかしい事を言ったつもりもなく、私はへらりと苦笑いをすることしかできない。
一体何が良かったのか、「ほんと可愛いね、小春」と、悟くんのがまた元気を取り戻しはじめてそのままお風呂の中でも致してしまった。
私だって何回でもイける自信はありますが、悟くんもどうやらそこそこの絶倫みたいです。今度何回ヤれるかチャレンジしてみましょう。