▼2017/09/01:騎士王の幼馴染みSS
突然始まる死ねた騎士王の唯一の親友であり誰より信頼していた女騎士みたいな感じでふわふわっと書いてます
(プーサーでも使えそうだなとひっそり思ってry)
追記からどうぞ
落ち行く夕焼けの残光を浴びた彼女の白銀は柔らかな色を帯び、野に咲く花のように優しく穏やかな紫の瞳を煌めかせた少女…一介の騎士は王に向かって微笑みかけたまま片膝をついた。
王の、アルトリアの慟哭が耳をつんざく。
「こんな運命が待ち受けていると分かっていたなら貴女をあの村から連れ出さなかった…いや、そうでなかったにしても連れ出してはならなかった!!私は、貴女の人生をめちゃくちゃに踏み躙った…」
「……アルトリア。わたしは今日まで貴女の傍らで騎士として槍を振るえた事を誇りに思っています。貴方の手によって我が生涯が狂ったなどと悲観に暮れた日も一度とてございません。最期まで騎士として、貴女の友として傍らで死ねる事を嬉しく……思い、ます」
「もういい、口を閉ざして下さい。お願いだから喋らないで……」
アルトリアの翡翠の目から零れ落ちていく雫を拭う事がどうして出来ないのであろう。
我が生涯でただ一人の親友が悲痛な顔で叫んでいるというのにわたしは間もなく訪れる死を、ひとり静かに甘受しようとしていた。
「貴方が治める国は民の笑顔が絶えない幸せな国……なのでしょうね。それを見届けられぬのが…非常に残念で、悔しい……です。わたしの心、は死しても貴女と…と、もに」
事切れた親友の亡骸を胸に抱き王は一度吠えた後、啜り泣いた。
体が小さな己よりも更に小さな身でありながらアルトリアを守る騎士を志し今日まで生きてきた彼女に年相応の少女としての幸せはなかっただろう。
槍を番える小さきその手が握るべきだったのは、そんな物騒な物ではなかったはずだ。
誰が彼女を酷な道に歩ませてしまったのかと憤るアルトリアの怒りが一気に凍えていく。
━━全ての原因は貴様ではないか。
どこかから響いた声にアルトリアは熱を手放した体を抱く力を強めた。