ESメガトロン


久し振りに再会したメガトロンはそのエイリアンジェットの姿から変形したかと思えば彼の手の中からは見覚えのある女性が現れる

「お久しぶりです先輩」

そういって人懐っこい笑顔で近付いてきたのはかつての後輩であった、どうやら現在はメガトロンのパートナーは彼女が引き継いでいるらしい、笑顔絶やさない明るい性格でありながらも戦術家としても優れた知性を持つ彼女ならばメガトロンも満足だろうとドロシーは安心して軽く会話を弾ませる
ふと2人を見下ろすメガトロンに目をやればやはり彼は柔らかく笑っており、2人の関係が上手く進んでいるのだと察する

「それじゃあ現場の方に行きますので、あっメガトロンは先輩に迷惑かけちゃダメだからね」
「あぁ分かってる、全く困ったヤツだワシのことをなんだと」

呆れたように言いながらもその顔は緩みきっていたと思えばかつてのパートナーと2人になったメガトロンは気難しい表情を見せる、ドロシーはそう言いながらも彼女のこと気に入ってるんでしょう?といえば彼は目を丸くしたあと・・・まぁという

「どうしたの?うまくいっていないの?」
「上手く・・・まぁ、表面上は上手くいっているが」
「私でいいなら聞くわよ」

まさかこのコンビが上手くいってないとは予想だにしなかった、彼はドロシーを抱き上げて小さな声で言った

「メグスと呼んでくれないんだ」

その言葉に思わずドロシーは口を開いて絶句だと言わんばかりの表情を彼に向けた、だがしかしかつての破壊大帝と恐れられたはずの存在は至って真面目に悩ましい男の表情を浮かべていた、確かにドロシーと愛称を込めて呼んでくれる彼に彼女も同じくメグスと呼ぶがそれを望んでいるとは

「ねぇ貴方もしかしてあの子のこと」
「あぁやめてくれ、わかってる」

片手で顔を覆う彼の姿なんて初めて見た、まさにそれは恋する男の表情ではないか、ごめんなさいと思わず笑みが零れる愛称だけで満足なのかと問いかければ今はまだというものだから声を出して笑う
恋をする者というのは全宇宙共通なのだと理解して彼女はかつてのパートナーにニヤリと微笑み告げる。母親ってのはお節介なものなのだと、だから安心しなさいと
必ずこの恋を叶えてあげるわと言えば彼は味方につけば頼もしいことを知っているためよろしく頼むと握手を望むように指を差し出すのだった。

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