ケーニヒが一回り年下の恋人であるナマエとのセックスにおいて自身が下になることを受け入れるようになったのはいつからだったか、彼女がそうした性的趣向を持っているからこそなのか、はたまた彼自身が年齢と共に欲望が薄れる様に下半身のいうことが言うことを聞かないからか、兎に角二人は世間一般的な男女のセックスとは異なることをしていることは自覚していた
時折何も知らない仲間から二人の関係をからかわれては、体格差がある故に彼女が可哀想だ。なんていわれるが大抵それを言われる度にケーニヒは自分の腰の痛みを隠していたし、彼女もそれをいわれては愛想笑いをして流した
ケーニヒは彼女を抱いたことは一度もなかった
初めてベッドで時間を過ごした時、彼女はなにも言わずにケーニヒを下にして慣れたように彼を抱いた、ケーニヒは悲しきかな、経験があった
彼は男も女も受け入れられたし、男とのセックスにおいて所謂ネコになった経験があった、その事を知った彼女は嫌悪も驚きもなく平然とした態度で「流れがわかるなら安心ですね」といった時、少しくらい驚くなり嫉妬をしてもいいのでは無いのかと不思議な怒りを感じた
実際彼のペニスはその体格に見合ったサイズで、平均よりも大きいことはシャワールームやトイレの小便器を使用する際に並べば明白である
だからこそ、誰が見ても分かるほど華奢で細いモデル…いや、人形のような躰の彼女を抱くことを恐れたのも理由の一つ、彼女をベッドに組み敷いたことは一度もない、元より奥手な彼が彼女をセックスに誘うことは彼女が10回誘わなければ無いほどだし、ケーニヒのことを彼女は理解したように意図を組んでいた
「(だがしかし、抱きたくない訳じゃないんだよな)」
そういってケーニヒは画面から顔を逸らして部屋の隅でチップスを食べていた、コルタックの基地内で映画鑑賞をしようと誘われて仲間の部屋に行ったがそれがまさかAVだとは思わなかったのだ
恋人や妻がいる者、関係なしに集められては主催者達が無修正の素人モノをゲットしたと喚いてきた時にケーニヒは退室したかったものの、始まった映像の女は彼女に似ていた、具体的にいえば顔と髪型の雰囲気だけで実際のところ似てはいなかったが大柄な男の下で啼く姿はケーニヒの足を止めてしまったのだ
けれども臆病な彼は画面を直視出来ずに部屋の隅でビールとチップスを食べて音を流し聞いていた
彼女はどんな声で啼くのか
彼女はどんな風に受け入れるのか
彼女はどんな姿を見せるのか
彼女はどんな顔をするのか
ケーニヒも初めは抱かれる事に抵抗感はあった、男というプライドがあり、年下の恋人の細い腕では抱えきれないから仕方なく自分で足を持ち上げて彼女が着けたペニスバンドの無機質なディルドを受け入れる
細い腰には足を巻きつけることも出来ず、四つん這いで枕を抱きしめることしか許されない、女を抱いていた時も、男に抱かれていた時も、相手を抱き締めて愛し合うことを好んでいたケーニヒは不満を抱えていたのだ
『かわいい、私のケーニヒ』
布の下の頬を撫でられるとくすぐったくて気恥ずかしくなるが彼女は愛おしそうに撫でるのだから拒絶できない、しかしその立場が反対の時、彼女はどう反応するのだろうか
好奇心が止めどなく溢れては止められなかった、その事を考えてからの彼は上の空であり、彼女に抱かれている間も自分の声ではなく彼女の声を聞きたいと思えた、触れる度に"待て"をされて、偽物のペニスをしゃぶるのではなく彼女のアソコを舐めたくて、足を持たれるのではなくて細い足を片手で掴んでやりたくて
「そういう気分じゃないですか?」
顔を覗き込んで伺った彼女にケーニヒは意識を戻した、彼女の部屋の中、二人が寝ても広いベッドの上で、ケーニヒを見下ろす彼女の言葉を聞いて彼は「なんでも」とは言いたかったものの視線を横にやれば見慣れた皮のベルトにドギツイピンクのディルドがそこにある
アンティーク調の見るからに高そうなベッドサイドのチェストの棚三段目にはローションやジェル、コンドームが入っていることを知っていた
キスをされて心地よくなりつつもケーニヒが上の空であることに気分を害した彼女はもうやめると言って彼から離れたことから彼は引き止めてしまう
「そのつもりが無いならしません、私は愛し合いたいんです」
「気持ちが無いわけじゃないけど、なんていうか違うことがしたくて」
「なんですか?道具が必要ですか?」
SM?赤ちゃん?コスチューム?と愉しそうにいう彼女にケーニヒは違うと首を振って告げた
「俺が挿入したい」
「……」
黙り込むほどのことなのかと思わずケーニヒはみつめた、互いにベッドに腰掛けて向かい合うが彼女の返答はすぐでは無かった
すぐでは無い上に、結果としてはNOを突きつけたことにケーニヒは思わず目を丸くして大袈裟に驚いた、人の性的趣向に口を出すつもりは無いがNOは無いだろうと感じてしまったからで、理由は?と問いかければ黙り込むことに思わず彼は気持ちを隠すことなく舌打ちをした
彼は本来彼女に抱かれることを好んでいる訳では無い、しかしながら愛しているからこそ受け入れていた、歩み寄り受け入れ合うことこそ愛だと感じる彼にとって彼女の理由なき拒否は気に入らないのは当然である
「理由もなく嫌なのか、愛し合いたいっていっておいて」
「それは事実ですけど」
「じゃあ抱かせてくれ、俺だって男だ、君を抱きたい」
「だからそれは…」
「何が嫌なんだ?怖いのか?俺が?」
その言葉にナマエはその大きな瞳をさらに大きくさせて言葉を詰まらせた、嘘だろうとケーニヒは思いつつも服を整えてベッドから立ち上がる
こんなにも彼女に苛立ったことは初めてで部屋を出る時に聞こえた彼女の声も知らぬフリをした
しかしながらあまりにも理不尽であったと彼は翌日自己嫌悪した、抱くか抱かれるか、男側が女側か、そんな程度で怒っていたのは子供じみていたし、彼女の気持ちも伝えられない理由が何かしらあるのだろうと思った
小柄で身軽である彼女は単独任務も多いため、コルタックに所属していても顔を合わせないということは当然ある、普段であれば連絡が来るが何も来ないことが数日の上仲間に聞いたところ単独任務だといわれた際にケーニヒはショックを受けた
あれだけ自分に懐いていた彼女が距離を開けたからで、その理由も分かっていた、全て自分のせいだと彼はメールで「すまない」「帰ってきたら話したい」「許してくれ」と情けなく送信した
しかしながらそれは帰ってくることがなく、ケーニヒは自分の部屋に彼女が尋ねてくるまで、それはもう地獄を味わったような気分であった
一方的な喧嘩から一週間、連絡もなければ帰ってきた報告も聞かない彼女にケーニヒは深いため息と共にベッドに寝転がった
彼女の人脈は広く、コネもツテも実力も権力も年下でありながらずっと持ち合わせている、ならば出ていったのかもしれない、または出ていくかも…と天井を見つめる度に彼女が見えないことの寂しさに彼はつい空を彷徨う手を自分の腹から下に向けた
スウェットの上から自分のペニスを撫でて、彼女を思い出す、どんな風に彼女は抱かれるのか、いやこの際抱いてくれてもいいと想像するとケツの穴が疼いては彼女の指を思い出してしまい、その手をスウェットの中に伸ばそうとした時、部屋をノックされ意識が戻された
夜更けだというのに誰だと顔を顰めつつ一人の部屋であるため外していた顔を隠すためのシャツを被ってはドアを開ければ目当ての人物はそこに立っていた
ケーニヒが喜びを隠せずに彼女の名を呼べば、バツの悪そうな彼女が彼を見つめて「部屋に上がっても?」と伺う為、彼は喜んで招き入れてやった
無言の彼女にソファに座るように伝えて、部屋にあるのはプロテインと水くらいのためコーヒーでもと声をかけるものの水でいいといわれ、隣に来るように案内され、ケーニヒは自分の部屋でもあるのに緊張しつつ隣に腰かけてはソファが沈んだ
手始めに任務の話でも聞くかと声をかける前に「ごめんなさい」と彼女は言った、泣いてしまいそうな彼女の声にケーニヒは泣かせるつもりはなかったのだと慌てふためいて背中を撫でればいいのか、優しい言葉をかければいいのか必死に頭を働かせた
「怖いんです」
彼女のその言葉にそれは当然のことだろうとケーニヒはふと冷静に言葉に耳を貸した、数十cmの身長差と、男と女の筋量の差、彼女がどれだけ優秀な傭兵であってもそれは埋められないものなのだと互いに理解していた
「無理強いしたのは俺だから気にしないでくれ、嫌な気持ちにさせたかったわけじゃない」
優しく自分の胸に抱き寄せて背中を撫でると感じる彼女の小ささにケーニヒは自分が本当に情けないと感じて呆れつつ、もう二度と怖がらせたくはないと思い、彼女に「抱きたいなんて二度と言わないから安心してくれ」と告げた、これでいいのだとケーニヒが思えば腕の中の彼女は口をもごもごとさせて何かを言いたげにしており
彼はン?と小首を傾げて腕の中の恋人を見つめた、彼女は顔色を赤や青に変えており世話しないと感じていれば、自分の胸を話した
「抱かれるのが嫌じゃなくて、嫌われたくなくて」
「俺がナマエを嫌うわけないだろ」
こんな男を愛する人を嫌うわけが無いと、普段から健気に自分をずっと愛してくれる彼女にケーニヒは呆れたように微笑ましく笑うものの
「だって私、酷いことされたじゃ、無いですか」
その一言にケーニヒは言葉を失った、ケーニヒが彼女と出会ったのは十数年前、人身売買組織の商品として拉致された彼女が発見された時、それは女性として酷い扱いだった、幼くして受けるべきでは無い傷を負った彼女に適当なシーツを掛けてやっていたことを思い出せば、あの事件の際の医者から聞いた彼女の傷の詳細はケーニヒにもっと早く助けてやればよかったと思うものであった
「子供も出来ないし、それにほら…女のココって浮気したらわかるって言うじゃないですか、やだなぁって思ったんですよ、汚いって思われたりしたら」
それが怖くて堪らないと背を丸めて身体を縮め蹲る彼女にケーニヒはその傷の意味を理解する、隠しはしないが彼女の額の髪に隠れた傷も、服の下の身体の傷も、彼女がどれだけ笑顔を取り繕っても消えない痛みなのだと理解するケーニヒは、女としての苦しみを味わう彼女を上から覆い被さるように抱きしめた
「思うわけないだろ、大丈夫だ、俺はナマエだから触れたいんだから」
そう優しく告げるケーニヒは今自身がとてつもなく最低な男だとも感じていた
普段なりを潜めた彼のペニスが目の前の女を抱けると期待してはスウェットの中で上がり始めていたからだ、ゴミクズだと自分を罵っても内心恋人の悩みが打ち明けられたことや、その真実が自分に対しての強い愛情なのだと理解すれば仕方ないことだった、優しく彼女の頬を撫でて目を見つめれば少しだけ赤くなった彼女の目と見つめ合い、ケーニヒは顔を隠していたシャツを捲り唇を重ねた
恋人だとしても言いたくないこと、隠したいこと、というのはいくらでもある
ケーニヒは部屋のライトを極力小さくしてオレンジ色のベッドライトを灯しては自身のベッドの上の裸の恋人を見て、其の肉体の痛々しい傷に胸が痛くなりながら自分も頭に被っていたシャツを身に付けていた服同様に脱ぎ捨てた
ケーニヒの身体にある無数の傷とは違う彼女のへその下の大きな切り傷はもう完治しているが、深いその傷を盛り上げてケロイドになっていた、今迄その傷をはっきりと見ていなかったと思ったケーニヒは指の背で優しくそこを撫でる
「あの」
「なんだ」
「私こっち側って慣れてないから、面白くないかもしれません」
そもそも濡れないかもしれないし、マグロ状態でつまらないと思うという彼女の言動からしてそれだけ不安が重なってガッカリされたくないのだろうがケーニヒは気にせず寝ていたらいいと伝えた
あくまで触れたいと願うのは自己満足なだけで、彼女に何かをされたいわけではないと思いつつ、彼女の額から頬を撫でて唇を触れさせる、顔から上半身、腕や足、彼女の躰を撫でて口付ける度に改めてその肉体の細部を感じる
自分とは全く違うその身体にケーニヒは自分の欲望をぶつけることになるのかと思うと興奮と緊張が胸を鳴らしつつ、下腹部の彼女の傷跡に唇を落としてはくすぐったそうに身動ぎする彼女に楽しくなり胸元に手をやり唇を重ねた、手の中で随分と余る乳房に触れては女体なのだと感じる、柔らかく心地好いもので集中すれば心音が手のひらに広がることに心地良さを感じつつ舌を絡ませて互いに慣れたように互いの口腔内を這い回る
僅かに固くなった胸の頂いを指の腹で触れば彼女は「痛い」と呟いた為、優しくしていたが敏感なのか、はたまた女体への触れ方が久方ぶりだから乱暴にしたのかと悩みつつ、小さなその先端にケーニヒが食せば彼女はシーツを握った
ぬるりとした彼の熱い舌が胸を刺激して、吐息がダイレクトに肌にあたることは普段の覆面の時とは違うことにナマエは興奮した
「下もいいか?」
薄暗い部屋の中で聞こえるケーニヒの言葉に彼女はこくりと頷いたが不安で堪らなかった、万が一にも汚れていると思われたら、醜いものでケーニヒに罵詈雑言を掛けられたら、その不安だけが募りつつも細い足を掴まれて彼に開かされることに抵抗もできず見つめられた
「ケーニヒさんみないでください」
震えた彼女の声にケーニヒは何も言わずに顔を埋めた、1mmも分泌液を垂らしていないソコに顔を埋めるケーニヒは彼女がペニスバンド用の下着型のベルトを付けていない部分に興奮してはペニスが硬くなっていく
薄いオレンジのライトで見える彼女の肌、しっかりと見たこと無かった部位をみたケーニヒは知らない彼女をみるようで悦びを感じた
顔を埋めて下から上に毛のないソコを彼の大きな舌が這う、来る直前にシャワーを浴びてきたからなのかシャンプーの香りがすることを感じるとそれを理解して「こうなりたいと思ってたので」と告げられることにケーニヒの胸の内は熱くなる
自分でも触れたことも滅多にないのか控えめなそこに唾液をたっぷりと纏わせてケーニヒは犬のように舐めてやる、全体を確かめるようにして、上から下へ下から上へ器用に撫でて、外側の突起もまるで汚れを取るようにと入念に彼の舌が刺激する
チクチクと彼の髭があたることを何処か他人事のように気にしつつも、それさえナマエは心地よいと感じるのは相手がケーニヒだからなのだろう、胸の内で彼の名を呼んで好きだと思うとじわりと自分のナカが濡れたことを感じる
「気持ち悪くないか?」
明らかに唾液では無いものが溢れた事にケーニヒは嬉しいと思いながら、彼女に確認した、困惑したようななんとも言えぬ混乱と快楽の混じる複雑な表情の彼女が何も言わずに頷くことに気分を良くして、優しく右足の内腿を撫でればビクリと足が震える
薄暗い部屋の中のオレンジライトはどこか暖かく、ケーニヒに握られた部分も熱かった
「あの、もう良くないですか?」
「やめてほしいのか」
そういう訳では無いもののベッドサイドの置時計は既に彼が頭を埋めて五分以上は経過していた、不思議な感覚が身体中を駆け巡り始める感覚に不安を覚えたナマエにとって、こんなにも時間をかけるものなのだろうかと不思議に思えた
無言の彼女に「そうじゃないなら好きにさせてくれ」といって顔を埋めたケーニヒにナマエは彼の後頭部をみつめた、舐められたことがない訳では無い、反対に何度かさせたことはあるがそれはプレイの一環で、支配欲を満たすために彼の顔に乗って押し付けるというものだった
その時の気持ちよさというのは今のものでは無く、加虐心や支配欲である、自ら喜んで顔を埋めるケーニヒが中心部に舌を這わすことも、内腿にキスを落として時折、年甲斐もなく吸い付いてくることも全てがナマエの羞恥心を重ねる
「ねぇケーニヒさん、恥ずかしいからもう」
もういいでしょう。と彼の頭を軽く叩いてみればケーニヒは視線をナマエに向けてはその羞恥心を煽るように足を持ち上げて、でんぐり返しをするように柔らかな彼女の足を肩まで押し付けてやった
「恥ずかしいですってば…ぁ」
「大丈夫だ」
何が大丈夫なのかと思いつつもナマエはそれは自分が彼に言っていた言葉だと気付いて後悔した、羞恥心が昂れば快楽が現れることを知っていたが彼女自身もそうだとは知らなかった
より鮮明に彼が自分のものを舐めている、その厚い舌が割れ目を撫でて、女核を吸って、愛蜜と唾液を交わらせる
伏せられたケーニヒのまつ毛も、その高くゴツゴツとした鼻も、落ちる髪も、全て初めてでは無いのに初めて見ると思うほどナマエは自分の体の奥から熱がマグマのように溢れそうになると瞼の奥で感じられた
「はぁ…ッあ」
後転の様な体制である為に息苦しいのか、しかしながら甘い声が上がる彼女にケーニヒは十五分が経過しても尚、その足の間に顔を埋めることを辞められなかった
彼が顔を離す頃、ナマエは顔を茹でられたロブスターのように赤く染めて、ぐったりとしていたことにいくら柔軟性があれど無理をさせたと感じつつケーニヒは労わるように彼女の額にキスをして、疲れた彼女の身体にはまだ刺激を与えねばならないと自身の唾液で塗れたソコに手を伸ばそうとすればナマエは彼の手首を掴んだ
「大丈夫だ、怖くない」
子供にいうように目を見つめて告げれば恐る恐るその手は離れていく、ケーニヒは優しく表面を撫でては彼女のそこが脱毛をしているとはいえ、こんなにもツルツルなのだと感じつつ、ぬめりのある場所へ誘われるように中指を割れ目に滑り込ませる
濡れた訳では無いそこにケーニヒは唾液を潤滑油代わりに指先に付着させた、僅かばかりの愛液に彼女の生理現象なのだと感じつつ指をゆっくりと挿入させた
左手中指の第一関節が彼女の中に入り込む時、それだけで彼女は眉間に皺を寄せて身体を強ばらせた、本物は未挿入だとしてもこんなにも狭いのかと指を締め付けるそこにケーニヒは「力を抜いてくれ」と優しく声をかけた
「出来ない、分からないんです」
「平気だナマエ、ほらなんだ…撃たれた時の弾を抜く時みたいに」
「そんな経験ありません」
「なにかリラックスしてくれ、慣らさなきゃキツイのはお前だ」
「無理やり挿入したらいいじゃないですか」
入ることには入るでしょう。という彼女にケーニヒはムッとした気持ちになり唇を重ねた、荒々しく呼吸さえさせないというキス、彼女の逃げ惑う舌を捕まえて絡めとって小さな歯を撫でる
次第に強ばった身体が自然と柔らかくなり、ケーニヒの指が狭い奥に侵入していく、眉間に皺を寄せる彼女の目頭には涙が滲んでいたがケーニヒはそれを拭わずに人差し指の関節を前後に動かした、生々しい膣壁を感じつつ異物が侵入したことにより自然と溢れる愛液を指の腹で掬って、抽挿を始めて全体に塗り込んでやる
「ふっ…く、うっ…」
違和感なのだろう、眉間に皺を寄せる彼女にケーニヒは何度も子を慰めるようにキスをして、愛液が分泌して指の滑りを良くしていくことに薬指を増やした、部屋の中に響く水音が普段ケーニヒからするはずだが今日は違う、それがナマエにとっての大きな違和感で顔に手を添えて必死にその感覚を味わっていた
足が閉じようとする彼女にケーニヒは自分の太い足を滑らせて、親指の腹で唾液で濡れた秘核を撫でれば、膣壁は彼の指をより強く締め付けることにケーニヒはやはり責め抜くべきだと考えた
「ッ…っ…う…ぁ」
くぐもった彼女の声にケーニヒは静かに見下ろした、赤く染った彼女が必死にケーニヒの指を食らいつくこと、未経験の女のように狭すぎるソコを支配するのかと考えては彼の欲望はより一層興奮する
前戯だけでどれほど時間をかけられているのか、イくわけでもないのに散々体を撫で回されるナマエはこんなにもケーニヒの優しさを痛感する、否知らない訳ではなかった、優しいからこそ彼はずっと今のナマエのポジションになっていたのだから、そう考えると彼女は彼をより一層恋しいと思えた
しばらく身体の中を解されたナマエは足を下ろされ、ようやく身体が楽になると同時に指が抜かれた、彼の手のひらがライトに照らされて光ることに気恥しさを覚えみつめればケーニヒは「平気か?」と声をかけるがナマエは声も出ずに小さく頷いた
その姿を見て柔らかく笑った彼がベッドサイドの棚を漁りコンドームを取り出して慣れた手つきで装着する姿に、彼は本当に今まで抱いてきた事があったのだと知る
まじまじと見つめてくるナマエにケーニヒは苦笑いをして、少しは彼女の気も楽になったのかと安堵しつつ、彼女をベッドに押し倒してはみつめた、普段のセックスにおいてバックが基本体位の二人は新鮮だと感じた
自分よりも二回り近く大きいと感じるケーニヒに押し倒され、彼に足を掴まれて「いいな?」と最終チェックをされて、彼のペニスを受け入れるのかと思った時、ナマエは自分に覆い被さる大きな影に思わず手を伸ばした
パチンと乾いた音がしたとき、ケーニヒは何事かを理解出来なかったが目の前の彼女は泣いていた
「許してください」
身体を縮めて己を抱き締めた彼女が震えた声で呟いた、ケーニヒが彼女に触れようとすれば彼女は払い除けることに彼は声も出ずに見下ろした
仕方の無いことだと理解していた
ケーニヒが初めて彼女を見た時、彼女の下腹部は切られ、足の間には白濁とガラス瓶が散らばっていた、血と痣まみれの少女を見た時、ケーニヒの全身の血液が沸騰するような怒りを感じたのだ
上院議員の娘であり、取引先の決まった人身売買、派手な抵抗をし一人で一部の拉致された者を逃したからこそ行われた暴行は、彼女の心を深く傷つけていた
「抵抗しません…なんでもします…」
痛いのはもう嫌だと震える彼女のその華奢な肉体にはケーニヒが戦場で付けられた傷ではなく、一方的な暴力の痕跡が数多に残されていた
薄暗いオレンジのライトが光る部屋で男に押さえ付けられる彼女は、それがどれだけ柔らかなベッドだとしても、あの日のコンクリートの部屋を思い出すのだ、下卑た笑いの男達に理解できない異国の言葉、十代の何も知らない娘には過酷な仕打ちだった
自分の中に挿入される男のモノも、意識が朦朧とする中で感じる異物たち、度重なる暴力と、救出されたあと聞こえた医者の言葉による現実
「助けて…ケーニヒさん…」
荒い呼吸で呟いた言葉にケーニヒは近くに脱ぎ捨てていたシャツを頭に被り彼女を抱き締めた、あの時の彼女が消えるわけが無いのだと痛感して心が苦しくなった、小さな身体は弱々しく抱き締められその温もりと匂いを感じては背中に腕を回して、その触れたことのある安心感に目を細めた
「すまないナマエ」
過去の彼女の状態は今のケーニヒにしてみれば珍しいことではなかった、戦争や人身売買に麻薬絡みにおいての女性への所業はまるで鬼畜生だといえるだろう、震える彼女を抱きしめて優しく撫でたケーニヒにナマエは鼻の奥がツンと痛みながらその温もりの心地良さに目を細めて彼を抱きしめ返す
落ち着いた彼女と目が合えばケーニヒは素顔は見えぬまま微笑んで彼女の頭を撫でれば心地よい髪の手触りに夢中になる
甘えた猫のような表情の彼女にケーニヒはほっと胸を撫で下ろしてはシーツを手繰り寄せて彼女に被せてやった、目を丸くする彼女をただあの頃のように変わらず静かに慰めるケーニヒの温もりは変わらぬものであり、だからこそ彼女は彼を心から慕っており、その気持ちは崇拝に近いものだろうと感じた
「水か何かいるか?」
「お願いします」
「部屋から出ないからそんな顔するなよ」
ナマエはいつもケーニヒに頼っていた、その見た目よりもずっと安心できる声が好きで心地よかった、狭い部屋で彼が水を片手にベッドに直ぐに戻ってきては彼女に差し出すと上手く力の入らない彼女は固く閉められた蓋に悪戦苦闘していることにケーニヒは小さく笑って蓋を開けてやり、差し出せば喉が渇いていたらしい彼女は半分ほど飲みきっては「ぷはっ」と声を出した
ケーニヒは残った水を貰っては同じく飲み干して凹むペットポトルを片手でクシャクシャにしてはゴミ箱に投げ捨てるとベッドの下に落ちていた下着に手を伸ばして履こうとするがナマエは彼の手を止める
無言で見つめるケーニヒにナマエはどう伝えればいいのか、どうすればいいのかと必死に悩みながら、恐る恐る親に提案するように声を出す
「最後までシませんか」
「スるっていっても、あの状態になったんだ、無理しなくていい」
「無理って訳じゃなくて」
「いいんだ、俺が無理強いしたのは分かってる、ナマエを苦しめたくは無い」
あの、その、と彼女が言葉を必死に伝えようとするがケーニヒはわかった振りをして彼女を宥めたものの、彼女はケーニヒが下着を履き直して肩に手を置いた時に払い除けては必死の想いを伝えた
「ケーニヒさんに抱かれたいんです!」
戦場を経験したことのある人間、人の死を目の当たりにした人間は誰しもみな、その瞼の裏に消えない映像がこびり付く、どれだけ自分では平気だと分かっていてもそれはトラウマとなり存在している
それはケーニヒも当然存在しており、時折汗をかく程の夢となって見てしまうことがある、彼女の先程の言動はまさにそれであり、どれだけ彼女が優秀な戦士になろうと消えない傷跡だ
だからこそケーニヒは彼女に無理強いをせずに、今の関係のまま幸せにしてやりたいと思っての言葉だが、ナマエは違った、彼女はケーニヒだからこそ受け入れ、その悪夢を消してほしいと願う、震えた彼女を見下ろしてそれが勇気を出したものだと理解する彼は考えた、それは本当に些細な時間であったかもしれないが長い大事な時間だった
オレンジの灯りが部屋を照らす中、優しく彼女を押し倒してケーニヒは覆面を纏ったまま彼女の頬や鼻先、額の髪に隠れた傷にキスをした、布越しのそのキスが焦れったくくすぐったいと感じながらベールを捲るように僅かにあげた先で見えた消えない傷のある彼の唇が重ねれればナマエは心が満たされた
彼の大きく無骨な手が彼女の躰を撫でて、指先が胸から腹へ、腹から下腹部へと流れる時、ナマエはまるで壊れ物に触れているような触れ方だと感じてはケーニヒの優しさを痛感した
足を持たれて開かれ、彼の身体が彼女の足の間に割り込めばケーニヒは避妊具をつけたままのペニスを手に彼女に押し付けようとした、ナマエは目を閉じて自然体で彼を受け入れようと覚悟を決めていたもののそれは一向にやってくる気配はなかった
早すぎたか?と感じつつ目を閉じて待っていたが一分、二分と経過したところで流石に遅いとみつめれば目の前のケーニヒは明らかに焦りを抱いたようであり彼女は思わず「どうしたんですか」と声を掛けた
もしや互いの体格差のせいでやはり挿入が出来ないと恐れたのでは無いのかと不安を抱えたが、それ以上の答えが彼から返される
「……萎えたみたいで、勃たない」
「え…っと、それは」
あんな雰囲気になったのだから当然だとナマエは理解しつつもケーニヒはもう四十代近い事もあり、中年男性としては性的欲求が薄いことを知っていた、つまり彼は勃起がしづらいのだ
二人は顔を見合わせては苦笑いをした、こんなくだらないトラブルがまだ起きるのかと呆れてケーニヒは彼女の足を下ろして「待ってくれよ」と告げて必死に自分のペニスを掴んで扱くが意味を成してはなかった
焦れば焦るだけ萎えてしまい、装着していた避妊具さえ抜けてしまいそうになる頃、ナマエは彼の腕を引いて自分の上に覆い被さるようにさせた
「ナマエなにするんだ…ッッ」
「私だって今日は女側に徹したいですけど、これは応急処置ですからね」
彼の巨体の下に潜り込む彼女の姿はまるで車の下に潜って点検する整備士のようだったが、その鍛え上げられた肉体に手を伸ばしては彼女は慣れたように彼の柔らかな胸筋を撫で身を寄せさせては彼の胸の突起に吸い付き、左手でケーニヒの腹部から茂みへと手を伸ばした
確かめるように彼のモノに触れれば通常の状態といえる、柔らかなモノがくったりと彼女の手のひらの上に乗るとケーニヒは申し訳なさを感じつつも、背上がるいつもの快感を得ようとした
チロチロと彼女の舌先が彼を責め立てながら、その左手が大きな竿からその下を持ち上げる様に撫でると「溜まってる」と熱のある声で呟かれ、ケーニヒはなんとも返事ができなかったのは事実だったからだ
「っ…ナマエ…あ」
ケーニヒは彼女の上で四つん這いとなった現在、自然と足を開いており、彼女は従順なケーニヒの姿に頬を緩めて、ぷっくらとした彼の縦割れした使い慣らされたソコを撫でる
クルクルと指先が遊ぶように動かされるとケーニヒの肩は震えて耐えるようだった、彼女の細い指はケーニヒの濃く後ろに行けば行くだけ柔らかくなる体毛をかわいがってやりつつ、両手を下に添えてやれば彼の先端は期待したようにゴムの中で濡れているのだと察しつつ、ジェルのついたコンドームを左手の指で撫でては右手でペニスを掴んでやり、知らせるように縁を撫でていた指がつぷり…と彼の中に沈んでいく
「はぁ…ッ、ぁあ……♡」
漏れだした声は低く、極上だといわんばかりでナマエはいつもそのケーニヒの声を心から楽しみにしていた、布越しに聞こえる声はいつも下であるのに今日は頭上から聞こえて
彼女は機嫌が良くなり指の関節を曲げて彼の排泄物を出す筈の場所を、快楽を感じさせる場所だと教えてやる
「あっ♡あっ♡ナマエ…ッ、イイっ」
「もうケーニヒさんたら、気持ちよくなっちゃって」
「だっ…て♡だめだ♡♡あぁクソ…ッ♡」
どうしようもない人。
そうナマエにいわれることがケーニヒにとって心地よいものだった、彼女を抱きたいと願うのに結局彼女に教え込まれていた肉体は簡単にペニスを固くさせて、彼女に体を寄せてはヘコヘコと押し付けてしまう
ビクビクと震える彼の巨体と、激しくなる呼吸、完全に興奮状態のそれにナマエは満足しては指を抜いてやるとケーニヒは現実に戻されたように、足りないといいたげに恋人を見つめるが彼女はその汚れた指をケーニヒの口に持って行ってやり舐めさせた
犬のようにぺちゃぺちゃと厚い舌が指を綺麗にするのか汚しているのか分からない頃、彼女はケーニヒの腰に足を回してわざと自分の入口を宛てがわせた
彼に愛撫された時よりもずっと濡れていると感じる彼女は自分はどうしようもない女だと感じるがケーニヒはそんな彼女でもよかった、自分を抱き愛して抱かせるこの女が愛おしくてたまらないのだ
「今日は雄になってもいいですよ」
私が雌だと主張する彼女の眼差しにケーニヒは足を抱えて、無言で見つめれば彼女の中に自分の欲望の塊を押し付ける
溶けそうなほど熱く、千切れそうなほど狭い、そんな彼女にケーニヒは苦しそうに眉間に皺を寄せて見下ろせば、彼女はシーツを必死に掴んで涙を堪えていた、ブチッ…と肉の切れるような音が微かに聞こえた気がして、視線をふと足の間にやれば鮮血が僅かに溢れていることにケーニヒは奥歯を噛み締めるが彼女は腕をケーニヒの背中に回して抱き寄せる
「っ、い、たいですね」
「あぁそうだな」
それでも心地いいと思えるのはお互い様でケーニヒは彼女の腰を抱いて有無も言わせずに腰を揺らした、鈍い滑りのソコに互いにセックスをするにしては随分と情けなく色気のない顔をしていたことだろう
「あ"ッ…うッ、ん"ぅ」
くぐもった彼女の声はケーニヒを受け入れることが苦しく、到底愛らしい声などは出せなかった、女として抱かれる事が二回目であり、痛みがあるというのにケーニヒに与えられる痛みは心地よかった
彼が覗き込んでは優しく抱き包むように後頭部に手を回して、頭を撫でることが心地よく、痛みと反対の優しさと心地良さに涙が溢れてしまいそうになる
「痛かったら俺に痛みを与えていい」
爪も歯も立てて声を零せばいいというケーニヒにナマエは情けなく声を上げた
「あっ…ぐ…っう、ふッう"」
次第に痛みに慣れてきても自分の中にある異物という感覚は彼女に違和感を与える、心地良さよりもずっと強いその感覚に彼女はケーニヒは心地好いのか不安に感じて恐る恐るみつめた
普段の抱かれた側とは違う彼の表情は新鮮で、ナマエは自分で脚を開いて彼に回していることは正直なところ屈辱的にも感じられた、これが女の基本形であるのなら、"男"であるケーニヒにとっては喜ばしくも無いものだろうにと冷静に考えては頭に被っていた彼のシャツを無理やりに掴んで外した
傷だらけで髭の生えた、ただの男の素顔は幸せそうにみえて、彼はナマエをみては汗を垂らして微笑んだ
「…ッ、ッ…気持ち、いいですか?」
「あ、あぁまぁッ」
こういう状態をマグロというのかもしれないと、気持ちよさよりも圧迫感が上回るナマエは考えている頃、ケーニヒは乱雑に彼女を撫でてその額の隠れた傷跡に熱烈にキスをした
「それ以上に幸せだ」
そういった彼が欲望を吐くまで、彼女はずっとその広い背中に腕を回して「ケーニヒ」と名前を呼んだ、自分の中にある熱が心地よくて堪らないと感じながら……
一晩のセックスがこんなに長くなるとはと思いつつ、欲望を吐き捨てたケーニヒがぐったりとナマエに沈みこんで来た身体を起こして、ゆっくりとコンドームを外し慣れたように括ってはティッシュと共にゴミ箱に捨てる動作をナマエはじっくりと眺めていた
「そんなに眺めて物珍しいか?」
そういわれてしまえば二人の行為でのコンドーム内での吐精は珍しいと思った、基本的にナマエの部屋で行うセックスの時、ペニスバンドのディルドにはゴムをしてても射精はしないし、ケーニヒも気にせずベッドの上に吐いていた、けれど珍しさよりもナマエは感じていたことを口に出した
「勿体ないな、って思ってました」
「勿体ないって…あぁまぁでもいくらでも出そうと思えば出せる」
薬がないと不能気味でも勃てばどうとでも。と冗談めかして笑うケーニヒにナマエは下腹部を撫でた
「なんていいましたけど、私じゃ意味ないんですよね」
あはは。と乾いた笑いを絞り出した彼女は自分が女として機能しないことを本当は何処までも悔しくて辛くて堪らなかった
入院の後、医者に聞かされた後遺症、そして目に見えわかる傷、女としての機能障害を持った彼女はずっと普通の女の子だった、だからこそケーニヒを抱くというのは彼女なりのプライドと自己防衛であり、彼はそれを僅かながらも理解していた
ベッドの中で寝そべる彼女の小さな背中を見下ろしてケーニヒは優しく抱きしめて髪を撫でた、細くて柔らかい髪は彼の指から簡単にこぼれ落ちる
「俺にとってナマエだからだ、抱かれたいし抱きたいと思う、それだけで今は十分だ」
俺みたいな年齢にもなればそもそも種が生きちゃいない。と軽口を叩くケーニヒにナマエは振り向いた、赤くなった鼻先と少し潤んだ瞳が物言いたげな顔をして「今日のケーニヒさん、軽口ばっかり」と胸を叩いた
仕方がない、女王様モードの彼女に合わせていたが今のケーニヒは彼氏というポジションで彼女を守り甘やかしてやるのが心地よいと感じていたのだ、実際問題彼は自分の言葉が彼女を傷つけないかと内心ヒヤヒヤしていたが失敗では無いのだと気付く
「あがり症のくせに、照れ屋なくせに、怖がられやすいこと気にしてるくせに」
「あぁそうだよ」
「かわかわれやすいし、気が優しすぎるし、度胸があるし」
「よくみてるな」
ぶつくさと今日は勝てないから拗ねた子供のような態度をとる彼女にケーニヒは珍しいと頬を緩ませて向かいあわせの彼女をみつめた
強いし、かっこいいし、安心感があるし…と小さくつぶやく彼女に、照れ臭くもいつもそう告げる彼女に黙って耳を傾けた
「私の全部を受け入れすぎですよ」
呆れたような心底嬉しそうな声、普段であれば面と向かって照れくさくもなくいうはずの彼女が珍しく照れくさそうに告げてケーニヒに身体を寄せて顔を埋める、震えた肩に鼻をすする音を聞いてケーニヒは背中を優しく叩いた
「ナマエだからだ」
それ以上の言葉はないとケーニヒは口を閉ざせば、彼女は顔を上げて二人は静かに見つめ合い唇を重ねた、互いの痛みを分かち合うように
◇◆◇
それから数週間後の夜、ケーニヒは彼女の部屋に招かれては緊張していた、優しくキスをされて見下ろされると期待をしてしまう自分はやはりこの立場も悪くないと身を任せてベッドに倒れれば彼女はニコリと笑った
「今日はどっちがいいですか?」
その言葉にケーニヒは目を丸くして見つめれば彼女はペニスバンド用のディルドと、おもちゃ用では無い通常のLサイズのコンドームを見せつけた
深い笑みを浮かべた彼女にケーニヒは、これからは選択制なのかと理解をしては同じように覆面の下で笑みを浮かべて手を伸ばしたのだった
2025.05.01
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