その日、彼女は恐ろしいことを経験した、自分が女で、戦場に立てばどんなことが起きるのかを徹底的に理解させられるような経験であり、彼女は死にたいと思った、自分の身体なのに何処か自分ではないようだった

「楽しかった、また遊ぼうなナマエ」

そういって男のどちらかが床に倒れて動けない彼女に彼女の身分を証明するIDを投げ付けて去っていった、彼女は身体中に痛みを感じた、そして自分の足の感覚を思っては啜り泣いた、もう二度と兵士になんてなれないような気がした

◇◆◇

スペックグルーからの依頼内容に今回もまた簡単では無いなと思いつつミーティングに参加した、彼女は元は真面目な軍人であるが様々な国の人間を救いたいと願い、それを理解してくれた良き上官からの紹介により信頼あるPMCを紹介してもらい所属していた
任務は単純にとある組織の重要人を保護するというものであった、内容を聞く限りではその重要人はもちろん善人では無い、しかしながら敵対する組織に彼が捕まり自白させられれば困る情報を持っているのだという

五名の少数チームを三部隊編成し、彼女はベータチームとして行動していた、ターゲットのいる場所は結局のところ三箇所にしか絞れず確定要素がなかったからだ、スペックグルーに来た依頼は相当焦りを抱いていたのだろう、実際依頼者達も焦っていた

そしてベータチームはターゲットを発見し保護したが激しい銃撃戦を食らった、通信をし応援を望んでもどこも足止めを食らっている上に航空支援は市街地も近く不可能だといわれてしまい、撤退しようと仲間のひとりが率先して動き出し、少しずつ敵を減らしていく、何度目かのドアを開ければそこにはC4が設置されていた
激しい爆風の末に全員が吹き飛び奥の部屋に待機していた敵が現れてターゲットや仲間の頭に綺麗に銃弾を撃ち込んだ

死んだフリをしても荒い呼吸はバレると彼女は必死に逃げようと這いずった、しかし足はゆっくりと近付いて彼女の前で止まる、単独らしい相手が腰を下ろして見つめてきた時、彼女は彼が誰かを知っていた

「まさかいたのか」
「…みの、がして」
「ターゲットは死んだしな」

黒い布を纏った大男、ケーニヒだった
彼はスペックグルーとは別のPMC、悪名高い(というのはいい方が悪いが)コルタックに所属する傭兵であった、度々敵対したり仲間になったりと二つの組織のその時の任務次第で顔を合わせたことのあった彼女は彼が話を聞いてくれるかもしれないと思い、情けなく声を出した
先程の爆発を受けたせいで耳鳴りはしており、視界もまだハッキリとはしない、身体は痛むが吹き飛んだ形跡はなく大きな怪我はしていなかった、それもそれも先頭にいた四人のおかげだろう、生きていはずの仲間を容赦なく撃ち殺したケーニヒは彼女を見下ろしては自身の通信機で「ターゲット死亡確認、こちらの任務は完了だ、各自撤退しろ」と冷静な指示を下した

元大佐であるというこの大男は戦場にいる時は冷静で的確だといつも思う、傭兵を殺しても意味は無いことを知っているはずの彼だからこそ救われるとナマエは安堵した頃、彼は再度見つめた

「助かりたいか?」
「ええ」
「俺は君と仲良くしたかった」
「え…っと、ええ」

耳鳴りは止んでいた視界も良好で身体の節々は痛むがなんとか立ち上がれると彼女は地面に手を付いて起き上がろうとすれば、ケーニヒが先に動き彼女を押さえつけた

「ッなにするの!?」
「仲良くしたいって言っただろ」
「ふざけないで!どういうつもり?意味わからないやめて!」
「ここは…ちょっと雰囲気が悪いな、向こうの部屋にするか」

独り言を呟く彼は彼女の髪を乱暴に掴んでそのまま隣の狭い物置部屋に彼女を引き摺って連れていく、恐怖から暴れる彼女は髪の毛が抜ける音が聞こえた、時折壁や家具に身体をぶつけたがそれ以上の恐怖が支配しているのだ

辿り着いた物置のような部屋につくなり彼は掴む手を離した、彼女は慌てて腰に携えていたハンドガンを向けようとするがケーニヒは先に彼女が手に取ったハンドガンを叩き落として足で横にある棚の下に蹴って滑り込ませた、そうなればと彼女は痛む身体で逃げ出そうとするがケーニヒは許さず彼女の襟首を掴んだ
子猫を掴む親猫のように簡単に掴んで持ち上げた時、人間の体重とは?と彼女は疑問に思うほど簡単に宙に浮いた、そのまま勢いよく彼女は丁度胸下ほどの高さにある木箱に打ち付けられ、鳩尾に痛みが強く走った

「ガッッ!!…っ、!?」

彼女は顔を顰めて痛みに声を小さくあげる頃、背後の男が彼女の足に自分の足を割って入れてくることに気付きそれが何をされるのか意味を理解していた彼女は振り返って暴れようとするも振り向いたその顔に彼は勢いよく拳を突き立てた

「っっ""」

声も出ない、顔が痛いとその一発で彼を思い知らされ、彼女は薄く見えた彼の瞳に脅えた

「抵抗しなければ痛い思いはさせない」
「……ほ、ほんとに」
「あぁ俺は今、キミに欲情してるから少しだけ"発散"したいだけだ」
「……どうしても?」

恐ろしくて振り返ることはできなかった、彼女はたかが数度しか会ったことがないこの男がこんなことをするとは思えなかった、過去にチームを組んだことがあるが彼は悪い人じゃなかったからだ

「どうしても」

聞きたくもない返事に彼女は口の中の唾液を飲み込んだ、本当は唾液ではなく先程の彼のパンチによって切れた口の血の味だった気がするが脳は彼女を十分に動揺させ混乱させ意味を理解させていなかった
そしてこうした立場でいながら返事をしてくれるケーニヒにまだ少しばかり話を理解してくれるのだと思い彼女は「やっぱり」と言葉を告げる前に彼は自身のベルトを緩めようとして、暴れる彼女の顔を平手した

「黙れないのか」
「ぁ…え、と」
「どうする、ナイフで腕を刺して固定してもいいが」

その言葉が嘘では無いことは彼の目を見ればわかる、仲間であるときあれだけ心強い男も敵になればいつだって恐ろしかった、気さくに話しかけては答えてくれる彼は今日はいない、何があったのかといっその事、彼が全く違う彼ではないのかと思うほどだった
彼女は黙って顔を俯かせた、ケーニヒは「いい子だ」と頭を撫でれば彼女のズボンを乱暴に下着ごと下ろした、外気に晒された下半身は冷たいがケーニヒが腰を押し付けて来たことに彼女は「ゴムだけでも」と最後の慈悲を求めた

「こんな状況でそんな事を望むなんて余裕なんだな」
「ッッぐ、う"ッ…ぅ、う"、った、い」
「あ'ぁ"狭いな、少しくらい濡らしてくれ」

彼女の言葉を無視して拒むような濡れてもいない穴の中に彼は自分の獣を鎮めた、ブチブチと肉が裂けるような感覚を味わう彼女は思わず木箱に爪を立てて酷く鈍い音を立てた、銃で撃たれるよりもナイフで切られるよりもずっと痛かった、それは心に深い傷を付けるからでケーニヒがあまりの狭さに奥まで進めることが難しと感じたらしく舌打ちをした
嫌だ嫌だ助けて助けてと彼女は頭の中で必死に呟いた、早く終わって欲しいと思うだけ彼女はケーニヒを拒む様で彼はその姿に苛立つようにその剥き出しの白い臀部を強くたたきつけた

「ギャンッッ!!」
「犬みたいな声だな、もう一発だ、お前が穴を緩めるまで引っ叩いてやる、俺を拒絶しないでくれ」
「や…い、や、許して」

バチン、バチン、と乾いた音が響く
それは決して心地好いものでは無い、当然だった彼女が経験したセックスはどれも互いに同意をして優しく労りあった行為なのだから、これほど身勝手で乱暴でバイオレンスなセックスはない
そして身体はそんな彼女を守ろうと本能的に分泌液を溢れさせる、そうするとケーニヒはゆっくりと腰が進んでいくことに機嫌がよくなり彼女の髪を掴むように頭を掴んで体をその背中にピッタリとくっつけた

「ケツを叩かれるのが好きか、かわいいなナマエ」
「ちが…あ"ッ、いやっ、やめてっ!」
「そういって終わると思ってるの、全くどうしようもないな」

ゆっくりと、しかし確実に彼は腰を揺らすことをスムーズにさせていくと二人の肌がぶつかる音が狭い部屋の中に響いた、それが更にリアルで彼女は全ての感覚を遮断したかった
裂けたよう接合部の痛みも、直接内蔵に届く圧迫感も、全てが耐えきれない苦痛で、目尻に熱い涙が溜まっては頬を伝ってこぼれ落ちる
ケーニヒは背中に密着して彼女を強く抱き締める、まるで犬の交尾のように荒々しく一方的なセックス、荒い彼の呼吸を耳元で感じる時、ケーニヒが呟いた

「イキそうだ、腟内に射精すからな」
「ッ、やめて、本当にそれ以外何でもする、なんでもッ!あっ、やだ!!」
「安心してくれ、ちゃんと責任は取るから」

そんな事誰が望むか、このレイプ魔め!と彼女は必死に彼から逃れようと一番の抵抗を示した、しかしケーニヒはこの巨体と圧倒的な力で彼女を征服した
響く音に彼女は子供のように啜り泣いた、女性兵士への凌辱は現実に有り得ることだが自分がその犠牲者で、その相手が知っている相手など信じたくもない現実だった、彼が唸り声を上げて腰をさらにスウィングする事に彼女はどうしようもないと思っていた時
まるで救いの手を差し伸べるようにドアが開いて声が掛かった

「何してるんだよケーニヒ」
「いまっ、取り込んでる、みたら分かるだろうが」
「撤退命令出してただろ、戻らないのか」
「見たらわかるだろ」

動きを止める気のないケーニヒに彼女はやってきた彼の仲間に「助けて!助けて!」と声を出したがサングラスを掛けた迷彩カラーの装備を身につけた男は入口もたれかかってタバコに火をつけて二人を見つめていた

「ヒッ…っおね、おねがい…なんでもする、するから、あ"ッい、や"っ」
「なんでもするって、魅力的な提案だ」
「彼女かわいいことをいうだろ?」
「最高だな、興奮してきた」

自由に動く手を彼女は男に向ければ彼は近付いてくるがただタバコを吸いながら二人をみつめた、ケーニヒは何も気にした様子はなく強く腰を打ち付けて低い呻き声の後に最奥に熱を放つのが嫌でもわかった
ビクビクと脈打つ彼の感覚にボロボロと涙が溢れそうになって、腹に溜まった悔しさや悲しさや恐れを混ぜた声が情けない少女のように出てしまう

「終わったなら俺もいいよな」
「ホランギっ!」
「怒るなよ始めたのはお前だろ、別に口でいいから」

な?と目の見えない深い色をしたサングラスの彼は口元を緩めていたがケーニヒは抜かずに相手を威圧的に名前を呼んだ
恐れから身体が強ばると緩んでいたケーニヒのモノを締め付けてしまうが彼はそれを勘違いしてうつ伏せにさせた彼女の肩を掴んでそのままホランギに向けられる
彼女は必死に嫌だと抵抗するが二人は楽しそうに笑った、ケーニヒがペニスを抜いて彼女を床に座らせようとすれば緩んだ隙に狭い部屋から逃げ出そうとする彼女の足をホランギは引っ掛けた

「ぎゃっ!」
「逃げるなよ、乱暴は嫌だろ?」

どいつもこいつもクソ野郎だと彼女は内心呟いたがその声が出るわけもなかった、ケーニヒに比べて細身のホランギだがしっかりとコルタックと契約している傭兵だと思わされる力強さで床に転げた彼女の髪を掴んでは片手でベルトを外した
そして自身のファスナーを下ろして下着からまだ柔らかなモノを取り出しては彼女の血の滲む唇に押付けた、赤く灯るタバコの火が恐ろしく彼女は目を瞑ってホランギのモノを口に咥えた
本能的だった、生きる為にはこうするしかないと彼女の体は分かっていて、服を乱されて地面に四つん這いになった彼女は自然と涙が溢れてしまう、情けなくてたまらなかった

「いいな、そういう趣味はなかったけどすげぇ興奮する」
「ん"ッ!う"っ!ふ"ッ、ふっ!」
「ホランギ乱暴は」
「なんだよ、お前が先に始めてた癖にビビってるのか」

あんなにずっと仲良くしたい〜って言ってたくせにとホランギがいえばケーニヒは照れ臭そうな態度をした
そんな二人のことなど何も頭に入らない彼女は頭を掴まれて道具のように喉奥まで押し込まれては息苦しさに溺れそうになる、顔にあたる硬い黒い毛と汗臭さ男のモノを知らない訳では無いが見ず知らずの男たちに慰みものにされる事など現実には考えたくなかった
掴まれた髪も、口元にあたる腰の痛みも苦しかったが、足からボタボタと先程ケーニヒが吐き出した欲望が溢れるのを感じつつ彼女は目を強く瞑って終わることを待っていれば、無骨な手が下半身を撫でて簡単に指を侵入させた

「ん"ッ、う"!」
「おい、嫌がってるぞ?下手くそか?」
「そんなことは…ない、と思う」
「と思うかよ」

まぁ前戯なんか面倒くさいからと納得したようなホランギは彼女の頬を指先で軽く叩いては「気持ちいいか?」と意地悪に問いかける
下も上も同時に責められ息苦しさに泣き続ける彼女にホランギは短くなったタバコを投げ捨てて両手で彼女の頭を掴んで、普通のセックスをするように腰を打ち付けた
顎が痛む、乱暴で一方的な行為故に鼻や頬もその筋肉質な腰に顔をぶつける羽目になり彼女は痛みに麻痺してしまいそうだった、ケーニヒの指は快楽よりもなにか好奇心で探るようなものにも感じられ彼女は行為が早く終われと願うこと以外何も感じなかった

「そろそろ射精そうだな、ちゃんと最後まで頼むぞ」
「こっちも気持ちよくしてやるさ」

二人の男のそれぞれの言葉に彼女は目を瞑って受け入れるしか無かった、飽きたら終わるから、これが終われば二人とも飽きてどこかに行くはずだと信じていた、より二人の行為が激しくなり彼女は耐え抜こうとした、ケーニヒの大きな親指がクリトリスを嬲る度に身体が震えてしまう、それは女の肉体として仕方ないことだが彼は気分よくそこを執拗にこねくり回す
そうしてされる間に気付けば彼女の口からホランギのモノが抜かれて彼は目の前で見せつけるように上下した

「口を開けろよ」

彼女はいうことを聞く以外、選択肢はなかったため目を閉じて口を大きく開いた、時折声が漏れてしまうが彼らは気にしなかった
上と下から厭らしい水音が聞こえており、彼女はここがセックスパーティの会場で自分間違えて来たのかもしれないと現実逃避をしそうになりながらも、口を中心に顔にぶつけられた熱く臭いホランギの欲望を受けては眉間に皺を寄せた

「ジャックポットだ」

まるで子供みたいに無邪気な声と言葉に彼は人なのかと疑問さえ感じる、口の中に広がるそれに彼女は吐き出そうとするが、冷たい声が「吐いたら地面のものを飲み込ませるからな」と脅した
その言葉に震えた彼女はごくりと喉を鳴らして飲み込めば、彼はまるでスロットが当たるような音を口で奏でて彼女に「最高だよあんた」と頬にキスをした
全てが分からないと思う頃、彼女の身体を弄んでいたケーニヒはその姿に羨ましいと感じてホランギを睨みつけていた、初めに見つけたのは自分なのに遊んでいるのはずるいと言いたげであり、その様子にホランギはニヤリと笑った

「お前もぶっかけたらいいだろ」
「そんなこと言われても…あっ、あぁそうだなナマエ、溢さず飲めるか?」

彼女は意識が朦朧としていた、ここが現実でないと思えば楽な気さえしたからケーニヒの言葉に彼女は返事も出来ないが見上げた、地面に座った彼女は二人の男に見下ろされている状況に自分がどうしようもなく無力な気がしてしまっていた
ケーニヒは一度直していた自分のモノを再度取りだしては彼女の口に指を入れて犬の歯を確認するようにぐっと頬を引っ張った、そして大きく開けるように告げてはそこまで固くないモノをみせつける

「本気かよお前」
「ナマエならしてくれるだろ」

だって俺がずっと見てたんだからしてくれるに決まってる。
そういった彼の言葉に意味がわからないと思いつつ口を開いた、ケーニヒは素直に口を開く彼女に嬉しそうな目をして自分のものを掴んだ、まるでトイレをするような姿にホランギはゴクリと唾を飲んだ

じょぼぼ…っと小さな音がして、ケーニヒの先端から溢れた黄金色の液体が彼女の口に目掛けて注がれる、彼女は出来うる限りそれを口に含んで彼が全てを出し切ったのを見て不安げな表情を見せつつ喉を通した

人間としての尊厳など敗者には存在しないことを彼女は理解している、終えてしまえば彼女は静かに立ち上がりズボンを戻して、まるで何事も無かったかのように部屋を出ていこうとしたがケーニヒはドアに向けて発砲した、ホランギはそれを見ては楽しそうに笑う

「まだ終わってないだろ」
「もういいでしょ」
「良くない、ほらホランギを見ろ、勃ってる」

ケーニヒが指差せばホランギのペニスはまた熱を持っており彼女は逃げ出そうとし足を踏み出した途端、ホランギが彼女の右足の脹脛を撃ち抜いた、彼女は倒れ込んでは苦痛の声を上げる、床に踞る彼女をケーニヒは足を掴んで部屋に連れ戻して衣類を脱がしていく、装備として身につけたベルトやチョッキは邪魔だったがケーニヒの腕力で彼女の薄い衣類は破かれ、ホランギは彼女のズボンを脱がせては痛みに声を上げる彼女に剥ぎ取った下着を口に入れてやった

「小便を飲んだ口でキスされたら堪らないからな」
「俺はそれでもいいのに」
「お前はな、俺はそっちの趣味はない」

そもそもお前の好みなだけだぞ。というホランギとケーニヒに彼女は激痛に苛まれながらも必死に抵抗した、彼らが銃やナイフを持っていてもこれ以上自分を汚されることは耐え難い苦痛だった
舌を噛みたくても口に押し込まれた下着が邪魔で彼女は唸り声をあげるだけで彼らは彼女の手首を押えて近くのロープで縛りあげる、自由の聞く足が弱々しくもケーニヒを蹴れば口論じみた雑談をしていた彼らの視線が向けられる
まるで冷たい無機物を見るような目をしたケーニヒの瞳に怯えれば彼は彼女の顔にまた痛みを与えた

「顔はやめとけって」
「なんだ?優しさか」
「抱けなくなる」
「繊細だな」

そりゃあそうだと、鼻血を出して頬を腫らす女を憐れんだようにみつめるホランギを無視してケーニヒは地面に彼女を寝かせて「いい加減大人しくしてくれよ」といっては足を開かせてまた自分の昂った熱を押し込んだ、一体何度シたら気が済むのかと彼女はウンザリした、この男達の遊びに付き合わされるだけの道具になることがあまりにも心をすり減らしていく
小さな反抗心を簡単に摘み取る彼らにできることなどもうあまり無いと、彼女は出血も相まって意識が持っていかれそうになるのを感じて目を閉じようとした

荒い呼吸を繰り返すケーニヒは犬のように「ハッハッ」と笑い声に似た声を漏らして彼女の首筋に顔を埋めて布越しに舌が這っているのを感じて不快感が更に増えていく
そうした行為を眺めていたホランギはふとケーニヒの肩を叩いては起き上がらせるようにいい、彼女はケーニヒに抱き上げられ地面に寝転がる彼に抱擁されて深く繋がった、下から突き上げられる熱は大きく彼女の腹を薄く歪めてケーニヒは彼女の口から布を剥ぎ取って投げ捨てた
場所と相手が違うならきっと好きだったといえるが今の世界はあまりにも彼女にとって地獄じみていた

「ほら持ち上げてろよ」
「分かってる早くしてくれ」

二人の声、そして背後で何かをしているホランギに余裕もないと思っていた彼女だったが、ふと押し付けられた熱に意識を取り戻したように逃げようとする
ホランギは彼女の肩を押えつけてペニスを擦り付けた、ケーニヒが挿入してる場所とは反対の、本来使うことの無い場所、男同士であれば可能性はあるが女が使うとなればそうした趣味趣向でなければ有り得ないといえそうな場所

「やめて!そっちはいや!」
「なんだよアナルセックスはしてないのか、大丈夫だ、前も後ろも変わらねぇよ」
「ナマエ暴れるなッ、あぁくそ」

イヤだと声を荒らげて逃げようとする彼女にケーニヒは顔を顰めた、強い締めつけと自分の快楽が遠のいていく感覚に苛立ちを感じて彼は彼女の腹に拳を打ち込んだ
重たそうな彼の拳が細い彼女の身体に刺さるのを見てホランギは若干同情を覚えた、この男が彼女に惚れているのは本当だった、しかしケーニヒは酷くあがり症で内向的だった、その為彼女にこうしてしまうことは彼の本能のままの行動でしかない、論理感などはないことを理解しており
ホランギは自分の欲望を優先するタイプであるため、目の前の女のことはどうでもよかった、近頃女を抱いていなかったから欲望の捌け口にしているだけのことだった

重たい一撃のせいか声も出ずにケーニヒの上に蹲る彼女の背中を撫でる姿を見下ろしつつケーニヒはポーチに入れていたコンドームを被せては彼女の使われたことの無い場所に向けて先端を押し込んでやった

「ぐッん"…ッう"ぅ"っ、んう!」

ホランギに押し込まれることへの辛さに涙をこぼす彼女を見てケーニヒは唇を奪った、まるで恋人のようだと彼は感じられた、自分のものを受け入れてキスまでする、そんな存在が恋人では無いのなら何かと目の前の女に対して感じつつホランギの挿入が終わるのを待ちわびた
狭い場所がさらに狭くなりケーニヒを刺激して、ホランギは狭すぎる場所をギチギチと掘り起こしてペニスを埋め込んで背後から防弾チョッキの隙間に手を入れて下着のホックを外され手丸出しにされた胸を鷲掴んでは恋人のように濃厚な絡み方をする二人を放置して、ゆっくり慣らすように腰を振った

「ん"う"ッ、う、う!!」

ホランギが動き出したことをナカで感じるケーニヒは自らも腰を揺らしはじめる、身体中が痛かったがアドレナリンが分泌し彼女の脳みそは自己防衛からその二人を次第に受けいれる
二本のペニスが内臓を食い破らんとばかりに蠢いて、その感覚が胃を圧迫して吐いてしまいそうになる、乱暴にホランギに頭を押さえつけられ、優しくケーニヒに抱き竦められ
三人は繋がりあった、まるではじめからそれが普通であるような、その行為に彼女は泣いて笑ってケーニヒにキスをした、許して欲しいと夢であって欲しいと願うようだったが違う
ケーニヒは彼女の手を取って指を絡めつつ凶悪なものを奥に突き進めて子宮を叩き上げる、まるでそこを満帆にしてやるといわんばかりに攻撃的で、腹部を殴られた彼女は内側から食い破られるような気持ちになる

「ケツも意外とイけるんだな、いい女だよお前」

ホランギに髪を掴まれていわれた、彼の言葉は褒めてる訳では無いことを理解しても彼女は唾を吐くことさえ出来ない
苦痛ばかりが繰り返されて、この二人に飲み込まれたいと願っても痛みがそれを許さずにいた、時折足を掴まれては撃たれた傷跡が痛む
血を失って体を穢される彼女は声を上げては涙を零した

「ゆ、るして"ッ、も"…お"ッッ、や"」

地獄だと感じた、彼らの眼差しが嫌でたまらない、今すぐ彼らの腰のハンドガンで自分の頭を撃ち抜いてやりたいと思うほど苦しかった
しかし二人はますます激しくなり、絶頂を迎えようとしているのがわかる、これで本当に終わりがいいと願う彼女はケーニヒに身体を預けて目を瞑った、声を押し殺して彼らがこれ以上喜ばぬ様、けれど萎えないように必死の努力をした
そうすると彼らは限界だと告げてそれぞれが欲望を彼女のナカに吐き捨ててしまう、自分の中に感じる熱に彼女は心の痛みが鈍くなっていた

「すごく良かったナマエ、本当に最高だ」
「あぁ3Pも悪くなかったな」

彼らはピロートークのつもりか気さくな話をしてはゆっくりと体を起こして、彼女から出ていく
終わりかどうかなども分からなくなっていれば、ホランギは使い終えたコンドームの中身を彼女の顔に掛けた、抵抗する気力は無くケーニヒも何も言わなかった、彼らは身支度を整えて帰る話をしていることから、ようやく終わるのだと思う頃、ふとホランギが声をかけて床に寝転がる彼女の傍にケーニヒと共に駆け寄った
ケーニヒが彼女の髪を掴んで、ホランギはスマホのインカメラで三人の仲の良い写真を撮った、白い歯のホランギと柔らかい目をしたケーニヒが映る写真はとても善いものに感じられる

「それじゃあまた遊ぼうなナマエ」
「あぁ今度は二人でデートに行こう」

簡素な挨拶をするホランギにドイツなら美味いブルストやビールの店を沢山紹介するよ。というケーニヒに彼女は何も聞きたくはないと思えた、地面に倒れ込む彼女に立ち上がった二人はようやく出ていくのかと思う頃、ホランギは彼女の首のドッグタグを掴んでは千切ると彼女の情報を読み上げては「可愛い名前だな」と笑って彼女に向けて投げ捨てる

「行く前にちょっといいか?」
「急げって言ったのはお前だろ」

呆れたようなケーニヒだがホランギは笑いながら生理現象は耐えられないんだといってベルトを外して、下着の中の自分のものを取りだして彼女の顔に向けて排泄した
髪にかかる黄色い液体とアンモニアの香り、顔や口に入ることさえもうどうでもよかった、彼らは今度こそ「楽しかった、また遊ぼうナマエ」と無邪気に告げて出ていく時、彼女は全ての痛みが押し寄せてくるようで鼻を鳴らして泣いた

ちょうど彼らが去ってスグ通信が鳴り響き生存者を探す声が聞こえたことに、彼女は手を震わせて応答した、場所と負傷状態と任務の失敗と仲間の死亡を伝えると通信先は直ぐに向かうと告げて切れてしまう
意識が朦朧とする中、大きな足音が聞こえる、ようやく助けが来たのかとスペックグルーの仲間たちは心強いと言い聞かせた頃、ふと薄く開いたドアから見えたのはナイフとヘビのマークだった、彼らは彼女を見るなりその意識があるのを見ては笑って近付いた

きっと彼女はもう兵士になんて戻れない


2025.05.08