「あ"♡あ"ッッ♡♡や"、ら♡も、っむり♡♡ゆる、っゆるして♡♡」
「ッダメだ、今日は絶対に、絶対に」

孕むまで終わらせないから。とジモは彼女の腕を掴んでは腰をぶつけた、互いの繋がりあったその場所は白く泡立ってごぷり♡こぷり♡と音を立ててその場から溢れさせたモノがシーツにこぼれ落ちた。
自然と溢れた彼女の顔を見つめてもジモは止める気はなかった、例えこの行為が数が大切な訳ではなかったとしても、少しでも彼女がその身に命を宿すのならば止めてやるものかと彼は腰を打ち付けてはまた背上がる感覚を味わいつつ彼女の臀部を両手で掴んでより深く刺さるようにしてやった。

「うッ、ぐっ⋯ぁあ」
「や♡あっ⋯♡ほ、んと、ゆる⋯ひて♡♡も、これ、いじょ⋯むり♡♡赤ちゃ、ん、できる♡♡」
「だから、その為だって言ってるだろ、ほらまだ頑張ろう」

ベッドの上でうつ伏せになった彼女をひっくり返して逃げようとすることを押さえつけて繋がった部位の少し上部分の突起物を彼が撫でて刺激してやればその身は激しく震えて泣きそうな声を出した。
その姿を見て彼はますます止まってやるものかと傍に置いたミネラルウオーターを口に含んで彼女に飲ませては劣ることの知らない行為の続けに励んだ、子を宿すために、仕事を辞めさせるために。


◇◆◇


「仕事を辞めて欲しい?」
「あぁ辞めろとまでは言わないが、こっちに来たらいいだろ」

久方振りの休暇のおり、ジモは恋人のナマエに仕事についての話をした、その理由は彼女が同業者、つまり傭兵であるということだった。
ジモの所属しているスペックグルーと同じほど有名なPMCであるコルタックは荒々しい仕事にも慣れており彼女はそのコルタックに所属をしていた、戦地で敵対することは勿論だがいつ命を落としてもおかしくない状況にジモは不安を抱いてしまうのは仕方ない、何故なら彼はつい先日彼女にプロポーズしたばかりだったからだ。

数年の交際を経て一世一代のプロポーズを受け取ってくれた彼女は結婚は構わないが仕事を続けたいと願った、当然自由までもを奪う気はない彼は悩みつつもそれを了承したものの改めて提案として所属を変えて欲しい旨を告げた。

互いの任務地は開示できる範囲では伝えていることもあり、戦地で会わないようにしているもののそれでも万が一にも命を落とすことがあればジモは耐えられなかった。
勿論軍人として活動していても命を落とすことなど可能性としてはあるものの、コルタックにいればその確率はさらに跳ね上がる、愛した人の死が耐えられないのは誰もが同じであるがナマエは難しい表情で目の前のアイスティーのストローを回せば氷がカランと音を立てた。

「無理かな」
「ひとつの場所に固執しなくてもいいだろ」
「居心地がいいし、良くしてもらってきたから」
「それでも⋯結婚を視野に入れただろ」

言葉尻が弱くなるのは自信が無いからだった、ジモは彼女との交際から幸せ絶頂期でありながらも滅多に会えないことや命の不安をいつも感じていた、しかし当の本人は彼よりも長く傭兵生活を続けていることも相まってかあっけらかんとしており、恋人としての関係性を大切にしてはいるものの自分の人生を変える気もさほどは無いと言う。

彼の言葉を聞いた彼女は暗い顔をする彼に機嫌を治してもらおうと膝の上に股がって肩に手を回して下から顔を覗き込んで額を重ねては子供のようなキスをした、

「勿論するよ、だけど仕事もしたいの、お金を稼いでジモのご両親も養えるくらいになりたい、困らせたくないの⋯ね?」
「別に俺がすることだからいいんだよ、仕事をやめろって言う訳じゃなくて危険だから変えて欲しくて」
「それはお互い様でしょ?ねぇズーチャンそんなに悲しい顔しないで、私本当に大好きなの嘘じゃない、貴方の事も家族の事も大切にしたいしその為には今は頑張り時なんだもん」

あと数年したら仕事を辞めて貴方の望む主婦になるから。という彼女にできるわけが無いと分かっていてもジモの心は内心嬉しくてたまらなかった、彼女が本気で彼の両親のことを想っており共に生活をしようと考えていることや、その為には確かに貯蓄は必要だ。
ベッドの中で深く愛し合った彼女はジモの腕の中でいつも幸福そうに微笑んで甘えてくることを彼は心から幸せに感じていた、彼女が彼の胸に顔を寄せて子供は三人くらいがいい、大学まで行かせたりジモの両親も含めてのんびりと暮らせる家を買うとなればそれなりの土地を買うかマンションを二部屋借りるのがいいかもと夢見がちに語る彼女にジモは不満を抱いた気持ちを少しだけ軽くした。

◇◆◇

「大した怪我じゃないのにそんな飛び込んで来なくてよかったのに」
「たいした怪我じゃないって、三発も撃たれたんだろ?」
「でも数日で退院だし、この通り元気だよ」

ある日ジモに知人から連絡が入り、慌てて駆け込んだ病院では腹部を撃たれて治療したという彼女がいた、平然とした態度ではあるが出血多量もあり緊急搬送された彼女の脈は弱かったことも伝えられていたジモは彼女の軽薄な態度が気に入らなくて堪らなかった。

「だから俺は仕事をやめた方がいいって言ったんだろ」
「それなら貴方もやめてよ、この仕事で怪我なんて付き物なんだし今更怒らないで」
「怒ってない!心配してるだけだ」
「それじゃあ心配は不要、そんな態度なら出ていって」

売り言葉に買い言葉のように不満が溢れたジモに言い返す彼女の言葉に彼は堪らずにドアを強く叩いてその場を後にした。
心肺停止間近だったという彼女を心配する彼の気持ちは当然であり、彼女なりに仕事を辞めたくない気持ちも深く理解していたがジモ一人でも特別な贅沢を頻繁にしなければ十分な生活を送れる程の安定した給与を得ていた、おまけに互いに軍事経験も長いため現場ではない仕事だっていくらでもありつけた、その中でも彼女が現場を望むことにジモは一人の部屋の中で頭を抱えた。

どうすれば彼女が落ち着いてくれるのか、自分のそばにいてくれるのかと二人で借りた部屋の中で悩む彼はつけていたテレビを見つめた。
幸せそうな新婚夫婦の男女が映る番組の中で男は女の腹を撫でる時、ジモはその正解を知ったのだった。

◇◆◇

一週間後帰宅した彼女は書類上のやり取りに思っていたよりも時間のかかった入院に疲れを感じつつジモと二人で借りた家に戻ってきていた。
とはいえ二人が借りた家を二人で過ごすのは数ヶ月に一度程度で忙しさも相まって大抵お互いに会社の兵舎を利用することが多かったからだ、それでも時間が合うのならばと借りた家のドアに鍵を挿せばロックは解除されており驚きつつもドアを開けると生活の香りが広がった。

「ただいま〜ズーチャン帰ってきてるの?」

足取りを軽やかにリビングに行けばキッチンで夕飯を作る彼を見かけてはナマエは堪らず彼に抱き締めると振り向いた彼が優しく微笑んではステーキを焼いていた。

「そりゃあ退院の日だからな、夕飯を用意してるからその間にシャワーに行っておいで」
「お言葉に甘えて、晩御飯楽しみにしてる」

優しい彼の物言いにナマエは頬が緩んだ、心配性な面は多いもののそれが彼の優しさであり、生真面目で不器用であるがだからこそ全力でひたむきな愛情を伝えてくれることに喜びを感じた。
退院をするだけで大した汚れはしていないものの今晩を少し期待する彼女は自身の下着の棚を広げては少しだけ気合いの入ったものを用意してそれを服の内に隠すように持ってはリビングを通り過ぎてシャワールームに足を運んでは上機嫌に鼻歌を歌った。

その頃ジモはスープの仕込みをしつつキッチンの上に置いていた小さな紙袋の中のものを取りだしてスープの中に静かに沈めては混ぜるのだった。

テーブルの上に並ぶ夕飯はまるでクリスマスや新年や誕生日など盛大な祝いの日のようなメニューであり目を輝かせる彼女に対してジモは彼女の手元に置いていたワイングラスに買ってきておいたという彼女の好む赤ワインを注いだ。
一週間入院をしていただけの彼女からしてみれば変わらず仕事のある彼が多忙な中で家に戻ってさらには夕飯までも用意してくれたことに強い感謝を感じた、普段は中華料理ばかりの彼が作る洋食はまるでレシピ通りで見本料理のようにさえみえるほど完璧であり、彩りを付けるためのパセリでさえ1mmも違えぬようである。
そうしたジモの料理に歓声を小さくあげた彼女は嬉しそうにワイングラスを掲げては二人は幸福な夕食を共にするはずだった、丁度彼女がメインのステーキを半分ほど食している頃、ジモはふとナイフで肉を切りながら問いかけた。

「ナマエは子供が欲しいって思うか?」
「突然どうしたの?前から言ってるけど私は大賛成だよ、三人くらいは欲しいかも」

年の差も考えたりしなきゃ。という彼女にジモはそれならお互いにいい頃合なのではないかとまた以前のようにいうもので彼女はその話なら今じゃないと一蹴してしまう、互いに婚約はしたものの結婚はまだ半年以上も先を予定しており彼女は天涯孤独であるが故に彼の家族も自分と彼の子供への苦労など以ての外である故に一番てっとり早く慣れたように稼げる今の仕事を手放せはしなかった。

「三人も望むなら早くの方がいいだろ、口座だって見せてるから互いの貯蓄だってわかってるし」
「分かってるけど大学迄生かせることもご両親のことも考えたらもう少しは稼がなきゃ、子供ができたら貴方にだけ迷惑かけることになるし」
「そんなこと男なら当然だ、ナマエが気にすることなんてない」
「するよ、だって私たち夫婦になるんだから一人に負担は掛けたくない」
「それでも俺は今回みたいな件で耐える方が無理だ」

ジモの言葉にはナマエは反論出来なかった、逆の立場であれば彼女もきっとジモに仕事を辞めて欲しいと乞うことになるだろう。
彼の言葉に対して愛情から来るものでありきっとこの業種にいるならば当たり前の事柄である、しかしそれでも彼女はやはり上手く納得が出来ずにいる頃、ふと抗えぬような眠気と身体の力が抜ける感覚を味わった。
カランと手に持ったフォークとナイフがテーブルの上に落ちて意識が朦朧となる中で彼女は「ズーチャン?」と確かめるように声をかけたが彼は一切表情を変えておらず違和感を抱く時、思わず料理に顔から突っ込みそうになるのを止められるが最後に聞こえた声は酷く冷たかった。

「なら仕方ない」

◇◆◇

身体の違和感に目覚めたナマエは目を覚ますと同時に見覚えのある天井に寝ていたのだと気付くもののベッドライトだけが部屋を照らすこと、そして身体の不自由さと下半身に感じる違和感に目を見開いて視線を向ければ彼女は自身が衣類を剥ぎ取られて生まれたままの姿であること、そして驚くことに自身の足元に頭を埋める頭をみたのだった。

「なに?!ちょっとズーチャン?これどういうことっ!?」
「ン?あぁ起きたか、おはよう気分は?」
「気分って、状況が分からなっっッ♡♡」
「気持ち悪かったり苦しかったりしないか?」
「し、な♡しなっ、ぃけど♡」

おかしいと彼女は頭で途端に危険信号を受信した、ジモは顔を上げては口元を拭い彼女の頬を撫でて心配そうに見つめたが彼はもう片手を彼女の足の中に沈めており、彼女は自分の腟内に彼の指とは異なる感覚に驚いていたがジモは甘い声を聞くなり体調も問題のないならと指先で沈めたモノを動かした。

「あッ♡な、んで♡」

ジモとのセックスはいつも愛情の溢れた優しいものであり決して同意のない行為はしなかった、どんなに彼が望んでもナマエの気分がノらないといえば彼は簡単に引き下がり文句をいわず、女性に非道なことをする者がいれば彼は怒りを抱くほどの正義感を持つ心優しい人である。
それが今現在恋人に同意もなく寝ている間に身体をまさぐり、さらには信じ難いが人工物となる大人の玩具を使用していた、元より玩具を好まない彼女からしてみれば重なる彼からの行為に内心驚きショックを感じたが彼は子供を慰めるように優しくリップキスをして額を重ねて目を見つめた。

「子作りをする為だ」
「こづ⋯ッ、それなら、こんなっあ♡じゃ、なくっ、て」
「一人目は男の子が欲しいって言ってただろ?その為にはオーガズムを感じる方がいいらしいし俺もここ一週間は抜いてこなかった」

別に性別はどちらでもいいが出来るだけナマエの理想に合わせてやりたいしやはり妹が出来た時に守るのは兄の方がいいだろうと語る彼に何を言っているのか分からないとナマエは怯えを感じていれば腟内から引き抜いた濡れたピンクの卵型の玩具を見せつけた彼に思わず顔ごと視線を逸らした。

「排卵日の心配ならしなくていい、食事の中に睡眠薬と排卵薬の内服薬を混ぜといた、それにさっき追加で排卵薬を注射しといた、生理は確か二週間後だろ?丁度いい時期だけど念の為にな」

平然とした態度で語るジモに彼女は頭の中で言葉の処理が出来ずに火照る身体の熱におかしくなりそうだと思うものの彼は排卵の関係から熱っぽく身体が辛いかもしれない旨を伝えた。
それまで優しく自分を大切にしてくれていたはずのジモからの裏切りのようにも感じる無許可の行為に心を痛める彼女は泣いてしまいそうになるが彼は彼女の腹部の傷跡を撫でては心配なのだと告げた。

「頼りないかもしれないけどナマエに傷ついてほしくない、ナマエが子供や家族を大切にする気持ちはわかるけど命より大切なものなんてないだろ?」
「わかったけど、じゃあこんなことやめて」
「それは駄目だ、どうせ君は仕事を辞めないだろ?でも母性は本物だから子供が出来たらどんなに小さくても仕事から身を離すはずだ」
「こんなこと⋯酷い、レイプだよ、最低よズーチャン」
「理解出来ないだろうな、別に構わないさ、どうせ君は俺を愛してるんだ」

俺も君を愛してるんだ。
そういったジモに彼女は狂気だけを感じた、それでも尚彼を毛嫌うことや憎しみを抱くことが出来ないのは彼の行動が愛情から来るものだと理解していたからであった。

「っっ♡も、っや、ぁ♡♡ズ、チャッックぅっ♡」

女の肉体は男と違い何度でも連続して絶頂を迎えることが出来るとはいうものだがそんなものを試したことなど無かった彼女にとってそのイキ地獄に似たものに彼女は狂ってしまいそうだと思えた。
ジモは何度も彼女の陰核に先程のローターを押し当てて絶頂を与えてやり溢れる愛蜜をみては満足そうに見下ろして彼女の頭を撫でて何度もキスをして玩具ではなく自分が彼女に愛を与えているのだと主張してやった。
こんな非道なものを使うことは彼からしても喜ばしくはないものであるが彼女が一人目に男児を望んでいたことから彼は出来うる限り不妊治療クリニックの医者から聞いた通りに自分で出来る範囲のことを彼女にするようにしていた。

「これで四回目か、オーガズムを感じた方がいいって言うけどどれくらいの目安かとかは書いてなかったがそろそろ大丈夫なのか?ナマエどう思う?」
「わ、かんな⋯♡も、いや⋯おわ、りた、い」
「それは出来ないって言ってるだろ」

一ヶ月の有給を取ってるから今日が時間はあるもののそれでも一日でも早くと望むジモはぐったりとした彼女を見て手に持っていた玩具を捨てて、震えた太ももを撫でて彼女のベッドの上に拘束した腕を見て赤くなっていることに気付き謝罪をしつつ外してやっては自身も衣類を脱ぎ始める頃、聞こえた音に振り返れば彼女はベッドから抜け出そうとするため「どこに行くんだ?」と問いかけた。
あまりにも冷たい声色にジモが明らかに苛立ちを感じていることを感じる彼女は逃げ出そうとしたなどと到底言えるわけがなく水を取りに行きたかったと告げると彼は納得したようで寝室から出ていき戻ってくるなりその手にはミネラルウォーターを一本持っており彼女に差し出した。

度重なる絶頂や夕飯のワインの関係に排卵日特有の身体の火照りに彼女は喉を枯らしていたのも事実でありベッドに腰かけて水を飲んだ、大人しい彼女の隣に腰かけてはジモは衣類を全てベッドの下に投げ捨てて首筋にキスをして乳房を撫でた。

「折角素敵な下着だったのにごめん」

ナマエは泣きたくなった、彼が今している行為は到底許し難いと思う反面自分を愛した気持ちは本物であり、彼が今行っている触れ方も声色もいつもと変わらぬものなのだ、結局ナマエ自身の受け取り方が違うだけでこの行為が可笑しいと思わされるようで彼女は自分の正気を疑いそうになる。
しかしながらジモも正気を失っている訳ではなかった、愛故に彼女を守りたい、その願いを実現させるために一番効率的で現実的な行動を行っているだけなのだ、そこにはなんの躊躇も躊躇いもない。

「こんな事しなくてもよかったのに酷いよ」
「悪かった、でもきっと直接頼んだら拒むこともわかってた、だろ?」

ジモという男と知り合い決して短い付き合いをしているつもりはなかった彼女にとって彼の想いは心から喜ばしいものだった、だがそれでも今回の件に関してはと彼を睨みつけると怒られた犬のような表情をするものだから彼女は呆れて次第に時間を重ねてしまうと思わずため息をこぼして彼の気持ちに寄り添う決心をした。

「わかった、ズーチャンの希望通りにする、仕事は直ぐには無理でも現場からは外れるように相談する」
「本当か?!」
「責任⋯とってくれるんでしょ?」
「当たり前だ、あぁナマエ嬉しい」

ようやく普段通りの彼に戻ったと一安心した彼女は自分の身体を抱きしめる彼にその代わりもう下手な玩具は使わないで欲しいと告げるとジモは当然だとベッドの外に投げ捨てて彼女をベッドの上に転がせると見下ろしたその瞳はまるで餌を待っていた獣のような光を宿していた。
思わず彼女がズーチャン?と問いかけようとする前に彼は彼女の足を掴んでは普段着けるはずのものも一切用意する素振りは無く、その入口に彼の昂った情熱を何度も擦り付けた、入口で焦らす様に揺れるモノに期待してしまうナマエはジモの意地悪に物言いたげに見つめれば彼は彼女に飛び掛るように唇を奪って最奥に熱を沈めた。

「それでも今日は子供ができるまでヤるからなッッ」
「あ"ッ♡♡」
「子供が出来るならッ、早い方がいいっ、俺の両親にはもう挨拶もしてるから妊娠してても誰も文句なんか言わないし、ナマエは何も心配しなくていい」

それに俺は五人くらいいてもいいと思ってる。と嬉しそうに告げるジモの言葉にナマエは頭の中で彼と子供に囲まれる姿を夢みては幸福を感じて締め付けてしまう。
何度も絶頂を迎えさせられたナマエの身体は敏感で日頃よりも彼のものをより強く締め付けるがジモからすればまるでそれはますます子作りを望んでいるように感じられて喜びを感じざるを得なかった。
ジモの強く規律正しい腰使いに堪らずにシーツを握ろうとするがその手を取られて指を絡められひとつに重なるように身体を寄せられては耳元で熱い吐息を感じる、低く無我夢中で女を喰らう雄のような彼の姿にドギマギと心臓がときめくのはそれ程までに彼に愛されることを実感するからで指を強く搦めては彼女も名を呼んだ。

「ハァッ、ハァッ⋯っイク」

荒い呼吸と共に告げられた言葉にナマエは堪らずに彼の背中に腕を回して腰に足を回した、最奥に望む彼女にジモは根元まで引き抜いては根元まで強く打ち付けてと繰り返した。
子犬のようにキャンキャンッと甘く啼く彼女の頭を抱えるように抱き締めて、何度か繰り返した後に熱い欲望をナマエの腟内に吐き出したジモの汗が彼女の身体に触れた、全くもって今日の行為はある意味興奮したと少しだけ客観的に感じる彼女は上から退かぬ彼の頭を撫でては満足のいくセックスができて良かったと安堵したがふと違和感を感じた。

「え?あの、ズーチャン?なんか、あれ?まだスルの?っ♡ッッあ、っあ♡♡」
「一回じゃダメだろうから、今日は確実に出来るまでヤろう、その為に俺も薬を飲んでるから」
「くす、っりってぇ♡♡」

ふと彼女はベッドサイドのライトの近くに置いた水とは別に小さな錠剤を見かけて、そこに書いてある名前は一般人でも知るようなED治療薬の名が記載されていた。
普段であれば一度のセックスで満足するはずのジモのモノが再度固く熱を持ち始めることにナマエは恐ろしさを感じて思わず身動ぎするが彼はまるで逃げ出す彼女に罰を与えるかのごとく足を掴んでは力強く腰を打ち付けた。

「お"ッォッ♡♡♡」
「排卵のせいで身体が熱いだろ?俺も薬のせいで熱い」
「まっ⋯♡まっ、て♡ズーチャッアっ♡」

ジモは自分が淡白であることを理解していた、面白みのないセックスであり持続力はあれどもセックス自体を好むタイプでは無い故に何度も行為をする気も起きないがこの日の為にとインターネットからオンライン診療を受けて処方箋を出してもらったのだ。
まだ若い彼に対して医者は大した詮索もせず望まれるがままに提供してくれたことは彼にとってストレスも少なくて快適である、もちろん彼は自分が子供を作るに問題がないかを確認しており、至って健全で健康な肉体であるということも事前に熟知するほどだ。

「絶対っ、絶対に子供を作ろうっ、なにがあってもだ」

仕事を辞めて欲しいこともだがジモはそれほどまでにこの目の前の婚約者を愛していた、子供は建前で本来は彼女さえ無事に隣にいてくれたらいい、その為には仕事を辞めさせて子を宿させるのが彼女が願う形でもあり二人にとって、そして周りの家族からしても理想であるのだ。

ジモの情熱から本能的に逃げ出しそうになるナマエは彼の身体に抑え込まれては最奥に注がれた精液と自身の愛液が混じり合う感覚を味わっては羞恥心を高めた。
繰り返される抽挿の中でふと引き抜かれたと思えば四つん這いにされて背後から獣のように犯される彼女は悦びを感じた。

「っあ♡んっう♡ズー、チャン♡♡」
「二度とこんな傷を作らないでくれッ、その為なら俺は⋯っ非道と思われたっていい」
「はぁっ♡あっ♡イイッ、わか、てるから♡♡」

まるで彼の本性のような何かが暴かれるような激しい行為にナマエは興奮して次第に大胆にジモとの行為に勤しんだ、薬のせいだと言い訳をしつつも実際は互いに求める心の強さはあったのかもしれない。

「ック〜〜ッ♡♡」
「ッッぐ、ぅ、ハァッ、俺もまたイクっ」

摩擦で痛くなりそうな程に繋がりあってベッドサイドに置いていた水はとうに空になっていて、休憩を挟んではまた繋がって、繋がっては深く求めてと繰り返し体力の底など感じない程に求め合い続け気付けば空は白んでいた。

「ナマエッ、ナマエっ」
「は⋯♡あ⋯♡」

ジモが最後の吐精をし終えてはぐったりと彼女の上に倒れ込んだ、一体どれほど二人は繋がって欲望を吐き出したのかと感じる程で、ジモは時計を見ればそこには日付を跨いで凡そ五時間が経過していた、途中あまりの騒がしさに隣人から壁を叩かれたような気がすると思いつつ気絶をするように寝てしまった彼女を置いてジモは冷蔵庫の中のミネラルウォーターと片手にベッドに戻っては彼女を見下ろした。

「俺のエゴに付き合わせてすまなかった」

冷静になった頭で到底信じられない行動を彼女にしでかしたと後悔するジモだったが、寝ぼけた彼女は「ズーチャン」と名前を呼んでは彼を探すように手を彷徨わせる為ジモはその手を取って眠るふと彼女がしっかりと婚約指輪をつけている事を今更気付いては頬を綻ばせた。

「赤ちゃん、名前⋯うぅ」

眉を顰めては寝言をつぶやく彼女に一体なんの夢を見ているのやらと頬を緩ませたジモはシーツを被っていない彼女に優しく綺麗なシーツを持ってきて被せてやろうと思いつつ視界に捉えた薄い腹部と治療した跡となるガーゼが貼られた場所を撫で持ってきたシーツを被せて抱き寄せて眠った、子供なんていなくてもいいけれどそれでも叶うならと少しだけ願いながら。

◇◆◇

「ナマエ頼むから動かないでくれ」

ジモはまるで犯人を説得するかのように慎重に視線の先の女に声をかけた、目の前の女は椅子から立ち上がったばかりであるがそういった夫となった男に対して呆れたような視線を向けた。

「妊娠してるんだ、頼むから動かないでくれ」

結果的にあの日きっちりと妊娠した、それも双子だった、現場仕事から退かざるを得なくなった彼女は素直に現在はコルタックにおいての通信オペレーターとして活動をしていたがそれも妊娠中期になると同時に辞めるしか無くなった。
ジモはといえばスペックグルーにて変わらず働いてはいるものの条件付きの仕事となり、兵舎生活をやめて短期任務のみを請け負うこととしていたが元より兵士以外でもスキルも高い彼は個人的に与えられる仕事としては安全なものも多かった。

そんな彼は今目の前の妻に対して焦ったような緊迫とした表情で座るように諭していたが彼女は呆れていた、それはもう妊娠と同時に彼はずっとこの調子であるからで彼女は無視して足を踏み出せば食事の支度をしていたジモは慌てて彼女の手を取り腰を支えた。

「あのねズーチャン、私だってトイレくらい行きたい」
「俺の目が黒いうちは一人はダメだ」

呆れてしまうと彼女は深い溜息をつきつつも彼の心配性は相変わらずだと感じた、あまり否定すると強行突破されかねないことを知っている彼女は諦めを抱いてはトイレの便器に腰かけてはドアの奥にいる彼に苦笑いをした。

「心配性なのはわかるけど、子供にまで同じようになったら嫌われるよ」
「そ、そんなことない、ナマエにだけだ」
「娘が彼氏でもできたって時には殺しそうじゃない」
「それは当然だろ!」

ドアの奥で叫んだ彼にナマエはいっその事元気よく笑ってしまう、自分に向ける愛情と全く同じものを抱いてくれていると感じるからで手を洗ってドアを開ければ広くもないアパートのトイレにまで着いてくる彼を見つめてはからかい混じりに見つめれば気恥しそうな顔をしており、堪らずに彼の首に手を回して抱きしめては全く真面目過ぎる上に猪突猛進気味な性格だと感じてそのいじらしさに堪らずに唇を重ねた。

「そろそろ後期だしちょっと遊ぶ?」

挑発的にそういえばジモは勢いよく彼女の肩を掴んで声を荒らげて絶対にダメだと告げれば壁が叩かれうるさいと怒られてしまい彼女は必死の形相をする彼に小さく笑った。
バツが悪そうなジモではあるものの、彼は何かを言いたげに口をまごまごとさせるのだから何事かとニヤついて問いかければ彼はしばし迷った後に、

「⋯産後に身体が良くなったら」

というものだから目を丸くした後に彼女はそれはもう楽しそうに彼に飛びついた、全くもって不器用でかわいい男であると感じながら。


2025.07.14