冥界の王ハデスと人間の聖騎士カスティナの結婚披露宴というのはそれはもう盛大かつ美しくきらびやかなものであった。
ハデスの兄弟を含めオリュンポス十二神をはじめギリシャ神界の重鎮が揃った式は本来は派手になりそうだったがハデスとカスティナの意向から比較的神々結婚式の中では静かでシンプルな式になり、ウェディングドレスを初めて着たカスティナは花嫁でありながらも騎士としての姿を消すことはなく堂々とした式であり。
ハデスの城にいた二人を慕う従者や兵は涙を流しながらその式を祝い、周囲も二人の様子を知っていたためようやくかと(特にベルゼブブとアダマス)は思い安堵した。

そしてハデスは今、自身が王でありながらも僅かな緊張感を残しつつ夫婦と寝室となる部屋の前へと来ていた。待機していた侍女が「奥様は既にご準備を整えておられます」という一言に期待しない夫はいないだろう。
寝室のドアを開くとそこには一人の美しい女性が肩を小さく震わせて如何にも緊張しているという態度で外をみていた姿を身体ごと振り向かせては、その姿は以前ハデスの前に現れた時のワンピースを丁寧に着ており。式で見せたウェデングドレスとはまた一層違う姿であり、ハデスは心臓が脈打つのは仕方ないことだった。

「待たせたようだな」
「いや、ぼ...私も今用意を終えたばかりで」
「そうか、ちゃんとファスナーはあがっているようだな」
「メイドのみんながしてくれたからね、完璧さ」

自信満々にいう彼女だが既に頬を赤くして緊張しているのをみてはハデスは背後に周りファスナーのチェックをするように見せて首筋を撫でると彼女の身体が大きく震えるため、肩に顔を寄せて「綺麗だ」というため、カスティナはすっかりと真っ赤に染まってしまいハデスは嬉しそうにしつつ背後から彼女の顎を優しく掴むと振り向かせて唇を奪った。
触れるだけのキスを何度か重ねたうえで舌を絡ませるとハデスのタキシードを弱々しく握るため、ハデスは唇を離すや否や彼女をお姫様抱っこしてベッドに連れて行った。

「なんだこんなことで照れるのか」
「あっあぁそのぼ...私がされると思わなくて」
「そなたは余の前では騎士である以前に妻だからな、それにその一人称も楽な方で構わん、余はカスティナであるから愛してるのだからな」
「う...うん、僕もキミが好きだ」

ベッドに優しく寝かしてすっかり女の子の顔をしたカスティナにそういうと彼女は真っ赤な顔で頷いて言葉を返すことに満足そうにするとハデスはもう一度唇を深く重ね合い、窮屈なジャケットを脱いでベストのボタンを外していき、その間も口付けだけで精一杯のカスティナはシーツを握るのをみて、彼もシャツのボタンをいくつか外してカスティナの背中に手を回しては、早速のことに名残惜しいが仕方ないとファスナーを下ろして現れた姿に静止してしまう。

「カスティナ、これはなんだ」
「これは...その...メイドたちが初夜の正装だと」
「そうか」

そうか...とハデスが呟くのも無理はないだろう。
カスティナは普段の清廉なる聖騎士としての軍服の下で抑えていた肉体は女性の中では随分と豊満であり、その肉体を彩るように出てきたのは純白の総レースの下着で、ハデスはじっくりと全身を眺めては、白百合があしらわれた総レースのブラジャーとセットの総レースのガーターベルトは彼女の健康的な腰から太ももまでを彩り、その先のレースとシースルのニーハイがさらなる純白の乙女を演出するが、ガーターベルトの下の下着に問題があった。
それは彼女の大切な場所をまもるはずが、男の欲情を煽るためだけに中心部だけ大きく開いたオープンクロッチ型であり、ハデスは思わずブラジャーをみると、そちらも同じくオープン型となり、今にも男に食われるための格好であることに仕向けられたものだとしても唾を飲み込んでしまう。
なによりもそんな格好をしておきながら、純白の下着とは正反対に真っ赤になった彼女が恥ずかしそうに視線を逸らしつつも時々ハデスと目が合えば「変じゃないですか?」と聞きたげ表情をするため、極上の仕上がりになっていた。

「...何も言わないんだね」
「いや、あまりの衝撃に驚いてな」
「かわいいかい?」

かわいい...ハデスは時が静止した。
彼女がそれなりに女性らしいものを好むことは理解しているが、素直に口にだされてしまうと妙な恥ずかしさを感じてしまうものだが「あぁもちろんだ」といえば素直に嬉しそうにすることに、ハデスは自分の妻は初めてなのだと言い聞かせた。

そうだ、カスティナは男に抱かれたことのない、本物の聖騎士であったのだ。
妻に尽くすことはあったとして、相手を満足させるだけで、自分がということは一度もなかったのだと事前に言われていたハデスはそれが如何に彼(男)を喜ばせるものかと言ってやりたかったが、あくまでも紳士的に優しくと思いつつ、彼の手のひらでも溢れてしまいそうな柔らかい乳房を掴み形を変えては弄ぶと彼女は感覚がわからない故か声も出さないが少しだけくすぐったそうにするため、次第に固くなりオープンクロッチとなったブラジャーの隙間から姿を薄っすらと出そうとしている彼女の先端を撫でた。

「ここもどうやら相当な恥ずかしがり屋らしいな」
「そういうのは。少し困るような...っ」
「安心しろ、余は好ましいぞ、騎士でありながらも実った肉体にアンバランスに引っ込んだこやつ(乳首)がな」
「っ....それはくすぐったい」

陥没となった乳首の表面をコスコスと指の腹でしつこく撫でていくと、次第に膨らんでくる先端にハデスは堪らずに舌を這わせてやると羞恥心に身を捩った彼女の抑えてハデスは彼女の乳房の形を替えたり指でいじめたり口の中で転がしたりと、ブラジャーが唾液で濡れるのを無視して愛撫し続け、顔を離してやることにはすっかりと染まった彼女がハデスに「子供のようだ、好きなのかい?」と聞くため、ハデスは誤魔化して彼女の足に手を添えて開いてやると、あくまでもその場所は防衛本能として濡れた程度で初夜のためにと用意されている潤滑剤をベッドサイドから取ると、自身の手に広げて彼女に身を寄せた。

「痛ければいうんだぞ」
「う...ん」
「...っ、狭いな、カスティナ一応聞いておくが、自分で慰めたりはしないのか」
「っ、ぅ、それ...は、その...あまり」
「経験はあるんだな、ナカと外どっち派だ」

ハデスは善意のために聞いてはいるがカスティナは突然の羞恥心を煽る質問に困惑をして口ごもってしまうが、この手の娘であればとハデスは表面の割れ目をなぞったあと指を軽く挿入してみるがその狭さに仕方なく外側の小さな突起を撫でてみると彼女の腰が小さく跳ねた。

「一度ここで力を抜いてからにするぞ」
「抜くってなに...っっあ」
「絶頂させるということだ、その方が濡れるからな」
「ぁ...は、い」

そういってハデスは小さな芽を撫でてやると彼女のナカからは次第に密が潤滑剤を使わずとも溢れ始め、次第彼女の息も荒々しくなり、ハデスは耳たぶを優しく噛んだり唇を重ねつつも、腰を震わせる彼女に「イキそうならイっていい」と命じればカスティナはハデスのシャツを掴んで高い声を上げて果ててしまい。
焦点の合わずに疲れてしまうものの、ハデスは気にせずに彼女のナカに指を挿入してみれば、先ほどとは違いすんなりと彼の中指を飲み込むため、もう一本と薬指を沈めて動かしてやるとカスティナは違和感に苦しそうな子を漏らす。

「っ、ふ、う...ぁ、ハデス、おく...指が...」
「あぁ少し慣らしてもう一本挿入するぞ」
「む、り...はい、んな...ぁ、い」
「弱音を吐くな、らしくないぞ」

大丈夫だからと目尻にキスをしてじっくりとほぐしてやり、ハデスの長い指をすっかりと三本とも飲み込んだカスティナは身体を震わせてハデスのシャツを掴むため、彼もそろそろいいかと判断をするなり、シャツやスラックスを脱ぎ捨てて下着一枚になれば、彼女はハデスの下着の下の尖りをみて顔を青ざめさせる。

「ハデス、もしやそれを僕に?」
「あぁそうだ、体格通りのサイズだ、問題ないだろう」
「いっいや、そうかもしれないけどやはり人体としておかしいと思う」

カスティナも決して男のことをみたことがないわけではない。
生前は彼女が女だとしても関係なく下品な話をしてくる連中や、それこそ同じテントで寝ることになれば生理現象をみてしまうこともあったのだが、いかんせんそれが自分に...となると彼女は顔を青白くさせてしまうが、ハデスは大丈夫だといって下着を下ろしてすっかりと準備の出来たものを彼女に晒すとカスティナは枕元のクッションを掴んで「無理だ!」と声を上げる。

「そんなものを人体に挿入するなんておかしい、キミは神だから普通に思ってるけど、これは処刑だ」
「馬鹿言うな、人も神も変わらん...全くほら触ってみろ、普通だろ」
「わぁ!!なんてこと...を...」

ハデスは呆れて彼女の手を取り自分のものに導いてやればすっかりと弱まった彼女が静かになってしまい、日頃剣を握る彼女は未知のものに触れて固まったがハデスは彼女の顔を覗き込むように見つめた。

「そなたに興奮しているんだ、それでもダメか?」
「...ず、ずるい。僕がキミにノーをいえないからって、あぁでも受け入れるとも、なにせ僕はキミの妻になったんだ」
「あぁそうだ、余の愛おしい妻だ」

互いに話を終えてしまえば覚悟を決めたカスティナにハデスは「ダメなら必ず止めるから遠慮しなくていい」というが、カスティナはそれが出来ないことくらいわかっていた、ハデスが自分を見る目は普段のものとは違う情欲に濡れたものだからだ。
足を優しく掴まれて開くと極力力を抜くと、ハデスに「愛している」といわれ、カスティナは返事を返すと重たい熱量が押し付けられ、彼女の未開の聖域がゆっくりと割られていくのがわかる。痛みと苦しみのその先に存在する愛おしさというものにカスティナはハデスが動きを止めたのを感じては目尻に涙を貯めて見つめた。

「はいった?」
「ああ、痛いだろう、ゆっくり進めるぞ」
「う...ん!...は、ぁ」

異物がねじ込まれているという感覚を味わいながらどこを掴めばいいの変わらずに耐えていれば背中に腕を回され身を寄せられ、次第に滑りのよくなる場所にスムーズな動きを重ねるハデスは飾りのない「愛してる」を囁いてはカスティナを深く愛し。カスティナもその心地よさに無我夢中で彼を抱きしめて「僕も」と返事をした。

「そろそろっ、射精すぞ」
「っ、あぁ...っ!!」

ハデス——
カスティナ——

互いの名前を呼び合い果ててしまえば、カスティナはすっかりと疲れ切った顔をしており、息を整えるハデスも彼女の乱れた髪を直しては唇を重ね合い、二人は夫婦としての深い愛の夜を超えるのだった。

◇◆◇

「で?結婚式の次の日なんだよな」
「あぁそうだ、なにか問題か?」
「普通もっと夫婦の時間とか楽しまねえのかよ」

回廊にてアダマスそういわれたハデスは目の前の訓練所で新しく彼女が率いることとなった冥界の部隊の兵士たちと元気ハツラツに剣を交えて手合わせしては今日も元気に打ち負かしていた。
妻でありながらハデスの右腕として、また剣を持つようになった彼女は昨晩のことなど忘れたように爽やかに駆け回っており、記録を取っていたベルゼブブは「朝からずっとこの調子だ、相変わらず人間じゃない」とどこか楽しそうに告げており、呆れる頃、ようやく一段落終えたらしい彼女が三人に声を掛けた。

「聞いてくれハデス、みんな本当に素晴らしくてね、なかなか手ごわくて楽しいよ」
「そうか、それはいいが昨日のことがある、腰が痛いのに無理をするな」
「...ッ!!みんなの前だぞ!キミはなにをいうんだ!もっとデリカシーというのを」
「気遣ったつもりだったんだが昨日よりも元気そうだな、では今晩も問題ないと」

ハデス!!と声を上げる彼女にアダマスとベルゼブブは互いに顔を見合わせると、これは相当仲のいい夫婦らしいと呆れて、これ以上の眩さは耐えられないとして、静かに退散をした。
二人きりになるとハデスはすっかりと真っ赤な顔で怒る彼女の頭を撫でては「だが素晴らしい太刀筋だったぞ」といって褒めると途端に彼女は「そうかい?」と笑うため、少しだけ素直すぎるのが妻の難点かもしれないと思いつつ、彼女の左手を取ったものの反対に彼女に指を絡められてはハデスの右手の指先にキスを落とした。

「それじゃあそろそろ、王(キミ)の為に立派な騎士として働いてくるよ」

そういってするりと抜けていってしまった彼女に取り残されたハデスは彼女の騎士としてみせた表情に少しだけ耳を熱くさせながら小さく微笑んで回廊を歩いて自分の職務に戻るとき、ちょうど通り際の中庭で眩い白百合が咲いているのをみるのだった。


PREV | TOP | NEXT.
HOME