「キサマらまたあれだけ言ってたのにヤリやがったな!!」

選手控え室に響いた怒号に1組のカップルが怯えるように抱き合った、そしてそのカップルに対して怒りを隠さない男が2人
鴨川ジムの鷹村と木村であった、大事な試合を控えた今前日に体力を使うことはやめろと口酸っぱく言っていた、特に不安になりやすい青木とそれを甘やかすトミ子はそういったことをしがちだ、その結果自分を追い詰めることが多々あった
その為普段は彼のことを酷く口罵る鷹村とて勝利してもらいたいとは思うゆえに強く叱咤するが青木は歯向かうように叫んだ

「そ、そういう鷹村さんはナマエとどうなんすか!!」
「あ?」
「え」

まさか自分たちに火の粉が降りかかるとは思わず後ろから一歩や板垣と共にみていた鴨川の紅一点女子ボクサーのナマエは視線を感じた

「オレ様たちがするわけねぇだろうが」
「そうですよ、プロですからさすがに」

特に鷹村は厳しい減量がある中でそんなことをして体力が減るなど笑い事では無い、あの性欲旺盛だと言わんばかりのこの男がそんなはずはないと青木は叫ぶが残念ながら本当にそうなのだ…そう…
言い換えればその分が後々返ってくるということになるのだ


「いや♡も、むり…し、じゃう♡ぃや、やら♡♡♡」
「逃げんじゃねぇ、ったく堪え性のねぇやつだな、射精ぞっっ」
「あ"♡あ"っ♡ゃ、あ♡おっぉ〜♡♡」

床に落ちている根元が縛られて重たげな白濁を溜めている避妊具たちは何も1つ2つでは無い、もう何時間こうして身体を虐げられているのか考えることさえ出来ずに意識が半分飛んでいるナマエは本当に殺されてしまいそうだと感じて奥で熱を出した彼がまた1度抜いた隙に四つん這いで逃げ出してしまう
だがしかし鷹村は直ぐにゴムを交換すれば逃げ出すナマエの足を捕まえて自分のそばに引っ張りまたすぐに滑りやすくなっているソコに熱を詰め込んだ

「む、り♡し、んじゃっ、う♡♡」


「兎に角鷹村さんや木村さんの仰る通りだと思いますよ」
「そうだ、オレ様がいうことは違いねぇ」

結局鷹村の隣に並んだナマエは青木とトミ子にそう告げる、2人も少しは反省混じりの表情になりもうこれ以上は言うことは無いと控え室を後にして歩き出す
そう鷹村の意思は本当に強いものだ、普段はおちゃらけて馬鹿な事ばかりをしているが1度試合が決まれば全力で減量をこなし、いつものハードワークに磨きがかかりオーバーワークどころの話では無い、それが彼が世界というベルトを掴むべくして掴んだ努力なのだ
例えどれだけナマエがその際に誘っても彼は見向きもしない

「あの…鷹村さん、今日は…その、ダメですか」

女といえど性欲はある、特に月のものがあればホルモンバランスが変わりそういった欲求が強くなるのは当然だ
試合が一ヶ月後に控えている鷹村の自宅でナマエは彼の胸に顔を埋めてそう告げても彼は頷きはしない

「悪ぃな、これで我慢できるか?」
「ッッ♡♡や、ぅ…ふぅ、ん♡♡」
「オレ様も抑えきれないからな、ちゃんと試合終わり楽しみにしてろ」
「たかむらさっ♡だめっんんっ♡イクっイクの♡」
「よしよし♡オレ様がみててやるからな、イッていいぞ」

ブイィンとやけに耳につく機械音が部屋に響く、ナマエの足を掴んででんぐり返しのように開かせたソコにバイブをねじ込まれソレが彼女の発情した部分を慰める、顔のすぐ側には鷹村の大きなペニスが嫌という程勃起しているのがスウェット越しにみえるのに決して彼はそれを出しも触らせもしてくれない

「たかむらさ♡たかむらさんっ♡♡いぐっっ♡♡」

狭い彼の部屋の中でナマエの声が響いてバイブが震える、びくびく♡と痙攣するバイブは機械ではなく彼女が絶頂しているのがよくわかり鷹村は唾を飲み込んで頭を優しく撫でてやる

「かわいかったな」

普段言わないことを彼はセックス中にいう、だからナマエはそういう時鷹村に甘えてしまうのだ、そして彼はその後キスをするだけで腕の中で抱きしめて眠りについてしまう
ムラムラとしてしまうが試合なのだから仕方がない、あまりにも厳しい時には近付くなと言われる時もあるのだからこうしてやれるだけでもまだマシな方だとナマエは言い聞かせて子宮の奥の寂しさを我慢した


「本当鷹村さんもナマエちゃんもプロですよね」
「そりゃあ当然だ、オレ様だからな
「オレも彼女に迫られたら断れる自信はないからなぁ」
「その前にお前は女を作れよ」
「ぐっ、痛いところついてきやがる…でも実際どうなんです?鷹村さんも男だからキツイっしょ」

控え室から出て前を歩く3人の背中を見つつ木村と談笑する、ニヤニヤと笑ってくるこいつに呆れてため息が出る

「オレ様程度になればンな事簡単だ」


本当はめちゃくちゃにきつかった、初めの頃はナマエも納得したがホーク戦の頃なんざ特にやばかった、約4ヶ月オレ達はセックスをしなかった、特に予定がなければほぼ毎日していたのに流石に世界戦のことを考えていればできるわけが無い
多分1度やったらバカになる、オナニーするのとセックスは違う、体力的にも気持ち的にもだ、女の為に頑張る?別に青木の戦う為の理由は正当だとオレ様は思うがそれは人によるだろう
だからこそ女には逃げたくはなかった、生憎同じプロのナマエは理解がある

「鷹村さん、そのちょっとだけ触っちゃダメですか?」

前哨戦を終えた直後ナマエは家に来てそういった
服を脱ぎさってどえろい下着を付けて、そりゃあもう堪らずオレ様は食らいつきたかったがそんな訳にも行かず

「ダメだ」

そう突き放した、こいつのいい所はそれで納得したことだった、もったいないほどいい女で慎ましい、えろい下着はまじでエロかった最高だったがそれに負けているようではベルトを手にすることは出来ないのだ
その夜同じ布団で眠っていた

「ンッ…♡あ…たか、むらさ♡…すき♡だいすき♡はやく…だいて♡」

ふと甘い声と指先の違和感に目を開ければナマエはオレ様の指を使ってオナニーしていた、子供のように腰を小さく揺らして自分のクリトリスに指を当てて気持ちがいい♡好き♡ごめんなさい♡というその姿に流石に我慢ならずにイかせまくった
ちんこをぶち込んだら負けだという謎の信念のもとクンニと手マンでどろどろに溶かしてやった、そして誓った、絶対にあのクソ野郎に勝って死ぬ程セックスをすると

トントントン…と積まれた3つの箱、女性向けのものを買ったのか派手なデザインのそれをよく見ればコンドームと記載されており、裏面には12個入りと丁寧に書かれていた
そしてテーブルの上に置いた目の前の男にナマエは恐る恐るいったのだ

「こ、これ予備ですよね」

その言葉に鷹村は真剣な顔をして伝えた

「使い切るぞ」

何度気絶しても、泣いても、嫌がっても聞き入れてくれるわけがなかった、まるで餌を与えられた肉食獣のようにナマエは喰らわれる

「い"や♡…〜ッ、も♡むりっ、や♡だがむ"ら"さ"んッッ〜〜♡♡」

普段整えている髪が崩れて、お互いが汗だくになってナマエの愛液で1組しかない布団が汚れても、気絶しても泣いても謝っても鷹村は止めてやらなかった
ザーメンを溜めたピンク色のコンドーム達はゴミと一緒に床に散らばっていた

「流石に早漏じゃあないから使い切れそうにねぇな」

泣きじゃくって声も出ない彼女は身体の痙攣が取れないのか小さく震えている、意識を飛ばそうとしても無理やりに起こされ嫌というほど繋がりあって、半分ほど意識のないナマエの上にゴムを並べて鷹村は嬉しそうに笑う

「中に出してたら6つ子くらいになってたかもな♡」
「…ぁ…ぅ…たぁ、むら、さ」
「どうした?」
「も…♡…ゆる、ひて♡」
「まだだ」

夕方からセックスをしていたのが夜になって夜中になって朝になってようやく一箱を使い終わったあたりで鷹村も流石に限界が来たのかドロドロの体で布団に2人で泥のように眠った
そして起きて、セックスをして、食事をとって、セックスをした

「ナマエロード行くぞ」
「…む、り
「だらしねぇ、ほんじゃあオレ様1人で行ってくらぁ」

そんな中でも彼はえらく元気に朝夕と走りそれ以外の時間はセックスをした、そんな日々が2.3日続いたがその間にイカ臭いといいながら窓を開けて家の中全てを使ってぼろぼろのナマエを犯した

「あーぁ空になっちまったか」

もう出てこないコンドームに鷹村はため息をついて自分の下にいるナマエをみつめて頭を撫でて微笑んだ

「またしてやるよ」

それ以来どうやら鷹村もナマエもハマったのだ
我慢をするということに、自由気ままなセックスをするが大抵1.2回で終わりになる、そして互いの試合が近付けばそれまでの間は決して身体を触れることは無い
だがしかしナマエは減量などはあまりない為そこまで問題では無い、鷹村は20キロ近く落とすことになるためにその減量は壮絶だった、そのための褒美だと言われればナマエも断ることが出来ず、ただその間の寂しさを紛らわさせてほしいと時折溜まった欲を彼に解放してもらうのだった

「ん"ん"♡ッおほ♡♡イグ♡イグから♡♡っいう♡♡♡」

準備期間は絶対に挿入をしない、その理念のもと鷹村は動いた、減量でどうしても気が立ってしまう時ナマエを呼んでそれを発散するように遊んだ
そういった店で買った拘束具でナマエの手足を拘束して、バイブにローターを使って遊んだ、別にそういった趣味があった訳でもないが気付けばその楽しさに気付いたのだ

「オレ様のちんこじゃなくてもよがりやがって、気持ちいいか?」
「っ〜♡♡ふうっっ♡イッ♡あ、くぅ♡♡」

何度もイカされドロドロになったナマエを解放して自分のものはトイレで慰める、虚しいはずの行為だが気分は悪くは無い、そして動けない彼女を清めて眠りにつくのだ

そしてナマエが準備期間の際も同じだ
生理の時のようにセックスができない期間だがその間はナマエは鷹村に奉仕した、時に手を貸して口で慰める

「はぁ…んっ、上手いぞ♡」
「…っちゅぅ♡はぁっ…きもちいですか?」
「おう、そのまま奥まで…ぐぅ♡」
「ンンッ♡…フーっ♡フゥー♡」

ナマエの口の中に収まりきらない鷹村のそれを必死に奉仕する、鷹村は元からされるよりする方が好きなためか1度するとそれで終わるのをナマエは知っている、だからこそできる限り求められれば応じた
基本的には彼主体ではない限りは身体への負担は少ない

「出すぞっ」
「ンッ♡」

喉の奥にぐぅっと絡まる濃い白濁の液に酔わされナマエは鷹村をみつめれば彼は優しくその大きな手で頭を撫でられ、それが心地よかった

「そういや鷹村さんも試合もうすぐですよね」
「あぁどうせすぐ終わるだろうがな」
「そう言ってたら負けちゃいますよ」

二人の会話に混ざってきたナマエは鷹村の隣に並んだ、ちょうど観客席の入り口が見えてきたからだろう

「減量苦はあるだろうけど鷹村さんが負けるのは想像つかねぇよ」
「まぁ、私もそっ…う思いますけど」
「負けるわけねぇよ…なぁナマエ」

大きく笑って鷹村はナマエをみつめた
そんな鷹村の様子にいつか負けちまえなんて小さく悪態をついて木村は先に席にいってしまう、その後ろ姿を見てもう一度ナマエを見下ろして鷹村は笑う

「勝たなきゃセックス出来ねぇもんなぁ」

ナマエの小さな尻を人に見えないように鷲掴んで
真っ赤になった彼女は顔を下に向けて返事を小さくする

「…そ、うです、ね♡」

その目はもう欲に塗れていた