最近気付いたらダメなことに気づいたかもしれない
それはクラウスさんとのえっちについてだ

「ッ!」

まただ、今日もだ、クラウスさんとも月に1度程度で身体を重ねて慣れてきて互いに恥ずかしさとか彼の大きいそれを受け入れることも平気だと感じていた
なのにどうやらここでひとつ問題が発生している
近頃クラウスさんは手でしてくれる時やお口でしてくれるときに、その…なんというのか、後ろの方を少し触ってる気がする
明らかにそこを!というわけじゃないがたまたまという事もこの人はなさそうで、けれど本当に間違えているのなら謝りそうな気もする

そこで私は少し調べて見てしまった
アナルセックス についてを
彼はそもそもドイツ人でありもしかすると口には出さないだけで向こうではそれが普通だったりするのかもしれない
そしたら出てくるのだ、各国の性的な話が、そして彼の国はなんというかハードなことが好きだというのだ

「ひぇ…」

思わず深夜のPC画面に対して呟いてしまった
元より彼の陰毛は確かに随分整えられてるし口での奉仕も非常に多い、それに関しても彼の紳士的な部分かと思いきやどうやらお国柄だというじゃないか、そして"アナルセックスは基本"と記載されたその一文に目眩がしそうになった

「そういうことなんですか」

誰もいない部屋で呟いたが当然帰ってくるわけは無い
クラウスさんはとてもお優しい人だ、いつも行為を終えたら抱き締めて沢山愛を語ってくれる、行為中も体格差がある為に非常に気遣ってくれる、こんなに優しくて愛に溢れた人はいないといつも思えるほど暖かくて優しいのだ
そんな人の要望を少しでも叶えてあげたいと願うのも恋人心、自分のおしりを撫でて決意する、どうせ彼に渡した処女だ前も後ろも渡してしまっていいんじゃないか…と


「あのクラウスさん待ってください」
「…痛かっただろうか」
「違うんです」

いつも通り優しく彼は私の身体をベッドに沈めて愛し合おうとした時だった、ついに声をかけてしまう
当の本人はオロオロと困った顔をしているがもし今から言うことが実は彼の願望ではなく、反対に苦手だとしたらこのまま墓に入ろう

「そのクラウスさんってしたいことってありませんか?」
「したいこと…君と愛し合うことだろうか」
「それは分かっていますけど、その…なんていうか、もっと具体的な」
「そういう気分じゃなかったのだろう、無理をさせてしまったようで申し訳ない」

どうやら彼は鈍いのか察してくれず今日の行為を終えようとするから思わず直接的な言葉を投げかけてしまう

「後ろの穴とか…興味ありませんか?」

穴どころか墓があったら入りたい
逆の立場で万が一興味がなかったとなれば恋人の気が狂ったのではないかと思えるだろう
あまりにも彼が何も言わないものだからこれは多分違ったんだと思い1度仕切り直そうと起き上がれば彼の大きな手が腕を掴んだ

「言っている意味がその」
「いえ、なんでもないんですけど」
「なにか私はしてしまっていただろうか」

こうなると長くなる、多分本当の事を言わなければ納得をしないし変にはぐらかして話したくないと言えば彼はそれを受け入れるもののしばらく悩みに悩んで胃を痛めるだろう

「なんと言いますか、その…最近その、後ろを」
「後ろ?」
「はい、違う穴によく触れてこられてる気がして」

多分覚えがあるのだろう、触れていると言うとクラウスさんは酷く青白い顔をしていた、その表情を見るからにはわざと触れていたようでたまたま当たっていたのならば彼はその表情より先に謝るだろう

「不快にさせてしまい申し訳ない」
「いえ、そうじゃなくてその…ク、クラウスさんがしたいなら私頑張ります、その色々調べてドイツの方ではセックスにおいてスポーツ感覚だとか、だから普通だって」
「いやしかしキミに負担をかけさせる訳にはいかないのだ」

確かに調べたところ用意も大変だし、普通にするよりも労力は大変かかる、だけど私だってなにか出来ないかワガママのひとつも言わないこの優しい人に尽くしたいと思っているのだ

「…もう用意は出来てるんです」
「用意?」

第一に場所的なものもあるからバックでしか出来ないこと、そして体格差もあるためキツくなる可能性があるので辛ければ直ぐに辞めること
この条件を優先で私はベッドに寝かされていた

結局クラウスさんは観念した、本当はそういう行為が好きだけど負担をかけさせたくない、幻滅されたくもないという
けれど私だってこんなのいうのは恥ずかしいけれど事前準備はバッチリだった、今日デートをしようと誘われた時に多分夜に流れると思い家に直接向かうと告げたのは準備のためだった
流石にこの人の前で浣腸を使いたくは無い、初めて味わったあの感覚はキツかったがお陰でナカは空っぽのはずだ、カバンの中にはローションやゴムや念のため手袋やら様々なものを用意していた
まるでこれじゃあ自分が相当したい人間のようだが不安なのだから仕方ない

「少しだけ待っていたまえ」
「はい」

ベッドからすり抜けていく、仰向けの状態であの人の背中を見つめていれば彼は何故かマッチを持ってきていた、何をするのだろう?と思えば戻ってきてベッドのすぐ横にあるサイドチェストの1番下の棚からキャンドルを取り出した

「それはなんですか?」

雰囲気を作るためなのか珍しいと思って問うてみれば彼は少し困った顔をして

「アロマキャンドルなのだが、リラックス効果や所謂淫催効果があるから少しは負担も減らせるだろうかと」
「そうですか、あの…服脱ぎましょうか?」
「ナマエにとって特殊な行為をするのは私も理解しているがあくまで愛し合いたい、だから普段通り私に身を任せてくれるだろうか」

そういってベッドに腰かけたクラウスさんに私は上体を起こしてみつめあう、そうだ確かに行為のことばかりで忘れてたけどあくまでいつも通り普段通りに愛し合う行為なのだ
ゆっくりと顔が近付いて互いに唇を重ねる、クラウスさんの匂いに包まれて優しく顎を撫でられれば口を開けろってことだと私は知ってる、教えられたとおりに薄く開けば彼の大きな舌が私の口内を支配する、息も絶え絶えでクラウスさんのシャツにしがみついていればスカートのホックとファスナーが下ろされていき、シャツのボタンも外されていく

「綺麗だ」

この人は決して恥ずかしげもなく世辞でもない本心の言葉を吐き出す、ベッドの上だからじゃない
大きな指先が器用に服を脱がせてくれて私は今日も肉付きもあまり良くない面白みもない体を晒している、それでもクラウスさんは一つ一つにキスをして

「愛おしい」

なんて言ってくれるから私の悩んでいたことなんて実はとてもくだらない事なのかもしれないと思った

嘘です
そんなことなかった、大きい悩み事だった
なぜなら私は今クラウスさんにおしりを向けているから、恥ずかしい顔から火が出てしまいそうだ
行為を円滑に進めるためとはいえ1度も自ら見せたことは無かったのに彼に見せつけていた、多分全てが見られている
そして彼の国の人は基本的にセックスに対して意欲的だという、嫌われたくない一心で下の毛を無くした私はもう墓に入りたかった

「随分と入念な準備をしてくれているようで」
「…わ、分からなくて調べた情報全てを鵜呑みにしてしまいました」
「それ程私のことを想ってくれたのだろう?とても嬉しいことだ」
「っ、あ…ンッ♡そこは、ちがっうんじゃ♡」

予想してたはずの場所ではなくいつもと同じ場所を後ろから舐められる、いつも入念に舌で解されるから嫌という程慣れてしまってはいるが今日はこちらではないと思っていたから少し驚いてしまう

「違わない、ナマエ・・・君に痛い思いをさせないためだ、遠慮なくイッてくれたまえ」

ぐっと四つん這いになっている太ももを掴まれてあの人の端正な顔が私のおしりに埋め込まれる、眼鏡を外していないからかおしりに時々硬い眼鏡のフレームがあたるのに彼は気にせず犬のように舐め続ける

「ひゃっ♡…アッ♡ふっぅ、きもちい♡」
「ンッ、それは良かった」

チュッ、クチュッ、べろっ、と沢山の水音が背後から聞こえる
それと同じほどの甘い刺激、右足を掴んでいたはずの右腕が外れたと思えば強い感覚がやってくる、クラウスさんは私のキモチイイ場所を撫でてた、ピクピクッ♡と主張する小さな陰核を指の腹でくりくり♡と撫でたりとんっ♡とんっ♡とリズムよく叩いたりするから気持ちよくて頭が白くなっていく

「んぅふ♡う〜っ♡くら、すさ♡くりっ、や♡」
「ナマエ嘘は感心しない、君はココが好きだろう、何も恥ずかしい事じゃないイッていい、君はただ私が与える快楽に身を任せるのだ」

ちゅこちゅこ♡と舌がおまんこの中を出入りしてクリトリスをシコシコ♡扱かれる、ダメだ気持ちよくて簡単にイッちゃう♡♡
ぐうっとシーツを掴んで足の指先を丸めておしりが自然と上にあがって、如何にも私は絶頂を迎えますというようで恥ずかしかった

「いくっっ〜〜♡♡」

情けない声を出して強い刺激を味わいながら私は気持ちいいことに身を委ねてしまった、力が抜けてしまっておしりだけを突き上げたような体制になっているのに恥ずかしさも感じない
それどころかクラウスさんは優しく頭を撫でてくれるからそれが心地よくて目を細めてしまう
けれどその程度でこの人が止まるわけが無いのも知っている、長い時だと1時間近く前戯に時間をかけるよう人だから今日の行為は下手すれば何時間にも及ぶかもしれない

「〜まっ、れ…っい♡ぁ、だ♡」
「随分良さそうだ、安心して続きをさせてもらう」
「ふ〜っぅ♡ひぅ……ん!や♡きたな、ぃれす♡♡」
「汚くはない、しっかり準備してきたのだろう?」

舐められたのは明らかに先程とは違う場所だった、くすぐったい様な怖いようななんとも言えない感覚で不快感はこの人が相手だからあまり感じられない
必死に枕に顔を埋めて香るのはクラウスさんの香り、そして仄かに香るサイドチェストに置かれて火が揺れるキャンドルだった、普段ならそれをみてあぁロマンチック…だなんて思えるはずなのに今はそんなことも言えない

「ッッひあ♡あ〜っ…ぅん♡」
「フゥ…っちゅ、ん」

クラウスさんは鋭い犬歯を当てないように大きく口を開いて舌で舐め上げる、いつもは正面を向いてされるから彼のその姿をみるというのに今日はそんな姿も見れない、ただ私は彼の前に恥ずかしいほどに陰部を晒している情けない女だった

「あっ…ぁ、ひぅ♡おっ、だめ♡くらっ、すさ…や♡」
「まだ少し緊張しているようだ、そんなに怖がらなくていい」
「いぅ♡お"っ、ぁ♡ハァッぁ♡♡」

クラウスさんの言葉は私には全然届かない、おしりの穴を散々舐められているのにさらに前の穴と言えばいいのかいつもの場所を指で虐められる
長くて太い彼の指が気持ちいい場所だけをズリズリと撫で回したり、ぐっ♡ぐっ♡と押し込んでくる、そしておしりの穴少しだけ違和感を感じた

「あっ!ゃ…いや♡きたなっから♡おねがっ、くらうすさん♡♡」

チュッチュッと比較的可愛い音を立ててるけれどあきらかにいつもと違う感覚だった、そうまるでねじ込むように彼は私のその穴に舌をねじ込んでは出し入れしている
いくら洗浄をしたといえど汚い場所としか思えない、どれだけ否定しても彼が掴む手を弛めることはなくて反対に何かおかしな感覚が頭を支配する、前も後ろも同時に刺激されてバチバチと頭の中に火花が散る

「っ、あ♡だめ、ちが♡くらっ、すさ♡イク、イッちゃうの♡♡おねがっ、やめれ♡」
「構わないイキたまえ」

優しい彼の低い声が私の耳に響いた、そして激しい程指が私をいじめて舌がおしりの穴の奥までねじ込まれてチロチロ♡と刺激していくから呆気なくイカされた、気持ちいい♡おしりがじんじんする、なんだかいつもと違う、頭も体も何もかも気持ちが良くなってきてしまっていて本当はわたしがこういうことをしたかっただけなのかもしれなかった。

「大丈夫かナマエ」
「…くら、うすさん、私…おかしいかも」
「おかしいとは?」
「気持ちいいんです、クラウスさんにされたら…おしりも全部気持ちよくて、変なの」

力が抜けて完全にベッドにうつ伏せで寝転がってしまう、口元をハンカチーフで拭う彼はいつも通りのようで私だけがやっぱりおかしい様だった
顔を寄せてくれたクラウスさんが少し固まってしまって、あぁやっぱり変なんだと気付いてしまう、サイドチェストで揺れる炎のように私の体の熱は燃えていて揺れているようだ

「君に痛い思いもなく心地よくなって貰えて私はとても嬉しい、もっとしたいのだが構わないだろうか」

本当に嬉しそうにこの人は言うから私はうんと言うしかない
ちょっとだけ水を飲んでまた四つん這いの姿勢になる、程よく解れたらしいおしりの穴を懸命にみつめるクラウスさんは少し変態チックなのにそれさえも何故か私の興奮材料になった

「ヒクヒクしている、緊張しているのかね?」
「…ちょっとだけ」

今更後戻りはできない
怖いからでは無い、私はこの新しい扉に対して興味を持ってしまっているし、少なからず気持ちよさを覚えてしまった
子供でもないのに覚えたことに夢中になってしまった私は多分明日からまたクラウスさんでいっぱいになるだろう

「っ冷た」
「あぁすまない」
「大丈夫です」
「できるだけ力を抜くんだ、指を入れてその後道具を入れるそれが出来たら私のモノも受け入れられるだろう」

心底丁寧に説明してくれて私は頷いた
おしりにたっぷりとローションを塗られて少しだけ冷たさに悲鳴をあげたがすぐに人肌になったそれに慣れた頃ゆっくりとかれの指が触れた
違和感がないということは手袋はどうやらしないようだった

「っ、ん」
「気持ちいいところだけを上手く取って、痛みは来ないはず」

まるで暗示みたいだがそれが大事なことを知っている
思い込みというものは本当に強くて痛いと思えばそうなるし、そうじゃないと思えばそうなくなる、拷問でも脳の錯覚を使うのだから大事なことだと熟知している
周りをゆっくりとなぞられて、そしてゆっくりと何かが入り込んでくる、1本だけだとわかっているはずなのにもう限界だと言わんばかりに締め付けてるのがわかる、彼が言う通り痛みはなくて何か異物感があるだけだ
そのはずだ

「〜あぁ♡♡」

違う、入れられる時は分からないけど抜かれる時の気持ちよさは何か違う、とてつもなく気持ちがよくて頭が真っ白になった
そしてふとなにか違和感を感じて足の間を見たら私はだらしなくぽたぽたとお股から何か透明な液体を流していた

「な…ぁ、え?」
「潮を吹いてしまっているんだ、気持ちよかっただろうか」
「わ、わからな…ぇっと、わたしその」

潮を吹いた?そんなのも全然分からなかった普段からそういうことがあるのを分かっているけれど自分で出したかも分からない程とは思わなかった
というかまだ始まった途端なのにこれじゃあ私

「お"ぉ"〜♡あっ、んぉ♡♡ンンッ〜、イグ♡」

まるで私はバカになっていた
クラウスさんの指が遠慮なしにおしりの穴の中に入れられて乱暴な程に掻き乱しているのに気持ちよくてたまらない、足に力が入ってぐぅっと彼の前に晒しているのにそれさえあまり分かっていない
キモチイイ、たったそれだけに支配されてしまっている
クラウスさんの指が2.3本ナカに沈められて前の穴同様の動きをしているのに痛みなんてない、もうシーツはシミまみれで洪水状態だった

「〜っっ♡♡♡」

もう声も絶え絶えでようやく開放されたと思えばベッドに寝転がされる
クラウスさんは何も言わずにサイドチェストの底の段から何かを取り出す、あ…あれ見た事ある、ビーズってやつだ
この行為をするにあたって色々なものを見た、動画やら雑誌やらネット記事やらとにかく調べ尽くした為アナルビーズというもの自体に驚きは無いが彼が持っているのは驚きだった、真っ白な連結されたそれに目を奪われていればクラウスさんはベッドに腰掛けた

「大丈夫かね」
「…は、い」
「少し体制もキツかったかもしれない、私の膝に上にうつ伏せで寝転んでくれたまえ」

これが最後の仕上げだから私はよろよろの体で何とかクラウスさんの膝の上にうつ伏せになれば少しだけおしりをあげられる
お腹の下あたりにあきらかに異なる固いものが当たっていて、少なからずこの人も興奮してくれてるんだと思うと嬉しかった

「力を抜いて」

おしりを撫でられてゆっくりと彼の指が私のそこを広げたと思えば何かが押し当てられる
あぁ入ってくる♡あの長くてごついのが今から入ってきてしまうんだ♡

「んっ、ぅ♡」

苦しいけどどことなく気持ちいい、1つ2つ3つとどんどん入ってくる中間地点は太いのか少しだけ苦しいけれどやっぱり少し気持ちよかった
8つ全てがはいりきる頃にはお腹がいっぱいで少し苦しいほどだった、入り切ると気持ちよさよりも違和感が勝ってそういうものなのか…と妙に冷静になってしまう

「さぁ、抜いてみよう」
「ッッ〜、お"っぁ…ぅ♡だ、ぁ」

ダメだこれ♡絶対おしりの穴めくれちゃう♡
なにか開いては行けないドアを確実に開いてしまっている、一つ抜いただけなのに頭の中が真っ白になるほど気持ちがいい
ひぃ…と悲鳴なのか喘ぎなのか分からない声が盛れる

「あぁ美しい」

恍惚な声でそういうクラウスさんの目に映る私なんてきっとだらしないだけなのに、いつもと違うもっと熱の入った声で言われるものだから何故か興奮した
ゆっくりと抜かれては入れられてを繰り返していれば私は完全に狂ってしまう

「おお"〜♡♡あっ、きもちい♡うぅっんぅ♡」

クラウスさんは手を休めなかった、まるで膝の上に子供を乗せておしりを叩くような体制でアナルビーズを出して入れてを繰り返して、まだおちんちんを入れてくれない
早くその大きいのが欲しいのにと思っていても進まない、何度もイカされて絶頂の小さな波が何度もやってきて頭の中は擦り切れそうだった

「も…む、り♡ゃあか♡」
「もう大丈夫そうだろう」

これがまだ準備段階だなんて思えないほどだった

「腰は上げなくていい、このまま寝たまましよう、少々君に無理をさせ過ぎてしまった」

そう優しく言うのにこの行為をもう止める気はさらさらないようで、背中越しにこの人は服を全て脱いでいくのがわかった
いつも完璧な人なのにこういう時だけはやはり本能的で床には衣類やら道具が散らばっている、少しだけ覗けばクラウスさんは酷く欲に濡れた顔をしていた

「君がこんな誘いをしてくるとは思わなかった」
「引きましたか?」
「いや反対にとても嬉しいのだ、だがしかしわたしの欲をどこまで受け入れてくれるのかと考えると怖くもあった」
「どうして」
「壊してしまいそうだから、ナマエ、私は君を愛している心から全てを許してくれる君がどこまでも愛おしいのだ」

背中にキスを落とされて愛を囁かれる
私はひとつ勘違いしていた、たかだかいつもといれる場所が違うだけでセックスは変わらない、彼は紳士的で優しくて時に乱暴でそして"男"なのだ

「愛してる」

ぐぅっと強い熱が普段と違う場所に捩じ込まれる、痛みこそないけれど圧迫感にお腹が膨らんだ
前で受け入れるときでさえ苦しいのだから当然のことだ、慣れるまで動く気は無いらしいクラウスさんは優しく頭を撫でながら顔を寄せてくれる

「クラウスさん…私も愛してます」

互いにキスをして指を絡めあった
そしてゆっくりと腰が動き出すと耐えきれずに枕に顔を埋めようとするのに彼はそれを許してくれなかった

「声を出したまえ、はしたない君も美しい君もどんな姿でもみたいのだ」
「う"っあ♡ぁあっ、はっ…ん♡」
「あぁ…ん、キモチイイ」

寝たままなのにクラウスさんの大きな其れが私に入ってくる、いつもとは違う圧迫感に呼吸もままならない
ゆっくりと奥まで入れられて、私の体はこの人のソレを後ろで受け止められるほどにされてしまったのだと改めて実感する
耳元で後ろから「かわいらしい」「愛おしい」「気持ちいい」とたくさんの愛をくれるのに正直そんなのはあまり耳に入らない、ただ気持ちいいだけなのだ

「動いても?」

そういったクラウスさんに返事も出来ずに小さく頷いた、気持ちよさか苦しさか分からない汗が額に浮かんだ、痛みがないことが驚きさえ感じられる

「〜〜い""っ♡♡」

ズリュ♡と音を立ててゆっくり抜かれて
ぬぷっ♡と音を立ててまた奥に沈められる
獣のような息遣いが寝室に静かに溶け込んでいく
何度も、何度も、同じように抜き差しを繰り返して

「お"っ♡ぁ、う♡…っぐぅ♡♡くら、すさ♡」
「あぁ随分と心地よさそうだ」
「ふっぅん♡きも、ぢい♡お…かしく、なる♡♡♡」

私は平凡なセックスしか知らなかったから、今日この日を終えるのが怖い、だってきっと私はまたこれをしたくなる気がする
大きなクラウスさんの手が私に重ねられて、何度も腰を打ち付ける、まるで私はダッチワイフのようにベッドに縫い付けられてその巨体のペニスをアナルで受けている
前の穴の寂しさなんて忘れてた、後ろで快楽を得られるほどになってしまっている

「い、く♡くら…ぅすさん、わたし…イッちゃう♡♡」
「あぁイキたまえ、見届けよう愛らしい私の恋人」

快楽を得られやすいように少しだけ腰を浮かされて、手が足の間に捩じ込まれてクリトリスを撫でる
おしりの気持ちよさとクリの気持ちよさにはしたなく声を上げて、赤子のように唾液を垂らしてしまう、それでもクラウスさんは愛おしい者をみる目で私にキスをする

「私も…果てそうだ」

そう小さく呟いた

「好きに、して…いいですよ」

彼の顎にキスをしてそう告げる、だって本当はもっとめちゃくちゃにしたいんだと思ったから
この人は優しいから言わないししないけどそういう力を持っているから多分そうしたい時もある気がする
クラウスさんは少し悩んだような顔をして眉を下げた、もう一度キスをして

「あなたの好きにされたい」



目を覚ませばクラウスさんはアロマキャンドルの火を消していた
随分重たい体だと思って身体を起き上がらせようとしたか思ったより力が入らない、片付けをしてくれていたクラウスさんは目覚めた私に気付いて慌ててベッドに近付いた

「申し訳ない」

まるで怒られた犬のようにシュンとしている彼にまぁ好きにしていいと言ったのは自分だったがあのあとまさか想像以上に激しく抱かれ、さらにいえば1回で終わると思った行為が3回も続くとは思わなかった
結果私は少しばかり意識を失っていたようだ

「平気です、片付け任せてしまってこちらこそすみません」
「いやこれくらいは当然だ、それよりも風呂の用意をしているから洗いに行きたまえ」

下着のみを身にまとったクラウスさんはそのままシーツを替えてくれているが立ち上がろうとしたものの足腰に力は入らず、同時に床に落ちてしまった
思わぬ自体に驚いていれば彼は酷く驚いた顔で駆け寄った

「すみません、ちょっと動けないようで」
「私の配慮が足りなかったようだ、宜しければ私が手伝おう」
「お願いします」

軽く抱き上げられて風呂場に連れていかれる、椅子に座らされて優しくシャワーをかけられて借りてきた猫のように大人しい私をクラウスさんが丁寧に洗ってくれて湯船に先に浸かる
同じように彼も体を綺麗にして湯船に入ってくる、ザバァと音を立てて湯船のお湯が流れていく

「またしてもいいだろうか」

そんなに熱っぽい目で見られるとどうしようもない、小さく頷いた私のおでこにキスをしてクラウスさんは嬉しそうに微笑むものだから流されてしまう
本当は虜になってるなんてまだいえないけれど、きっとこの人にはお見通しだ