ある朝目を覚ました時、抱きしめる太い腕と見たこともないほど近い距離にいるこの方と私の指に嵌められた大きなダイヤモンドの指輪に夢では無いのかと思ってはこれが夢でも現実でも構わないからと少しはしたないと思いつつもその胸に顔を寄せた
暖かな体温と心地よい心臓の音にこの方が生きているのだと感じ安堵していればふと髪を撫でる感覚に顔を上げて彼を見つめた

「随分と愛らしい事をするな」

その言葉にこれは現実であるのだと気付き離れようとするもその腕はさらに強く私を抱き締めては髪を撫でていた手が頬を撫でる

「そう他人行儀な態度を取るな、お前はもう我が妻となったのだ、甘えたければ甘えればいい」

妻…その言葉に私はおもわず目を丸くした、そうだ…この方は子供であった私との約束を覚えていてくださり
そして昨晩私は夫婦としてこの方に全てをさらけ出したのだ、そう考えていればお腹の奥がきゅうっと泣いたようで気恥しさに堪らずにその胸に顔を埋めれば珍しくも将軍様は私に笑った。


六年前
私はしがない魔界近くの村に住む人間の娘だった。
魔界に続く地上最後の村として存在するそこはとても小さく村人も五十人程しかいなかった、村は年を重ねる毎に作物が実らず若い者は当然出ていき老人が多く苦労の耐えない村であった
悪魔崇拝をする村の長たちはこのままでは村は潰れてしまうと危惧していたものの私はそれも歴史だと感じていた、両親は生まれ故郷のこの村を何故か大切にしていたが冷めた目で見る私にその日天罰が下ったのだろう

悪魔の花嫁となれ。

そうすれば村は救われると言い出す大人達にバカらしいと言いたかったが私は怖くてたまらなかった、他の女性はみんな既婚か私よりもずっと小さな赤子ばかり
悪魔の長とされる悪魔将軍の元へ行き、彼の妻となれば魔界に続くこの村も守られるだろうという人間の勝手な願いを押し付けられ薄暗い魔界に足を運びその巨大な屋敷に足を運んだ

「何者だ」

その声が恐ろしく足が震えた、どうして私は逃げなかったのだろうかと今更ながら考えながらも馬鹿正直に村の状態と自分がこちらに赴いた理由を説明した

「またか、人間共は悪魔を超人をなんだと思っているのか」
「貴方様がお望みでしたら何だってしてみせます、ですのでどうか私をお傍に」
「ナマエと申したな、年はいくつだ」

十四でございます。と私が告げれば肩を竦めて呆れたような態度を取られてしまう、確かに私はまだ幼く乳房も小さいが子を産む体にはなっております。と告げれば目の前で微妙だにもしなかった悪魔将軍様は目に見えて驚いたような態度が見えた

「小娘に私が欲情すると思うか、全く人間は下世話だ」
「申し訳ございません、ですが私はその覚悟でございます、貴方様の寵愛を受けられずとも妻という形に置いてくださるのならば精一杯奉仕致します」

大人になった自分だったら幼い自分の発言がどれだけ愚かなものかと注意しただろう。現に悪魔将軍様は深い呆れを感じていたものの深いご慈悲を私に与えてくださった

「役に立つのならここに居ればいい、しかし邪魔だと判断すれば即座に処分する」

そういってその場から去った悪魔将軍様に私は大きな返事をして使用人として広い御屋敷での生活を始めた、一人で生活するにはあまりにも広く寂しいものだと感じていたがあの方にはお弟子様が居られた
彼らははじめこそ人である私に警戒心を示したものの次第に打ち解けまるで友達のように仲間のように接してくれた、鍛錬をしていればタオルやドリンクを差し入れて食事をみんなで摂る姿は正しく家族のようであり悪魔や魔界と呼ばれるものとは縁遠く感じられた

あれから六年の月日が流れる頃、私は普段通り悪魔将軍様の湯汲の準備をして浴室から出れば部屋には静かに佇むあのお方がおられた

「もうご準備が出来ておりますのでごゆっくりと」

まだ夕飯の片付けも済んでいない為部屋を後にしようとすれば突如名前を呼ばれドアにかけた手を止めて振り返る、魔界に太陽は登らないが月のように薄明かりの光はある
それに反射する銀のマスクは美しく見惚れてしまいそうになりながらも返事をした

「誕生日だ、欲するものはあるか」

毎年律儀にそうお聞きくださる悪魔将軍様に私は数秒考えた後に今年もまた何も無いと告げた、出会った年から毎度彼はそう聞いてくださるものの必要なものは与えられているためそれ以上欲しいものは何も無かった
地上での差し入れを時折みんなから貰うもののそれで十分で悪魔将軍様から特別何かをもらいたいされたい。というものはない

「そうか、私の妻になりたいという願いも今はもうないか」
「それは」
「お前が望むのならば今晩0時、私の部屋にもう一度来るがいい、それの意味がわからぬお前ではもうあるまい」

その言葉を最後に部屋を出ては思わず口元を手で覆う、悪魔将軍様はあの六年前の世迷いごとのような子供の話を覚えていたのだと喜びを感じると同時に本当に私でいいのかと感じた
ふとポケットに入れていた懐中時計は21時を回ったばかり、それまでに私は覚悟を決めねばならないのだと深い深呼吸をして歩き出す、答えなど決まっていたから。

コツコツと広い廊下に響く靴の音と普段と違う装いで歩くことへの緊張感に潰されそうになりながらも行き慣れたこの屋敷の奥の一番大きな部屋の前で立ち尽くす、時刻は23時55分部屋の中から聞こえる針の音が妙に響いて口の中の唾液を飲み込み部屋をノックすれば身近な返事が返される

「よく来た」

来ないわけが無いと悪魔将軍様は確信していたのだろう、普段通りの何も変わらぬあの方とまるで期待したようなシルクのロングワンピースのネグリジェを身にまとった私
確かにこのネグリジェを送ってくださったのは悪魔将軍様ではあるものの殿方の部屋にこの格好で来るのは些か間違いだったのではないかと改めて気恥しさに潰されそうになってしまう、しかしながら手持ちの私服も制服も今日この場では違うと感じた故だが彼は何も言わなかった
静かに椅子に腰かけて二人分のグラスと葡萄酒を置いているだけであり私は足を運び向かいに座ろうとすれば違うといわれ横に招かれる
漸く腰かけたと同時に部屋の中には時計が0時を告げる鐘を鳴らした、普段はならないその音はまるで私の誕生を祝うようなものであり悪魔将軍様は静かに葡萄酒のコルクを外して二つのグラスに注いだ

「お前もこれで大人だ、遠慮せず飲むがよい」
「ありがとうございます」

グラスが二つ重なる音が部屋に溶け込む、ずっと気になっていた大人の味は多少の苦味がありながらも葡萄酒なだけあり飲みやすく思っていたよりも喉にすんなりと流れた

「とても美味しいです、これなら私もう少し飲めそうです」
「ナマエのために用意したものだ、全て飲んでも構わん」
「でも悪魔将軍様とお二人で楽しみたいので大丈夫です、素敵な誕生日プレゼントをありがとうございます」

ふわふわと心地よい気分であっという間に飲み干した私は饒舌に悪魔将軍様似感謝を伝えた、悪魔将軍様はゆっくりと慣れたようにグラスの中身を飲んでいた為私は自分が酒を知らぬ故に品のない飲み方をしていると気付いては気恥しさを感じるものの彼はそのようなことは何も思ってはいないようであった
ふと腰に腕が回され抱き寄せられた目を丸くして銀のマスクから覗き見えるルビーのように赤い瞳をみつめた

「本当にお前が欲しいものを私は与えてやろう」

グラスを持つ手を止めて私の左手にふた周り以上大きな手が触れて、私の薬指を撫でた、私は大人になったのだ、そしてこの方は私が望むものを与えてくれると
互いに無言になってさ迷わせた視線をもう一度絡ませれば悪魔将軍様はマスクを上にあげて私に口付けを送った、甘く苦い葡萄酒の味が交わりあい腰を抱く手が強まり思わず目を瞑りグラスをテーブルに置いて私は胸元に身体を伸ばした

「悪魔将軍様、私を貴方様の物に」

今宵総てを貴方に捧げたいのですと私が願えば悪魔将軍様は私を抱き上げてその広いベッドに寝かせた、ベッドメイクをしてきたはずのこの場所を私が乱すなど考えたことは無かった
あの様な人間の勝手な約束事を守ってくださるなど思いもよらず高鳴る心臓を抑えようとしたくても悪魔将軍様はそれを赦さぬように唇を重ねた、少しだけカサついた薄い男性の唇に何も知らずに夢中に音を立てて重ねては頭を撫でられる

「拙いやり方だな、私に合わせ舌を絡めるのだ」

舌を絡める?と分からずにいればまたしても唇を重ねられちゅっちゅっと優しくしていたものが次第に長くなり呼吸が苦しくなり薄く口を開いたと同時に悪魔将軍様の厚い舌が伸びて私の口の中を支配する
逃れようとどうすればいいのか分からずにいる間に舌を吸われ歯をなぞられる、同じようにするのだと頭の中で言い聞かせて舌を伸ばして絡めればそのうち次第に酸素が薄くなり限界だと胸元を優しくノックする
ようやく解放された私たちの唇には銀の糸のような唾液が繋いでは切れたことにもどかしさを感じた、そう思う間にネグリジェに手をかけようとする悪魔将軍様に思わず意識を戻して私は重要なことを伝えた

「悪魔将軍様、その…私は経験がございませんので…御満足頂けないかと思うのですが」
「知っておる、お前に経験があれば私は相手が誰であれ赦さないからな」
「何故ですか」
「六年もお前を見てきたのだ、今更誰にも譲れるものか」

お前の総ては私のモノのはずだろうと手の甲にマスク越しに口付けをされた悪魔将軍様に気恥しさを感じていれば大きく開いたネグリジェの胸元が下げられ白い下着がさらけ出される
大きくもない普通サイズの乳房であるとは思いつつも悪魔将軍様の手を見てはやはり満足させられるサイズではないと感じ申し訳なさを感じた
柔らかな白い生地に小さな赤いリボンがついたシンプルな下着も全てこの方に与えられたものだった、私の衣類も食事もなにもかも全てこの方に与えられたとのである。

「あまり見られますと恥ずかしいです」
「仕方あるまい、私の与えたものを身につけ乱されるお前の姿を見て昂らぬわけがないだろう」

六年の成長を間近で見られていた悪魔将軍様はどのようにお思いなのかと不安を感じた、幾億年もの歳月を生きるこの方にとって私は赤子のような存在であるのだから満足頂けるのか興奮して頂けるのか彼の雄を刺激出来るのかと不安を感じた
しかしその心配も杞憂であると云うように腰に押し付けられた熱は大きなものであった

「今すぐお前と繋がりたいと願う私は子供じみているか?」
「そんな事はありません、とても嬉しいです」
「そうか、では存分に堪能させてもらうとしよう」

緊張し動揺する私をほぐす様に優しく声をかけてくださる悪魔将軍様は相変わらずで、この方はずっと私にとって優しい人であった
布越しに大きな手が私の胸に触れて包み込んでは確かめように揉まれる、あまりにも大きなその手には余ってしまうことに申し訳なさを感じていながらも躰は素直に反応し先端が尖る事を感じた
ムズムズとした不思議な心地にどう反応すれば良いのかも分からずにいれば突如として背中に腕を回されあっという間にホックが外されて電気を消していないベッドの上で胸をさらけ出してしまう

「将軍様はずか…ぁ」
「綺麗だ、そのまま静かに受け止めるがいい」

胸に顔を埋めた悪魔将軍様はマスクを薄く上げて私の胸の先端を吸った、腰がビクビクと反応するというのにもう片方の胸を優しく嬲りなんとも言えぬ快楽に足を擦り合わせてただ子宮から溢れるような甘い声が口から出てしまう
恥ずかしいと思いながらも抑えられずに手を彷徨わせて悪魔将軍様の金色の髪に触れれば柔らかなその髪はサラリと指から落ちていった

「ふ…ぅ…ひあっ♡」

部屋の中に響く自分の声が自分ではないようで恥ずかしくて消えたくなった、けれど悪魔将軍様はさらに声をあげさせるかのごとく私の胸に歯を立てるもので躰の奥からあつい熱がどろりと溢れるのがわかった

「もう、おやめくださ、い」
「この程度で根を上げていれば続きはどうなる」
「わっわかりませんけど、じんじんしておかしいんです」

許してくださいと私が告げれば悪魔将軍様は顔を上げてやれやれと言った態度をした後突如としてマスクに手をかけ、近くのサイドテーブルに置いてしまう、あまり見ることの無い凛々しく美しい黄金の素顔に目を奪われていれば唇を塞がれる
先程教えられたことを頭の中で思い出して舌を絡めて吸って相手に身を任せていれば感覚が分からずに呼吸が難しくまた彼の胸を優しく叩いてしまう

「はぁ…はぁ…ごめんなさい、くるしくて」
「構わん、ナマエよ足を開けるか」

その言葉に次に触れられる場所を察して躰が期待に震えた、薄く足を広げれば悪魔将軍様の手がワンピースの裾から入り込み
ふくらはぎ、ひざ、ふともも と私の足をじっくりと撫でて中心部をクロッチの上から撫でた、くちゅりと聞こえた水音に堪らずに顔を逸らせば「感じていたようだな」と言葉に出されたことに羞恥心から消えてしまいそうだった

「恥じることは無い、嬉しいものだ」
「でも私初めてなのにはしたない女だと思いませんか?」
「愛する妻が私に反応していることを喜ばないわけがあるまい、それに私とてお前に対し興奮しているものだ」

平静を装う事は至って難しいことだといって頬に優しく口付ける悪魔将軍様は本当にこの方本人なのだろうかと不思議に思うほど甘く優しい、ちゅっちゅっと甘えるような口付けの音に絆されていればクロッチの上からまた撫でられて思わず足を閉じそうになるもののそれはこの方の躰に阻まれていた
ネグリジェのボタンを一つずつ外され、悪魔将軍様の眼前に私の肉体がさらけ出される、鍛えられていない彼らと比べてはるかに薄く脆く柔らかいだけの脂肪と骨の身体は比べてしまえば申し訳なさが勝るほどだが現れた素肌を指で撫で唇で確認するように食み、そして臍に口付けては足を撫でた

「今からここを愛でるが良いな?」
「…はい」

声が震えたのは恐れではなく緊張のせいだろう、ネグリジェを脱がされブラジャーを脱がされそして最後となったパンツもゆっくりと脱がされ私は生まれたままの姿を晒した
悪魔超人のみんなが見ているような雑誌の女性とは違う貧相な私をあまり見ないで欲しいと思ってしまう、筋肉もなければつくべき所への肉も多くは無いつまらない躰だ、思わず身体を捩り隠そうとすればすぐさま足を捕まれ内腿に悪魔将軍様は吸い付いて赤い印を残して顔を離した

「恥じらうことは無い、お前は私の唯一無二の存在だ」

理解させるように音を立ててキスを落とされる、くすぐったい快感に足が揺れればふと視線の先が誰にも見られることの無い中心部であることに気付いて次第に顔に熱が篭もり始めた
シャワーを浴びてきたとはいえ人様にそのような場所を見せるだなんて知識はあれど現実味を帯び無かったそれは今現実となって現れていた

「よく濡れているな」
「言わないでください」

顔から湯気が出てしまいそうな程に熱いというのに私のその震えた声と態度に悪魔将軍様は珍しくも愉しそうに口元を弛めた

「まさに男冥利に尽きるものよ」

まさかこんなにもこの方が情熱的で慈悲深く愛情豊かな方だとは想像することは出来なかった、自分を受け入れてくれたその器の広さは理解していたものの夫婦として迎え入れ、さらには最上の言葉をお伝えくださるなど

「あぁ♡〜っ、ひ♡」

ベッドの上の中で私は堪らずにシーツを掴んで快楽を味わった、足の間に埋まった黄金の彼の素顔は普段見る銀のマスクとは全く異なるものだがその手も熱も全てがやはり本人であり夢を見た心地であった
自分でもわかるほどに溢れた恥部の蜜をその舌で拭われていた、大きな手に足を抑えられてその吐息が充てられて頭の中がおかしくなってしまいそうなのに悪魔将軍様がとある場所を撫でれば頭の先が白くなる程の強い感覚を味わった

「ひうッ♡♡あっ!そこ…何か、変でっ、す♡♡やっっ」

思わず逃げ腰になろうとする私を押さえ付けて悪魔将軍様はソコを強く吸い上げるものだから私は腰が震えて強い刺激にその躰を震わせた、全身に電気でも流されたような感覚に何も分からずにいれば悪魔将軍様は私の顎を掴み顔を覗き込んだ

「果てたのか、余程ココは良かったと見える」
「〜ッ♡だめ、そこ…へん、になります♡」
「ナマエ、お前は一人で慰めたことも無いほど初心な娘だったか」

慰めるという言葉の意味はわかる、所謂自慰をしているのかどうかだろう
そういった単語や意味はわかれど行為自体は何も知らなかった、村の学校で習う保健体育の授業程度の知識の私には十四の頃の村の男子達の下品な言葉に顔を赤らめることしか無かった為それを女性がするなど頭の中にはなかったのだ

「お前が今快楽を受諾したココは女だけにある神経の塊だ、一人慰める時があるとすれば」
「あっ…」
「こうして指で擦ると良い」

先程までの優しさではなく男としての意地悪さのように悪魔将軍様は私の手を取り足の間に手を招きご教授された、未だ余韻に振るえていた躰だというのに自分と悪魔将軍様の手に触れられたことに喜び主張する濡れた突起を擦れば先程のような甘い快感が頭の中を支配した

「あっ♡やぁ…♡んっ♡」
「女の顔を見せるお前は随分と愛らしいものだ」
「んっ♡ぅ♡うぅ〜、っ♡♡」

強くなる快楽とはしたない足元の音に頭を支配されるというのにまるで私をおかしくさせるように悪魔将軍様は私に口付けをして動かす手を早めた
自分の躰が女であるのだと強く教えこまれまたやってきた大きな快楽にその身を震わせればゆっくりと手が離されて深い口付けをされる

「はぁ…ぁ」
「これで私がいない時でも出来るな」
「は……ぃ♡」
「しかしまだ足りない様だな」

そういって濡れそぼった秘所を撫でる悪魔将軍様の指は大きなものではしたない私のそこは期待したように くちゅ と音を立てた
唾液と愛液に塗れたそこは初めよりもずっと濡れそぼって悪魔将軍様が遊ぶ指の音が響くようで気恥しさに消えてしまいそうだった

「っふ!…ぅ♡…っああ♡」

悪魔将軍様の指が入ってきているのが分かる、太くて長くて普段私にあまり触れることの無かった指先だ、ゆっくりと入っては最奥に当たったことが分かる
痛みは無いけれど指の形がしっかりとわかるほどなのだからきっと悪魔将軍様も私のことに気付いている、そう考えるだけで思わず指を締め付けてしまいいっその事早く次に進んで欲しいと自然と溢れる涙が溢れてしまいそうだった

「痛みはないか」
「ひゃ、い♡♡」
「良さそうな顔をしているようだな」
「っ♡っ♡やっ、ぁ♡」

甘い私じゃない声が漏れるのに悪魔将軍様はそれを聞いては機嫌良さそうに私の中に沈める指を動かした、まるで拡げるように前後に指先を振るうソレにふとある場所が触れては私は背中を丸くして声を漏らしてしまう
何かが違う、そこだけは責められたら私は可笑しくなってしまうと危険だと感じていれば悪魔将軍様は目を細めて私を見つめた

「ここか」

だめ♡だめ♡おかしくなる♡トントン♡と撫でられたかと思えば強く指が出入りして私に確実な快楽を与える
頭の中を消し飛ばすようなその快楽が怖くてシーツを強く握って逃れようとしてもその鍛え上げた巨体に抑え込まれ私はただなすがままだった

「やぁ♡あっ♡キちゃ、います、きもちいいの♡キちゃ、う♡♡」
「イクが良い、愛らしいナマエの姿を魅せるんだ」
「あ〜っ♡♡イクッ…イクの♡♡〜〜ッ♡♡」

強い快感が私の頭の中を支配する、強い悪魔将軍様の香りに包まれてぐったりとベッドに横たわるというのに悪魔将軍様はおやめする事はなくさらに指を沈めた。
先程よりも更に強い圧迫感だというのに何故か心地よくて私はぎゅうっ♡と指を締め付けてしまう、もう私はこの方にされること全てが気持ちいいことをきっと知ってしまったのだ

「ふっ、随分と良さそうだが私の指は気に行ったか」

私の中に沈んでいない指先が口元を撫でるため思わずその大きな手のひらに顔を擦り付けて舌を伸ばし指先を舐めた、私のただひとりの主であり旦那様を愛おしいと思いながら

「はひ♡もっと…ほしいです♡」

何度イったのか、あれだけ自分で整えたベッドの上はもうめちゃくちゃで朝に洗濯したばかりのシーツはきっともう私が零す愛液に汚されていた
足の間に沈む悪魔将軍様は舌で指で私を責めたてる、その姿は主ではなくただ一人の男であり、そう感じればまた自然と指を飲み込むその場所が締め付けてしまう

「しょう…ぐんさま」

こぼれた私の言葉に彼はゆっくりと指を抜いては汚れていない手で私の頬を撫でて何事かと聞くように顔を寄せて私に口付けた、悪魔と恐れられるほどのお方だというのに黄金色のその素顔はとても美しく人々を魅了するものだろう
これが私だけのものになるのだと感じればこれ以上の幸福は無い

「そろそろ充分ほぐれたことだ、構わんな」

そういって身動ぎした悪魔将軍様の手が下に降りてレスリングパンツを下ろした時思わずそれまでの快楽により浮かされた熱が急激に下がり顔が青ざめることを感じた
元より人間よりもずっと恰幅のいい超人という種であり、その中でも平均より少し上に位置する悪魔将軍様であられるのだから当然だといえば当然だがそれでも自分の腹を突き破りそうな雄々しいソレに私は目を丸くした、本当にこんなものを受け入れられるのか…というか受け入れて死なないのだろうか?

「怯えた目をしているな、やめたいか」
「やめたくはないんですが、少し驚いてしまって」
「仕方あるまい、しかしここに来た以上止めるという選択肢は無いことをよくわかっているだろう、なぁナマエよ」

私を散々愛した指が私の唇を撫でて口内を支配する、舌を優しく掴み撫でて見つめるその眼差しはマスク越しとは違うものでゴクリと唾を飲み私は力を抜いてベッドに寝そべり足を開いた

「どうか貴方様に染め上げてください」

魔界にやってきたあの日から私はこの方の所有物であるのだから今更だが躰を総て授けるのはこれが初めてのことだ、私のその言葉に悪魔将軍様は足を掴みいきり立つソレを入口に充てがった
熱くて大きく危険な熱に興奮と期待と恐怖が混ざった感情で見つめていれば優しく包み込むように抱き締められ髪を撫でられる、眼前に広がる美しい日に焼けたような小麦色の肌と心地よい香りに包まれていれば強い痛みに似た圧迫感が下腹部に現れる

「ひっ…ぅ、ぐっ、うぅ」
「ナマエ力を抜け」
「いた、い…やっ…しんじゃ、う」

想像していたよりもずっと痛かった、そこが裂けるような痛みを感じて思わず頭を振って逃げ惑おうとする私の手首を抑えて悪魔将軍様は私の唇を奪った、痛みは口付けによる快楽に緩和されゆっくりとその熱が腹の奥に刺さりきることがわかる
痛みよりも圧迫感による苦しさを感じて薄く目を開けば目を開けていた悪魔将軍様と目が合いゆっくりと唇が離れてしまう、それがとても恋しくて寂しく感じられた

「はいりましたか?」
「あぁよくやった、痛むか」
「まだ少し苦しいですが悪魔将軍様のものであると思えば心地よいです」
「…ゴールドマンと呼ぶがいい、それが私の真名だ」

ゴールドマン…あぁそれ相応の美しい名前だと思わず感じて呟けばゴールドマン様は少しだけ口角を緩めて繋がったまま優しく抱き締めた
お嫁さんにしてもらったどころか名前まで教えて頂けるだなんて幸福以外の何物でもないと思わず背中に腕を回して「ゴールドマン」と小さく呟いた時だった、ガバリと身体が引き離されこちらを見下ろすゴールドマン様がおられた、つい堪らずに無礼を働いてしまったと気付き謝る前にゴールドマン様は私の足を掴み腰を揺らした

「っあ♡やっ…♡なんっ、ぇ♡」
「ナマエよ、流石我が妻といえるのか生娘でありながら男を誘う能力に長けているようだな」
「あっ♡あぁ♡♡おっ、く…♡ひっ、う♡♡」

強く腰を叩きつけられその度に私の頭の中に強い電流が流し込まれるようだった、逃げうとする足を抑え込まれて何度も腰を打ち付けられるそこは恥ずかしい音を立てそしてさらにはしたない声をあげる自分を聞いて居られず思わず傍にあるクッションを抱き締めて顔を埋めるもゴールドマン様はそれを剥ぎ取り私の手首を教えつけた

「やらっ♡あっ♡こえっ、ぃや♡♡」
「心地よい愛らしい声だ、恥じることは無い」
「はずかし、ぃ♡♡わた、しじゃ…な、アっ♡いっ♡♡」

好きな人の前でこんなにはしたない自分でも出したことの無い甘い声が漏れるだなんて知りもしなかった、自然と溢れる涙はこの行為が嫌だからじゃない恥ずかしさはあるけれどゴールドマン様が私を求めてくださることは素直に嬉しい

「それでいい、女としての姿を見せよ」

浅ましく淫猥でどうしようもなく醜いかもしれない姿だというのにゴールドマン様は私の顔に張り付いた髪を退かして目尻に口付けを落とした、恥ずかしいと思っていたことも愛されていると感じれば自然とその感情が解れて反対にもっともっととこの方を求めてしまう

「こんな私ですが、もっとシテほしいです」

もっと奥に、もっと強く、もっと激しく、愛されたい、抱かれたい。
そう思って私は脚を開いてそう伝えればゴールドマン様は私の片足を持ち上げて真横を向かせた
ぐいっ♡と更に奥に入ってきたモノに子宮の入口が当たるのが嫌でもわかるぱちぱちと視界に星が飛んだように突かれる度に可笑しくなるのに見たことも無いほどに優しい表情をされている

「あ♡ぁあ♡♡っはぁっ…あん♡♡」
「愛しているナマエ、私だけのかわいい女よ」
「はぁ、ぁ♡しょ、ぐんさま♡♡すきっ♡だいすき♡わたし、だけのゴールドマンっさま♡」

両足を捕まれ持ち上げられては上から強く腰を打ち付けられる痛みなのか快楽なのか分からないものに飲み込まれた私は必死にゴールドマン様に手を伸ばせば優しく指を絡め取られる
バチュンッ♡バチュンッ♡と音を立てて突かれる度に気を失いそうだと思いながらも眉間に皺を寄せてもう限界が近いと言いたげなこの方に私は懸命に両腕を伸ばした

「しょうぐんさまっぁ♡ちゅう、して♡ぎゅっ、てして♡♡」
「…っ、童のように甘えるか」
「はひっ♡♡ごめ、なしゃい♡♡」

だけどそうされたいと心から思った、その腕に抱きしめられて優しくキスをされたいと、そしてそのワガママをこの方は受け止めてくれると知っていた
その太い丸太のような腕に抱き締められて唇を塞がれて何度も舌を絡ませた、そのうち私はその心地良さに身体を震わせれば悪魔将軍様は苦しそうな表情を見せては私の中に熱を注いだ
ビクビクと僅かに痙攣するのを感じて赤子を宿すかもしれないと頭の端で考えながらも心地良さに堪らず背中に腕を回しその熱に釣られて目を閉じた。


「何を考えている」

ふとその言葉に意識を戻せば相変わらずベッドの中で私は将軍様に抱き締められており、昨晩のことを思い出していたとはいえずに左手の指輪が嬉しくてと下手な嘘を零した

「お前によく似合う、とても美しい」
「そ、それは悪魔将軍様の目が宜しいからですね」

私なんかじゃこんなものとても考えつかなかった。なんて照れ臭さに身を捩れば髪を優しく撫でられる、互いの心臓の音が聞こえ合うようで熱を分かち合う今の幸せを強く感じる

「私の名を忘れたか」

その言葉に顔を上げればそこには確かにマスクを外した彼がいて、悪魔将軍ともいえるあのマスクはベッドサイドに鎮座していた
二人きりの時だけ特別なんだと改めて感じて「ゴールドマン様」とお名前を呼べば彼は眉間に寄せた皺を緩めて私に口付けを落とした

「なんだ」
「とても幸せです」
「悪魔の妻に来ることが幸せだとはな」
「悪魔じゃなくて、あなた様のお嫁さんになるのが夢でしたから」

それはもう本当に心から嬉しいのです。と言葉にすれば見たこともないほど柔らかな表情で撫でられて優しく口付けをもう一度ゆっくりとされる
あぁ私はこの人を本当に愛していてこんなに幸福なことは無い。と背中に腕を回せば優しく抱き留められる、光に照らされたダイヤモンドの指輪は強く輝いた、それはまるで私達を照らすように。