からんと氷の溶けてグラスの中で崩れる音がした
畳の上に押し付けられてシャツの裾に手を伸ばされていた

「もうええやろ」

千堂くんは止まる気のない顔で私を見ていた
彼の額から垂れた汗が地面に落ちる、それが合図みたいに深くキスをした


セミがうるさく鳴いている、東京よりも暑く感じる大阪に久しぶりにやってきたのにこれじゃあ暑さで死んでしまいそうだ
業務用冷蔵庫の中にあるアイスキャンデーを1本取りだしてレジに45円を置けばこれまた暑そうな男が団扇を仰ぎながらレジにお金を入れた

「それ3本目や、腹壊すで」
「私は大人だから大丈夫です」

言い訳にもならない言い訳を零して袋を開けて勢いよく齧り付いた
久しぶりに来たのに彼は暫く店番を任されたらしくどこにも行けやしない、まぁ勿論ボクシング馬鹿だからジムには欠かさず行くけれどしっかりと営業時間は仕事をしていた
夏休みに入った子供達もほとんど毎日やっては来るが確か今日は遠くのプールにたかしくんのお父さんが連れてってくれると言っていたから閑古鳥が鳴く…どころかセミの声でうまっていた

「こうも暑いとやってられんのぉ」
「お客さんも来ないしもうお店閉めよう、でもってかき氷食べようよ」
「そのかき氷どっから持ってくるんや」
「千堂くんが作るの」
「ワイが汗だくなるやんけ」
「いいじゃんもう汗だくだし」

本当にサウナに入ってるのか?と言うほど彼の汗は出ていた
元より水分補給もこまめにとり、体の代謝もいい彼が今年1番の猛暑日と呼ばれる日に汗をかかずにいられるわけが無い、このままでいつも通り外でロードワークしようものなら倒れるだろうと安易に想像がついた、今頃友達と沖縄旅行に行っている千堂くんのおばあちゃんは倒れてないかな…なんて思ってしまう

「ナマエも汗だくやないか」
「うん気持ち悪い……ので、シャワー借ります!」
「あ、ずるい奴!服は置いとるから適当に着ぃや」

文句は言いつつしっかり世話を焼いてくれる彼に小さく笑って子供みたいにはしたなく靴を脱いで家の中にお邪魔する
相変わらず気持ちのいい和風の家に安心して手馴れたように置かれた千堂くんの部屋に置いてあるシャツを片手に風呂場に行く、汗だくの服を洗濯機に放り込んで風呂場に入って冷水シャワーを浴びるがなんと贅沢をしてる気分になってしまう、髪の毛までは洗えないが首元までしっかり冷やしてあがりリビングに行けば千堂くんはテレビをつけてアイスキャンデーを食べていた

「私も食べたい」
「あかん、いくら金払てももう腹壊すぞ」
「一口だけ」
「あかんて」
「あー」
「んー……って全部食うてもとるやんけ」

いつもみたいな茶番を繰り広げていて距離が近付いたから余計にわかる、嫌な訳では無い汗の匂いとそれによって透けたシャツ、まだまだ汗は止めどなく彼から流れ落ているから減量中ならよかったのにね…なんて思った

「ワイも風呂入るわ」
「洗濯機に私の洗濯物入れちゃったよ」
「おー、あとで回しといたるわ」

ちゃっかり家事もしてくれるからやっぱり千堂くんっていいお嫁さんだよね
入ったのをみてすぐに扇風機を強に変えて首も固定してやる、あー快適過ぎる外の蝉の声でさえ今じゃ夏のBGMらしくていいじゃないかと気分よくなってしまいテレビをみつめる、暑苦しいのにテレビじゃ温泉特集なんかしてる、あっいいな今度千堂くんと行きたいかもなんて思いつつ彼の家を勝手知ったるやグラスの中に氷をたっぷり入れて冷蔵庫の中の麦茶をたっぷりと注げば夏の完成だ
リビングの定位置に座ってテレビのチャンネルをころころ回していたらガラガラとドアが開いて下着1枚姿の濡れた千堂くんが立っていた

「さっぱりしたわ」
「おかえり、お茶飲む?」
「飲む!」

ぷはぁっ!と一気に飲んで声を上げる彼にはスポーツドリンクのCMなんて来そうだ、大阪のCMは多いけど全国区はあまりない、ボクサーとしては有名だけど全国にもしCMデビューなんてしたら女の子ファンが殺到するかもしれない…と変な妄想をして少し顔を青ざめてしまう

「扇風機の首固定したらあかんいうとるやろ」
「暑かったんだもん」
「体にあんまり当て続けたらよくないねん、それで死んだ人もおるいうねんから」

私と千堂くん2人で扇風機の首を奪い合う、だってこんなに暑いのにエアコンのないこの家じゃ私いつか溶けちゃうよ、そういっても千堂くんはあかん!の一点張りだ
気付けばお互い距離が近くなって、顔が近づいて、あっ…これダメだ、そういう感じになる

「せ、どく」

キスしてる、重ねるだけのちゅうから彼の舌が伸びて口の中を暴れられる、思わず身体が驚いて後ろに引こうとするのにそんなのを許さないとばかりに彼の手が私の肩を掴んだ

「あかん、ムラムラしてきたわ」

どこにそんな要素あったのかなぁって思ってたのに千堂くんの手はシャツ越しの私のおっぱいに触れていた、お風呂入るしもう今日は家で二人きりだからいいと思ってブラジャーを洗濯機に入れたのが仇になってたしい
もう目の前の猫ちゃんは虎の目をしていた

「期待しとるやんけ」

いやらしく彼は挑発的に笑った、別にそんなつもりないのに彼は嬉しそうに笑うものだから少し顔を横に向ければすぐに顎に手を添えられて「もうええやろ」といってまたキスされる
酸素を求めて小さく開いた隙間に彼の舌がねじ込まれて歯列をなぞられる、力が入らずに畳の上に倒れこめば簡単にマウントを取られてしまう、シャワーを浴びたばかりなのに千堂くんの額にはまた汗がたらりと垂れており、これがまたセクシーで少しだけ胸が高鳴る

「え、ぁ、あの…するの?」

シャツの隙間から手を入れられてまだ明るいのに本当にするのかな?と思っていれば不服そうな千堂くんがいて、ぐいっと顔を寄せられたかと思えばスウェット越しに熱が押し付けられる、この時点で大きいのにいざ入れるってなるとこれより大きいだもんなぁ…なんて違う考えをしていれば千堂くんに耳をべろりと舐められる

「ひぁ♡」
「せぇへんっていう選択肢が今互いにあるんかいな、なぁ?」
「ぇ♡あ…やめて♡まだ明るい、し…お店、は?」
「ナマエが閉めろ言うから閉めたわ、一日くらいええやろ、それよりンな甘い声出しとる奴がヤラへんのか?ん?」

完全に雄の瞳だった
炎を持ったような女をもう食い殺さんと言わんばかりの千堂くんの目に飲み込まれて、小さく「する」と彼の腕に縋りつけば機嫌を良くしたらしい彼は「やんな」と嬉しそうに返事をした

「やだ!や♡だめ♡ぃう♡♡」
「ジュッ…ちゅぅっ♡はぁ…ええやんけ」
「よ♡くない♡♡きたなっっヒィ♡か、ら」

まるで犬みたいに千堂くんは私のお股に顔を埋めた、先程着ていたスウェットのズボンも下着も投げ捨てられてまだ外が明るいのにその場所を彼の舌が這い回る
気持ちがいいといつも素直にいえるものもシャワーを浴びて時間経過したせいか汗をかいて蒸れているのが自分でもわかる

「ッッ♡♡ソッ、だめ♡♡」
「シャワー浴びたばっかやろが、汚くないわ」
「おっ♡はぁっ、や♡」

嫌だと足をばたつかせても意味がなく簡単に力強く押さえつけられてさらに足を開かされて間抜けな格好のようだった
彼が話す度に自分のソコに息がかかってそれが敏感な部分に触れるせいで余計に力が湧かずにビクビクとまるでまな板の上の鯉とはこのことだと身をもって実感する

「ぃや…♡も、はぁ…んっ♡」
「ワイは汗拭いたっとるだけや♡えろい汗かいてどないすんねん」
「ちがっ♡あせ、…じゃ♡なッイッッ〜〜♡♡♡♡」

彼の犬歯が私のクリトリスに触れた、もうグズグズだったそこは簡単にイッてしまって奥からドロォ♡と本気汁がどろどろ出てくるのが感じられた、シャワーを浴びたばかりなのに汗が全身から溢れ出そうだった、それなのにおへその下をマッサージするように撫でる千堂くんの目はまだギラギラしていて、目があったかと思えばおへその下…所謂子宮の上を何度か軽く押されればそれだけでスイッチが入ってしまう

「も、やぁ♡あつ、いの♡♡」
「ええやんけ、ダイエットしよかなぁいうとったやろ?ワイが手伝ったる」
「いぅ♡♡こ、ぅいうのちがっ♡♡」

最初にするっていった時は要らんわとかいってたくせにこういう時ばっかり本当すけべだ、イッたばかりのそこに指を一気に入れられてナカで指が暴れる

「ッッ♡♡そこっ、ゃ♡♡ふぅっ♡んっ」
「ナマエちゃんのええとこゴシ♡ゴシ♡したろなぁ、ぎゅうぎゅう絞めてワイの指食うつもりか?」
「ちっぁ♡♡ゃ、だ♡…し、ぬ♡♡♡いぐっ♡♡♡」

入口から数センチのザラザラしたところ、クリトリスの裏側の気持ちいいところ、自分じゃ知らなかったのに千堂くんが教えてくれる場所をごしごしされれば電流が頭に駆け回って足がぴんっ♡とはってしまう

「イッた♡イ"った♡のに♡♡♡やぇれ♡♡♡♡」
「腹がベコベコ動いとるやん、ええ運動やなぁ」
「らめ♡ほ、と…ぃふぅ♡♡っう♡♡」

段々頭の中が馬鹿になってきてピッタリ体を密着させてるのにおちんちんを入れてくれない千堂くんの背中に手を回せば嬉しそうに優しく笑って目尻にキスをされる

「あかんで、まだやらん」

拷問されてるみたい
暑くて苦しいのに気持ちよくて頭の中がふわふわする、何回も連続でイかされて、その度に彼は嬉しそうに笑っていて女と男の身体の違いを実感させられた

「お"♡♡も、だ…ほ、んと…でちゃ…♡♡でるっっっ♡♡♡♡」
「かめへんよ、イケ♡イケ♡」

千堂くんの筋張った中指と人差し指がリズム良くナカをぐいぐいと刺激した、私が出るって伝えるのに嬉しそうな顔して千堂くんは親指をクリトリスに添えてぐりぃ♡♡と潰せばあっという間にぴゅっ♡ぴゅっ♡て馬鹿になったおまんこがえっちなお汁を吹き出し畳を汚した。あぁこの後の掃除をどうするつもりなんだと頭の隅で思う
気付けば互いに汗だくで額の汗が床に落ちる

「そろそろええ?」

ナマエの足の間に居座る千堂は汗で髪の毛が少しだけへたっており、リングの上のような姿だった、これがボクシングならナマエはぼろ負けなのにKOしないから泥試合だななんて思ってしまう
ダメともいいとも言えずに見つめればわかったような顔をして千堂はいつの間にか持ってきていたコンドームを自身にはめた、相変わらずそこはヘビー級と言わんばかりの大きさに緊張感が走るものの唇が重ねられ舌を互いに絡ませる

「んっぅ♡」
「はぁ…ぁ、がんばれ♡」

毎度の如くキスをされてほぐされながら奥に勧められる、ニュッ♡ギュッ♡と音を立てるように千堂の凶悪なおちんちんがナマエのおまんこの中に沈んでいき、最後の最後にぐっ♡と腰を強く沈めればチュッ♡とナマエの子宮口とキスをした

「相変わらず狭いなぁ、かわいい部屋やわ」
「ふぅっ…ん♡ま、ら…まっ♡って♡」

かわいい♡と褒めたたえてくれる千堂くんは優しいのに苦しいことをしてきていて、お腹を見ると小さくそこは膨れていた
「ナマエちゃんくらいやでこんなんなるん、小さいねんなぁ♡」と昔嬉しそうに言ってたのを覚えてるけど千堂くんのおちんちんはやっぱり大きすぎると呼吸もギリギリの状態でみつめていれば汗が自分の上に落ちてくる

「動くで」

その言葉と同時にばちゅんっ♡と音を立てて互いの肌がぶつかりあった、抵抗も出来ずにまるで千堂くん専用のオナホみたいにめちゃくちゃに揺すぶられて頭の中が気持ちいいだけでいっぱいになる

「お"ぉ"♡あっ♡んぅ♡…っふ、ぅ♡」
「あーごっつ熱いなぁ、ドロドロや♡かわいらしい♡」
「ッあ"♡そ、ぁだ♡め♡♡」
「好きやろ?こないしてワイのちんこ咥えながらそれ腹の上から押される」
「イッ♡♡っく""♡♡ッ〜〜〜〜♡♡」
「ぐっ…」

何度もそこを撫でられてナカと外からの気持ちよさに頭にびりびりと電流が流れて視界は真っ白になる、思わず腰が高く上がって絶頂してしまうが千堂はそれをお構い無しに腰に手を回してズンっ♡ズンっ♡と動かした

「ひぅ♡っお♡いっだ…ばっ、か♡♡」
「あ"ーごっつ気持ちええわ、そろそろ出すで」

腰に手形がつきそうなほど強く抱きしめられてさらに強く腰が打ち付けられる、痛いはずなのに気持ちがよく頭の中がおかしくなってしまう
どぢゅん♡どぢゅん♡と酷くえっちな音が部屋に響き、からん…とグラスの氷が溶ける音と同時に奥に熱い熱が注がれていく
ナマエの胸に倒れ込んだ千堂の額からはとめどなく汗が流れており、ナマエは暑いよりも満たされていた、このままシャワーを浴びてアイスを食べてゆっくり過ごそう…と穏やかに思っていたナマエから千堂はちんちんを引き抜いたそれだけで内ももが震えてしまう、ぽっかり空いた部分は少し寂しいがそれも情事後のためいつものことだった
テーブルの上の氷の溶けた麦茶を飲んだ彼はぺろりと舌なめずりをしてもう一度ゴムを装着しており呆然とするナマエの足を開かせた

「第2Rや」

こちらからすれば6RでダウンKOだといいたいがそんな言葉が出る前に熱が打ち込まれた


結局2人は夕方になるまで互いの汗と体液でもみくちゃになった、汗がひいて互いの体を冷やしそうだと感じてどうにか千堂はナマエを抱えてシャワーを浴びて髪の毛を乾かしてやる

「それ何本目や」
「5本目?」
「お腹壊すで」
「誰かさんのせいで暑かったんだもん」
「ほなしゃあないな」

苦笑いをうかべた千堂は大人しく彼女の髪を撫でた、髪から除く白いうなじに興奮したとはいえずにそっと彼女の首筋に顔を埋めながら

「ほな…ワイももらおうかな」

と不敵に呟いて
夏はまだ続くらしく、セミはまだ鳴き止まなかった