※生理/暴力/無理やり


月に一度の女の日、それは憂鬱な週ということだ
重たい体を動かして仕事をして食事も作る気はなくお弁当を買って帰る、家に着いて適当なワイドショーをみながらお弁当を電子レンジにかけてる間にトイレでナプキンを変えた、腰が痛いや頭が痛いということは無いが人より少しだけ血の量が多い気がしている1時間程度で2日目におすすめと記載されているはずの大きめのナプキンは血で溢れかえりそうだった
電子レンジが温め終わった合図をすると同時にチャイムが鳴る、20時過ぎの来客など滅多にない…だがしかしナマエには覚えがある、トイレから動けずにいればもう一度チャイムがなった、心臓がバクバクと音を立ててトイレのドアノブに触れられずに身を縮めた
その後少し間を置いて玄関のドアノブが開けられる音がしたが鍵がかかっており開くことは無い、だがしかし開かないとわかった途端にドアを蹴りあげる音が聞こえたドンドンガンガンと嫌な鈍い音が聞こえて慌てて玄関に飛び出してドアを開ければ男が1人見下ろしていた

「遅いじゃねぇか」
「…竜平くん、あのその」
「飯食ってたのかよ、丁度いい俺も飯まだなんだよ」
「お弁当しかないよ」

昔なじみの沢村竜平は月に一度必ず家にやってきた
来慣れた様子で家に入って電子レンジの弁当を食べ尽くす彼をナマエは震えながらみていた

「お、お弁当買ってくるね」

リビングの入口に立ち尽くしていた彼女は少し震えた声でそういって部屋から出ていこうとしたが沢村はテレビを消して立ち上がりナマエの行く手を阻んだ

「肉が食いてぇ」
「…ハンバーグとか?」
「違ぇよ、知ってんだろ…」
「買ってくるから、あっ」

手首を強く掴まれる、ボクシングを始めたという彼は前よりもさらに力強くなっておりナマエは痛みに小さく声をあげるが沢村は気にした様子もなく隣の寝室に足を運びナマエをベッドに投げ捨てた
慌てて起き上がり逃げようとするナマエの腹の上に座り彼は見下ろしていた、ズボンは明らかに熱を持って彼の瞳はまるで肉食獣のようだ


「イヤっっ、やめてよ竜平くん、おねがい」
「っうめぇな」

彼の口元が赤く染っていた、ナマエの秘部に顔を埋めてその血をまるで怪物のように喰らっていた、彼は毎月決まってナマエが生理の日に現れては身体を求めた、堪能するために数日肉を我慢してまでやってくるのだと言う、どれだけ拒絶しても彼はナマエを無理矢理にした、人生を壊そうとするのだ
涙を零して嫌だと拒絶しても近くのタオルで手首を強く縛られており自由を奪われていた、泣いているナマエの顔を見る度に沢村は嬉しそうに笑った

「入れるぞ」
「や♡ごむ、して♡」
「肉食う時にマスクするやつ居ねぇだろうが」
「にくゃ♡なぃっっ♡♡」

沢村の杭がナマエのナカに沈められた、沢村の愛撫で乱されたナマエのそこは血と愛液でドロドロに溶かされており、また生理のせいかそこは熱くよく滑りながらも沢村の物を強く締め付けていた、何度も肉がぶつかり合う音が生々しく部屋の中に響くそれだけで沢村は心地よさそうだった

「気持ちよさそうだな」
「ひ、ぁ♡ちが…ぅ♡やめっ、も…や♡」
「射精すぞ」
「いやっ♡おねが、なかは♡あかちゃ、できる♡♡ッッ〜〜〜♡♡♡」

眉間に皺を寄せて沢村はぐぅっと力強くナマエの奥に叩きつけて射精した、ゆっくりと引き抜けば赤と白が混じりあった体液がシーツを汚した、涙でぐちゃぐちゃになったナマエの手首のタオルを取ってやり涙を親指で拭ってやれば彼女は何も言わず肩で息をしていた
ふと視線を下げれば繋がっていた箇所から濃いめの赤い血がどろりと流れて、沢村は溜まった唾を飲み込んだ

「も、いや♡やめて♡」

ナマエの悲鳴のような甘い声は部屋の中に消えていった
結局3度もナカに射精され、彼女は白い壁を見つめ続けた、何も言えずにシャワーを浴びる音が聞こえたが自分の体を丸めてベッドサイドにあるピルケースの中にある薬を飲み込んで下腹部を撫でた
どうして…こうなってしまったのかといつだって思ってしまうのだ


沢村竜平と出会ったのは8つの頃だった
ナマエの父親は酷くモラハラDV男であり、母親は父親にこそ逆らわないがナマエに暴力を奮った、学校の身体検査で別室で見られた際に児童養護施設に預けられた、それから親は離婚をしたらしいが迎えに来ることは無かった、それでも暴力も振るわれずに美味しい食事が取れるならそれで良かった、だがしかしそんな脳天気な彼女とは裏腹に児童施設に来る子供達は誰しもが何かを抱えておりそんな彼女は格好の的だった
虐げられる彼女を助けるという名目で沢村は同じ施設の子供達を暴力で支配した

「竜平くん、ありがとう」
「…てめぇなんざどうでもいい」
「それでも助けてくれたから、これお礼に」
「…」

沢村とて人の子だ、どれだけ周りが恐れようと人に優しくされれば少しは心が動かされた
ナマエが初めて渡してくれたクッキーの味を彼は忘れることなどない、特別なものは何も入っていない、素朴なクッキーだったが美味しかったという記憶を
小学校、中学校と成長を共にする中でも沢村はやはり自分の中の狂気を抑えることは無かった、ただそれをナマエに向けないだけである
それだというのに、ある日彼女から甘い香りがしたのだ、香水か菓子類を持っているのか分からないがなにか特別な匂いだった

「…ど、うして?」
「お前が俺を…狂わせるからだ」

誰もいない学校の教室に連れ込んで服を脱がせた、白いナプキンは血を吸って重たくなっていた、この匂いだ…この匂いが俺を狂わせるんだ、彼は泣きじゃくるナマエを押さえつけてそこに顔を寄せたまるで蜂蜜のような甘い香りは頭の中を狂わせる、いつもの肉とは違うまた別のものだった
気付けばナマエの処女を奪っていた、繋がったそこを見つめれば自分の肉棒が赤い血でベッタリと汚れて床にも赤い血が滴っており、白と赤が混じりあったそれがぼと…と音を立てるように床に落ちすすり泣くナマエの背中をみつめた

「ごめ、んなさい」

何も悪いことをしていない彼女が自分の下で弱々しく泣いている、それはいつもの事のはずなのにどうしようもない欲が溢れた
それ以降ほぼ毎回のように沢村と会う度に身体を無理やり繋げられた、誰にも相談できるはずはなく彼は避妊もなかった
万が一妊娠をしたら…と恐れながらも産婦人科に行きピルの処方を受けた、元から生理も重たかった為に少しは安心した、だがしかし何となくの事情を察している医者はナマエをみて優しい顔をして伝えた

「それは絶対じゃないからね、本当に辛いならその人から出来るだけ離れなさい」



ナマエは1度もグレたことは無い、周りの人間で親より酷い人間が居なかったからだろう、沢村も自分には危害を加えないし何だかんだと互いに心を開きあっているため一緒にいて心地がいいと思えていた
なのに、どうして彼は私に酷いことをするのだろうかとベッドの中で涙を零した、ひりつく下半身が情事の荒々しさを物語っていた
重たい体を持ち上げてリビングに行けばもう彼の姿は無い、少しだけ胸を撫で下ろせば彼の優しさからかテーブルには新しいお弁当があった、好きだといつも言っていたお弁当だった
その優しさがまたひとつ胸を苦しめる要因になってしまいナマエは泣きながら1人遅い夕食を口にした

「ふぅ…何とか終わった」

生理も終わり1週間ほど、あれ以降勿論竜平はこない、だいたい来ても1日だけだから慣れている
いつも通り仕事をやり終えてデスクワークで固くなった身体を軽くストレッチしてほぐしつつ帰ろうかと立ち上がった時だった、顔見知りの男性社員が立っていた

「何か用事でしたか?」

定時で帰りたいのになぁ…なんで思わず内心愚痴ってしまう、話だそうとしない彼に急ぎでは無いのか?自分は事務員のためもしかして面倒くさい処理が発生しそれについて謝罪か?と色々な考えをしていれば彼からは意外な言葉が出た

竜平くん以外と食事だなんていつぶりだろう、目の前の男性を見れば来たことが何度かあるのか手馴れた様子で注文をしていた
金曜日だし飲みに行きませんか?と誘ってくれた彼は素朴な人で柔らかそうな顔立ちであった、ナマエは二つ返事で了承し彼のオススメだという居酒屋に2人で楽しんでいた、歳も近く柔らかく自分の知る男とは違う生き物のようであり安心ができた
程よくお酒も回っていい時間帯になり店を出る、家まで送ると言われ彼の言葉に甘えれば家の前で告白をされた、実はずっとみていました好きですと。なんて真面目な言葉だろうか嬉しいのに答えが出せずに「考えさせてください」と伝えれば彼は小さくはにかんで帰ってしまった

「素敵な人だったなぁ」

男と言えば竜平くんしかしらない、世間一般の人達はみんな沢山付き合って別れてその上で結婚をするのに自分の体たらくさにため息が出る
昔高校生時代に告白してくれた男子もいたが、次の日にはなかった事のようにされて距離をあけられた、いいな…と思う人はいても自分から積極的に行かなかったことが祟っていたかと思いながらそうなれば彼にいい返事をしてもいいのでは?と考えてしまう
思い立ったが吉日だと携帯を手に取って電話をしようとした途端チャイムが鳴った、こんな時間に誰だとドアスコープを覗かずにドアを開ければ沢村が立っていた

「あれ…どうかした?」
「用事がなきゃ来るなってか?えらく冷たいんだな」
「そうじゃないけど」
「別に何もしねぇよ」
「…お腹すいてるの?」

そういえば彼は顔を逸らした、昔からそういうところは変わらない…なんて思わず頬が緩んでしまう、適当に作るからと伝えてテレビをつけてやれば彼は黙って座っていた
こんなに穏やかに竜平くんと居られるならいつだって嬉しいのにと久方ぶりの柔らかい空間に嬉しくなる、ちらりと彼の手を見れば明らかにボクシングではなく喧嘩の後のような傷跡が見えたが素知らぬふりをした

「はい、どうぞおかわりもあるから言ってね」

彼の前にチキンソテーとご飯と味噌汁を出してやりお茶を入れて自分も隣に座りながらテレビを見る、番組の中ではカップル達がインタビューを受けて告白をどちらがしたか…なんて話で盛り上がっていた

「そういえばね、さっき会社の人とご飯食べてきてね…こ、告白されちゃったんだ」

思わず嬉しさのあまり竜平くんにそう伝えたら彼は少し固まって黙ってこっちをみた、やっぱり私みたいなやつだと意外だろうなぁ
そう思っていたのに竜平くんは私を押し倒していた

「誰だ」
「会社の…2つ上の、人だよ」

どうしてこうなるんだろう、どうして竜平くんは私に酷いことばっかりするんだろう、服を荒々しく破くように脱がされてブラジャーをたくし上げられて思わず彼の顔に手を伸ばして嫌だといっても止まらなかった、それどころか力強く手首を押えられて折れそうだと思った

「ッッい""たい、やめてッッ痛いよっっ」
「ハァ…ハァ…」

荒い呼吸が聞こえる、歯型がつくどころか血が出そうなほど胸に噛みつかれて涙が零れる、痛くてたまらないのだ
ガチャガチャッと音が聞こえて竜平くんのベルトが外される音が聞こえる、あぁいつもと一緒だ、怖くて痛くてたまらない、せめてゴムくらいしてよと言っても耳にも届いてない私のズボンと下着が脱がされて竜平くんに足を大きく広げられて丸見えになる

「ね…やめっッッッッウ」

濡れてもない何も無いそこに思い切り杭を打ち込まれる、痛みに声が出ずに脂汗が額に流れて思わず沢村の背中に爪を大きく立ててしまう、痛い痛い痛い痛くてたまらないのに彼は止まることを知らずに奥に熱を埋めた

「許さねぇ」

口元を耳に寄せられ彼の酷く低い声がナマエの耳に入った、何が許されないのかも分からずに彼の目を見れば酷く怒ったような顔をしてきた
恐ろしくなり彼の胸板を叩いてもビクともしない
痛みに少し目線を下げれば繋がった箇所は切れたせいか血が薄く流れていた

「いや、やめ…ぁや♡っう♡」
「濡れてきやがったな、嫌ってのは嘘かよ」
「うそじゃ、な♡い♡いや♡やめ、て♡りゅう、へく♡♡」

何回この行為をしてきたか数えられないほどされているのだ、自然と彼が自分のいい場所を知っているのは当然でカリがズリズリと気持ちのいい箇所を擦った、頭の奥で火花が小さく散っているのがみえて怖くなってしまう
首筋を肉をえぐるほど強く噛まれれば痛みで膣内はぎゅうっ♡と沢村を締め付ける、それが心地いいのか彼は何度も彼女の白い弱い肌に噛み付いた、気付けば全身噛み跡と薄い血の跡が滲んでいた

「も、ぃや♡」
「イッてねぇだろうが」

足を大きく抱えて自分の肩に乗せて勢いよく打ち込めば、彼の体重が全部乗られてさらに奥に突かれてしまい頭の中が壊れそうだった
痛かったはずなのに今では噛まれることさえ気持ちよく頭がおかしくなっているのだと気付く

「りゅ、へ♡ぃや、も…や♡イクっ♡♡」
「はぁ…俺も」
「っすき♡竜平く、すき♡」

どうして好きなのにこんなに苦しんだろう
恋ってのはそういうものなのかもしれないのに、今1番無理やりしている竜平くんの顔はえらく悲しそうだった
1番奥で熱が出されているのを感じながら彼の背中に手を回して、優しく彼の頭を撫でる、耳元で彼は

「どこもいくな」

と小さく呟いていた

目を覚ますと同時に寝室にあるピルケースの中身を口に入れようと捜したが見つからなかった
あれがなければ今日は特に排卵日近くなのだから危ない、冷や汗が流れていれば寝室に影が伸びた、振り向けば沢村が立っており手にはピルケースがあった

「それ返して」

そういえば彼は素直に返してくれたが肝心の中身がなかった、シャワー終わりだから下着に濡れた髪をタオルで拭いながら近くにやってくる沢村にベッドに押し倒されいつも通り上に乗られる

「中身どうしたの?」
「捨てた」
「どうして」

震える声で問いかければ彼は笑いながらナマエの腹を撫でた

「俺たちにはいらねぇからだ」

私の人生は彼の手でぐちゃぐちゃになる
なのに、どうしてか、そんな彼を酷く好きだと思う自分もいると気付いてしまい初めて重ねられた唇を素直に受け止めてしまうのだった。