花木九里虎
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花木九里虎
九州訛りの高身長モジャモジャ全身性器男
それが翔の彼への印象
水上翔
男に負けない女にもモテる女、高身長一途、真っ直ぐした年上の女
それが九里虎の翔への印象
出会いは最悪最低、翔はある日の夜中家に帰ると醤油を切らしていた、これでは明日のお昼のお弁当が作れない!彼女の焦りは凄くフライパンの中で今か今かと味醂と醤油に味付けされるのを待っている鰤に彼女は謝った。
なんという致命的なミスであろうか、時刻は夜の11時過ぎこの時間では近場の24時間スーパーまで30分
コンビニまでなら5分もない、だが流石に一人暮らしの大学生
安さには勝てまい、自転車一つもなく彼女は夏の少し暑い夜にため息をついて財布と携帯を片手に外に出た、時刻は12時前
スーパーについてから何かと他にいるものを見つけて買ってしまったと反省をしていた時だった
ふと公園の前を通った時に猫の交尾のような声が聞こえた、普通興味はないはずだが彼女は異様なその声に足を止めてしまった。
それが最悪だった、ベンチの上で抱きしめ合い繋がるカップルを見てしまった
それも男側とバッチリ目が合って。
そう、その時の男こそ花木九里虎
最初の出会いがこうでなければマシだったかもしれない
それも花木九里虎も愚かな男で、そんな−100からスタートするというのに彼女に一目惚れをした
それもいままで体験したことのないほどに。
二回目の出会いは意外と普通
翔のバイト先は少し変わっている、梅星家という場所の所謂家政婦役でもある。
マリ姉さんと呼ばれる人がいるが成長期とも言える男が5人、それにマリ姉さん含めお兄さんである政司、合計7人の男(といえばマリ姉さんに怒られるが)の料理ともなれば多く
夕食などはマリ姉さんの仕事上準備できないこともしばしば。
またお弁当などはもっと朝早く、週に2回は翔が朝早くに来てやりマリ姉さんを休ませるために作ってくれている
そのため翔からしたら、梅星家の男5人は弟のような存在に見えてきて可愛らしいのだが
「あぁーー、こないだのべっぴんさん」
「……どうもこんにちは、最低変態露出狂魔さん」
冷たい瞳で鈴蘭に高校の前にお弁当4つも持ってきた翔は隣の男をみた
そう、それこそあの花木九里虎、気にもせずに隣を歩いてはピーチクパーチク話をしてくる彼に対して−125
「花くん寅くん忘れ物だよー」
「あれ!翔さんっにグリやん!!!翔さんなにかされた?ビョーキ移された???大丈夫ですか?」
「ビョーキ?」
「うん!グリやんに触ったらセービョー移るってゼットン先輩が」
九里虎が隣で怒り狂いそうになる前に翔の空気がさらに冷えていた
「テメェらうちの花に何教えてんだゴラァ!!!」
そういって花木九里虎が窓から突き落とされて、ついでに花澤三郎ことゼットンも同じく窓(三階)から落とされたのはすぐ鈴蘭で有名になった。
そして花たちは彼女に逆らうことは決してやめておこうと心に誓うのであって。
「おっ!翔さん」
「どうも、花木くん」
花木くんというようになってからは+5くらいには好感度がマシになった
色々確かに彼は女性関係は少しだらしが無いが真剣なんだという気持ちはよくわかっていた。
そして自分を好きだというした気持ちも
大学2年になってる彼女の浮いた話一つ聞いたことはなく、惚れた晴れたの男の話も聞きはしない
「翔さー、あんたのせいでワシャ振られてもうたバイ」
「これで6人になったんだ、ご飯くらい食べさせてあげるよ」
「……ほんとアンタぁずるい女バイね」
「惚れたんなら諦めなさい」
最初のスタートは11人の恋人達から、一人減ることに翔に報告
その度に彼女は祝った、タバコを渡してきたり、ケーキを買ってきたり、使わないといいつつも好みの服を渡してくれたり
6人目なんて嘘である
もう恋人は1人も残していない、頬は真っ赤で、彼女達は口を揃えて言った
「サイテー」
「なんで私じゃダメなの」
年上もいれば年下もいて同い年もいて
だいたい女は同じタイプでセックスが好きな淫乱な売女のようなセクシーな人たち。
飽きもしないほどの女達に囲まれていた、浮気というモノになるのかもしれないがそれでも構わないと言った女達さえも捨ててしまうほど
まるで子どもの心を奪う玩具のように、彼女は心に刻まれ離れなかった
あの日の夜、目を合わせてしまった時に、蛇に奪われたかのように
深く心に入り込み縛り付けられた
絶世の美女なんてものじゃない、男にも女にも取れそうな顔
ただ九里虎にとってのヴィーナスが彼女だった
「えぇ匂いばすんねぇ」
「もう出来るから待って」
女らしい部屋とは言いがたい、狭いワンルームに飾られた写真立ては見たことのない彼女の顔で、その前に指輪が置かれていた、それも二つ
「亡くなったの」
「なんが?」
「写真の人」
お皿を二つ持ってやってきた彼女が微笑んでいった
愛していたくせに死んだ男のことを笑って言えるのだろうか、否出来ないことで今きっと心は死にそうなほど苦しんでいる
「私の卒業した次の日にな、交通事故…この人さぁヤクザでよ撃たれたのに死ななかったって誇ってたんだ」
「今も好いとん?」
「九里虎は本気の恋、一生の愛、経験したことある?」
その瞬間初めて名前を呼ばれた
写真と違って今の彼女の髪は伸びていた、きっと写真の男は知らないのだと思った
「今がそうじゃ」
ようやく出た答えに思わず額に汗が滲んだ
まるで虎とライオンの喧嘩のよう
睨みあうような腹のさぐり合いだけれど、中身は変わらぬ同じものであり、互いに答えは決まっている。
それを口に出した時それは、捕食されるのと同じなのかもしれない
食事は冷めきった、冷たいフローリングに押し倒した翔の瞳から涙がこぼれた
「私は、何人目?」
お互いに負けを認めて捕食に失敗してしまった
食うつもりが互いに噛み合って消えることが出来ない珈琲に入れた大量の砂糖のよう。
「ここまでは、おんしが初めてバイ…」
触れようとした指が震えた
まるで叱られたばかりでまた同じことをせぬよう、慎重になる子供のようであろう
花木九里虎にとって水上翔はガラス細工、水上翔にとって花木九里虎は自分の一つの言葉と動きで壊せる積み木の様だった。
「馬鹿な男を好きになるのが私なのかな」
花木九里虎の好感度は±0
現在の彼女の数は合計8人、その別真剣すぎて手も出せない上に降参して尻に敷かれた相手が1名
計:9名の女持ち
「花木くん」
「あぁ〜翔しゃぁあん」
「抱き着かないで菌が移る」
「んなっ」
「って、ゼットンが言ってた…なんてね、ちゃんと飯食って勉強しなさい」
水上翔は鈴蘭によく足を踏み入れることが増えた。
花木九里虎の元によく行くという、彼女の弟(仮)達は毎日ソワソワしていた
そのうち1人、月島花は笑顔で弁当を食べていた
「花ちゃん心配じゃないの?」
「んー、だって翔さんすげぇグリやんと知り合ってから幸せなんだもん」
邪魔しちゃダメだろーなんて言いながらお弁当を食べる彼の言葉に残り3名も落ち着き始めた
バッチーーーーーーン
「あっ、グリやん翔さんにビンタされてる」
なんて花はいって笑った
その後、廊下でみた帰りしなの翔は耳まで真っ赤で、その後をフラフラ追いかける九里虎の頬も負けじと紅葉に染まっていた。
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