村田兄弟
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時折家に上がってきたと思えば家事を手伝ってくれたりしてくれ、怪我をすればすぐに手当をして
悪いことをすればすぐに怒り、母親のように、姉のように兄弟を愛してくれたからこそ、今この現場が辛かった
「じゅっ、ぞっさっぁ」
「あんまデケェ声出してっと将五が帰ってきたらバレんぞ、まぁ俺はいいけどよ」
「ッフ、ならゃ、やめっ」
バイクで少し買い物をしてくると言っただけなのに聞こえてきたその声に反応して近寄ったのがダメだった。
身体を重ね合わせる兄と想い人がいた、交際をしていることも愛し合ってることさえ一度も気づいたこともなかった
扉の隙間から薄らと見えた、彼女の紅潮した赤い頬に、ピンクの血色がいい口元から溢れる声、妖艶さを引き立てる目頭から溜まり落ちる涙さえ
男の性を刺激して、熱は大きくなる
「っじゅっぞさっ、あっやっああ!」
「まだ指だけなのにこんなんじゃあ後がやべぇだろうなぁ」
扉に手をかけて少しだけ開かせて気づきもしない二人のネットリとした時間のかかる前戯がまるで、アダルトビデオのようだが、それ以上に生々しく
自分の愛する人を奪われた悲しみよりも、このどうしようもない快楽を望む自分が憎らしくなった
カチャカチャと音を立ててベルトを外して、ピッチリとしたライダースパンツのファスナーを下ろそうとした時だった
「将五も遊ばねぇのか」
そう言われた途端に扉の奥にいた将五の肩は跳ねてた、隠れていても仕方が無いと出ていけばベッドに組み敷かれまるで動物の交尾のように押さえ付けられた翔に突き刺さる十三の熱
そこから溢れる卑猥な音が余計に刺激する、呼ばれてベッドに近寄った将五は翔と目が合う
まるで彼女の望んだような瞳で興奮を覚えた
「女抱くことくれぇ、なんべんかあるだろ」
「…あぁ」
「翔はよ、俺らに抱かれたがってんだ…愛してやれ」
そういって、奥を小突けば彼女はまた甘い声で鳴いた、頬を包んで顔を合わせればトロりとしていた
「翔さん、わりぃ」
口でいうだけ、本心から思えるわけがない
自分の愛する女をどんな形であれ愛をぶつけて抱けるから
武装戦線の人間として恥を持つべきかもしれない、けれど男として彼女を心から求めた結果だとも考えた、お互いの中を行き来する舌がまるで海を泳ぐ魚のようでぶつかり合い音を立てて雰囲気を出した
時折苦しそうな声を出した##の背後にいる兄である十三を見れば意地悪に笑った。
「今後ろ使ってっから口でしてもらえ」
「しょっごくっ、ぁ…はぁっ!ひっぅ」
「##さん、俺の咥えろよ」
ファスナーを下ろして、ズボンを下ろした先にある黒色のボクサーパンツを下ろせばはち切れんばかりのそれは我慢していて待っていた
躊躇いもせずに手を伸ばしてキスをした彼女の唇が柔らかく擽ったかった、ゆっくり舌がなぞり始めて形を確認するように動く、焦れったいそれに目をやれば興奮した犬のような目で彼女は将五をみた
「将五も、ごめっ、なぁ」
「俺には謝罪なしか?翔チャン」
「ッんァぁじゅっぞもごめなさっ」
目の前の調教師とペットのような2人が羨ましくおもえた、よく考えれば自分は兄のものを欲してるだけなのかもしれない
けれど、それでも彼女が今だけ性処理をしてくれるだけの存在でもいいから欲しかった
「翔さん、もっと奥」
頭を抑えて腰を動かした、勿論苦しまないように慎重に
向こうもゆっくりテンポを合わせてくれ、奥に吸い付くようにペニスは彼女の口を犯す
時折びくついたり声が溢れそうになり、歯が当たるのが逆に気持ちよかった
「翔さんっ、翔さんっ、はぁっ、あやべっ」
「俺もそろそろラストするから##ちゃんと耐えろよ」
「あっあっ、っはっンヒィあっ!」
白が彼女を汚して
兄貴の部屋はイカ臭かった
親があまり家にいない人間でよかったと将五は思ったが年上2人は呑気で、衣類も着てはいなかった
「将五くん」
「なんですか」
「今度は、いれてね?」
「………兄貴はいいのかよ」
「あー?こいつは俺達に愛されてぇんだって半分振られたんだよ」
そういった彼は不機嫌そうだった
兄弟なら二人で半分、お菓子もご飯も服もなんでも、勿論愛した女が一緒なら余計に
優しく望んで優しく求め合う
「将五くんも半分、くれる?」
ベッドの上でそういった彼女の唇に食らいついた、唾液が互いが離れるのをさみしそうに零れた
十三はつまらなさそうに雑誌を読んでいながらも翔の腰を抱いていた
「全部やる、俺のこと」
その分あなたの半分は自分にくれればいいと思えた。
十三はタバコを吸っていった
「俺と同じこと言うって、いったろ」
「同じ顔だ」
真剣に言ったとわかって、翔は将五に抱きついて三人してベッドに倒れ込む
全裸の2人に一人だけ服を着た年下、長ったらしいキスをして兄貴と関節キスだなんて3人で笑った
半分ずつというやつは死ぬまで守られることだろう。
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