小説のネタを書き留めて置くところ
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(※必ず書くとは限りません)


リヴァイ09/30 13:09 .
甘いもの大好き女とリヴァイ
紅茶やコーヒーもすき
自分でも淹れる。あまり上手ではないけど、メインは菓子だから構わない
リヴァイの淹れる紅茶は世界一だと思っている
給料の大半を菓子に使う
エルヴィンに餌付けされる

追記に試し書き


足しげく通うお菓子と紅茶の店である日偶然兵長を見かけた。私は兵長の顔を知っているがおそらく彼は私を知らない。兵士のなかでも特に目立つ実力があるわけではないし某分隊長らのように特異な嗅覚だったり巨人に対する熱意もない。加えて今は私服であるし、きっと兵士だとすら思われていないだろう。
兵長は紅茶を買いに来たようで、それもお気に入りでもあるのか迷わずとある棚の前へと向かう。しかし聞こえてきたのは不機嫌そうな舌打ちだった。目当てのものが無かったのか恐ろしい眼で一列だけ隙間の空いた棚を見ている。ふと手元のお菓子に目をやるとクッキーの缶に小袋が貼り付けられていた。おまけで紅茶の茶葉が一回分ついてくるようなのだが、描かれたロゴがまさに兵長さまが睨みまくっている棚の物と同じだった。私は適当にいくつかお菓子をかごに入れるとすぐさま会計をし例のクッキー缶からおまけを引き剥がした。

「一回分しかありませんが、よかったらどうぞ」

兵長は差し出したそれがすぐに自分が求めていた紅茶だとわかったようで珍しく(と言えるほど私は兵長を知らないが)目を見開いた。いいのか、と少し間を置いて聞いてくる兵長が何だかおかしくて思わず口許をゆるめながらどうぞと返した。兵長はそれを受け取ると大事そうにポケットに入れ代わりにいくつかお菓子を買ってくれた。どれも高価なものばかりだ。私は自分の給料の大半をお菓子に使っているが砂糖をたくさん使うそれは謂わば高級品で、質より量を重視したい私はその中でもわりと安価で、尚且たくさん入っているようなものを買うようにしている。それ故に兵長が買ってくれたようなものは普段口にしないし、これは嫌みではないがやはり兵長ともなると給料も違うのだろうなと思う。素直にお礼をいうと私はそそくさと店を出た。腕の中のお菓子たちを見ているだけで心が踊るようだ。帰ったら早速ひとつ食べよう、等と考えながら私は兵舎への道を歩いていった。



2

「となり、良いかな?」

食堂でいつものように薄いスープを啜っていたらハンジ分隊長に話しかけられた。席ならたくさん空いているのに。不思議に思いながらもどうぞ、と言うとほんとにぴったりくっついて隣に座ったハンジ分隊長は食事の乗ったトレーをテーブルに置き頬杖をついて顔を覗きこんできた。

「(何だ…いったい)」

「ねぇ、君…○○だよね?」

「…はぁ」

「ふーん、なるほどね」


何がなるほどなんだ。ハンジ分隊長はひとりで納得したように笑みを濃くするとようやくスプーンを手に持った。

「あのね、エルヴィンが呼んでるよ」

「……は?」

「昼食が済んだら団長室においでってさ」

「……はい」


ハンジ分隊長はにこりと笑うとスープを口に運んだ。私は団長に呼ばれるようなことを何かしたのだろうか。今まで上層部とは全くと言っていいほど接点などない。ハンジ分隊長と直接言葉を交わしたのも初めてだ。思い当たることはないが、あまり良い予感はしない。私は少し急いで食事を済ませると席を立った。
団長室に入るのは初めてだ。重苦しい色のドアを前に一瞬立ち止まる。ノックをして名乗ると中から返事が聞こえたのでドアを開けた。

「呼び出して悪かったね」

「いえ、…何かご用でしょうか」

団長は口元で手を組み穏やかに微笑んだ。私は何となく、団長が苦手だ。何を考えているかわからないし、雰囲気が怖い。思わずぎゅ、と拳を握ると団長はふっと吹き出した。

「そう身構えなくて良い。取って食いはしない」

「……ご用件はなんですか」

「ん?特にないよ」

「……」

「ははは。そうだな、強いていうなら…君という人を見てみたかったんだ」

「(何言ってるんだこの人…)」

全然意味がわからない。一体どんな理由があって私を見てみたいなどと言うんだ。まさか兵士一人一人とこうして会っているとか?いや、そんな話は聞いたことがない。にこにこと愛想の良い笑みを浮かべる団長にますます警戒心が募る。

「あぁそうだ。君は甘いものが好きなんだってね」

「…はい(何で知ってる…)」

「こちらへおいで」

「……?」

手招きをされて団長が座っているデスクの向こうへ回り込む。団長が引き出しの一番下を開けるとそこには大量のお菓子が入っていた。


「こ、これは…!」

「全て貰い物なんだが、私はあまり食べないから良ければ君にあげるよ」

「まさか、全部…ですか?」

「全部ですよ」

「団長さま…!」

思わず団長の手を握りしめた。私はこの人に一生ついていこうと決めた。ちら、と開かれたままの引き出しを見ると私では普通お目にかかれないような物もある。

「ひとつ食べてみるかい?」

「良いんですか…!」

「良いよ。どれにしようか」

「じゃ、じゃあこれを…」

昼食の後だし軽いものが良い。適当な焼き菓子を一つ取ると袋から出して口に含む。

「おいしいいい」

「随分美味しそうに食べるね。私もひとつ貰おうかな」

「どうぞ、どうぞ。凄く美味しいですよ」

個包装されているものをひとつ取って差し出すと団長は何故か口を開けた。

「団長…?」

「あーん」

「あー…ん?」

「食べさせてくれ」

「!?」

団長の言葉に思わず動きが止まる。行動の意図がわからないが、口を開けたまま待たせているのも申し訳なくなり包装を取って放り入れた。

「ありがとう。甘いな」

「はい…あれ、…?」

「ん?」

「…手が、あの…」

いつの間にか団長の手が私の腰に回っている。するりと撫で上げられて背中に何かが走り抜けるような感覚がした。

「っ!?」

「どうかしたのかい?」

「いえ、…なっ何でも…」

団長の手をやんわりと離そうとするがこれがなかなか動かない。それならばと思いっきり力をいれるが団長も負けじと力を込める。涼しい顔して恐ろしいなこの人。

「あのっ、は、はなしてください…」

「却下だな」

「却下!?何故ですか…!」

「もうすぐわかるよ」

団長は相変わらず笑みを絶やさずに私の腰をぐいぐいと引き寄せる。このままでは団長の膝の上に座ってしまう。ありえない。何だこの状況は。
しばらく攻防(といっても私ばかりが必死だ)を繰り返していると団長室のドアを誰かがノックした。

「入るぞ」

団長の返事を待たずに開かれたドアから入ってきたのはリヴァイ兵長だった。私と団長を捉えると一瞬目を見開きすぐさま鋭い目付きで団長を睨む。

「エルヴィン、てめぇ…」

「ははは、見られてしまったな」

ぐい、と腰を引かれ油断していた私は団長の膝の上に座ってしまった。思わずひっ、と悲鳴のような声が出てかろうじて彼の胸に手を突っ張った。

「ちょ、もうっ!ほんと勘弁してください!」

「そんなに私が嫌なのかい?」

「そうじゃなくてですね!」


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