序章

武装探偵社。軍警の範疇にない荒療治を引き受ける、少数精鋭の探偵集団。
今回、政府から異能特務課を通じて、社長*福沢諭吉に依頼が舞い込んだ。
「『様々な文学書の記憶を消し去る侵食者の討伐』?」
「政府はこの侵食を異能力攻撃だと睨んでいるようだ」
社員の太宰治と、その妻、太宰卯羅は、社長室で話を受けた。
「それを私達夫婦に止めろと」
「そうだ。貴兄らの経験を生かせ」
太宰夫婦は顔を見合わせた。つまり「ポートマフィア時の勘を働かせろ」という事だ。
「先ずはこの帝國図書館に赴き、任務を確認しろ」
「了解しました」
社長室を出ると、太宰が溜め息を付いた。
「異能者ならば私の異能で片が付く。違うかい?」
「だから私達なんじゃないの?」
「先ずは出向先へ行かないことには始まらなさそうだ」

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