キミがいない
彼女が好きだった青い空が見えるようになった…
そう思いながら、少し冷たさを感じる澄んだ空の下で瓦礫の積み重なった街並みをクラウドは眺めていた
復興と呼べるかはわからないが、生きて行く為の作業の合間でふと手を留めた合間のことだった
あの日からどのくらい経ったのか、失ったものは多い
哀しみと犠牲を払った結果、この惑星(ホシ)は深い傷を負い、人々もまた新たな闇を抱えている
新しい時代と呼ぶにはまだ早く、傷みを抱えて生きて行くことを覚悟するといった風でもない、ただ生きている、と表現するのが正しいような時を刻んでいた…
「エアリス…」
愛しさと寂しさの入り混じった声で彼女の名前をつぶやいた
(なぁに?)
そう言って、笑いながら後ろから声をかけてくれるような気がした
そんな事があるはずないとわかっていながら、もう1度呼んだ彼女の名前は自身の心の中へと消えた
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