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「爆豪君!」

校門を既に出かかっている彼に遠くから声をかける。彼の場合呼んでも振り向かれないんじゃないかとも思ったが私の予想を反して彼は振り向いてくれた。帰られる前に私は急いで彼の元へかけていく。

「爆豪君、今日の演習、本当にごめん。私守れって言われたのに守れなくて、」

あぁ。こんな謝罪をしに来たんじゃない。本当はもっと怒りをぶつけようとか、不満を言ってやりたいこととか沢山あったのに。どうしてそんな顔を、泣きそうな顔をするんだ。
彼の意外な一面を見て、考えてきた言葉が全て吹っ飛んでいく。
黙り込んだ私を見て爆豪君が口を開く

「ウジウジウジウジめんどくせェな!!言いたいことあんならとっとと言えや!!」

そう言うと爆豪君の掌がボンッと煙をあげる。色々考えたが彼のおかげで言いたいことがまとまった。

「私、もう負けない。」

「誰かに命令されて動くのはもう嫌。」

「ちゃんと強くなる。強くなって見返してみせるから。」

「だからちゃんと見てて、爆豪君。」

そう言ってニッと爆豪君を見て微笑むと彼はさっきの泣きそうな顔を一変しどこか穏やかな顔で、はっ。と笑うと
精々やってみろよと言って校門に向かって歩き出してしまった。

不満だとか、怒りだとか色々言いたいことはあった筈だがそれは彼を見返した時に、彼と同じくらい強くなれた時に言おうと決めた。

心の中でよし。と呟き、スタスタと歩いていく爆豪君を追いかけた。

ちゃんと見てて
(爆豪君一緒帰ろうよ)
(あ"?調子乗ンなよ時間女。)
(酷いなぁ。あ、2人で今日の演習の反省会してく?)
(しねェわ!!!!)


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