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今日は雄英高校の入学式当日。
身支度を整えて家から出る。
中学は徒歩通学だったが、高校は電車通学になる。
満員電車がどんなものか知らないので人に押し流されて乗り降りがちゃんと出来るか…それが心配だった。
駅に着くと明らかに柄の悪そうな薄い金髪のツンツン頭の人がいた
(うおお…今どき中々いないよ…あんな典型的なヤンキーみたいな人)
しかしよく見てみると制服は自分と同じ雄英ヒーロー科の制服。
(もしかして新入生かな。同じクラスだったらどうしよう…。突然パシリにされたりしたら…!?)
そんな不安で頭を悩ませていると電車が来た。
人はそんなに多くなく、ギュウギュウという程ではなかった。
座れるところを見つけ、座ろうとしたとき、気付いてしまった。
今ここに座ると隣が薄金髪の彼になると言うことに。
しかし立ったまま入れるかと言われれば無理がある。
大人しく彼の隣にお邪魔することにした、静かにしていれば彼も何もしてこないだろう。
電車に揺られること数分。
私は完全に眠ってしまっていた。
車内の暖かさとどこからか漂ってくる良い匂いで落ち着いてしまったのだ。
「…イ」
誰かが喋っている。電車内なのに結構な大声だ。
「オイ!!!!」
あまりの大声に目が覚めた
声の発信源は隣の彼で、
声をかけられていたのは私だったらしい。
何かと思えば、彼は足早に電車を降りていってしまった。
何だったんだ…と思い停車駅の名前を見ればそこは雄英の最寄り。
私は慌てて電車を降りた。
散々ヤンキーだのなんだの失礼なことを考えていたが彼は案外優しい人だったらしい。
お礼を言わなくては…。
行き先は同じなのだから走れば彼に追いつくはず、私はさっきの薄金髪の彼を見つけるため駅から出たあとすぐさま走った。
人は見かけによらず
(あの…!すいません…!)
(あ?)
(さっきは起こしてもらって助かりました…!ありがとうございました!)
(別に助けたつもりはねえ。さっさと消えねえと燃やすぞ)
(燃やす…!!!?)
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