006

ここが…ラズリル。
港に降り立つと、そこに広がる真っ白な石造りの街並みに、私はうきうきと胸が弾むのだった。

ナ・ナルの雰囲気とは全く違う、どこかヨーロピアンで、だけど素朴な温かみを感じる美しい街並み。
私は一目でラズリルという町が気に入った。
港から右に目を向けると、大きな門とその向こうに古い大きな洋館が見える。あれが騎士団の館だろう。
左に目を向けると漁船や積み荷が並ぶ大きな港と、にぎわう市場の大通りが見える。
そして島の中央部には、立派なお屋敷も見えた。ゲームではあんな建物があった覚えはないけど…もしかして、領主の家かな?

私はひとまず宿屋へ行って部屋を借りた。しばらく滞在したいことを伝え、食事や洗濯の相談をしたら、食事は宿屋1階の酒場や市場のお店でとるといいと教えてもらい、洗濯は町の洗濯場を教えてもらった。当面の生活費はあるけど、仕事も探さなければならない。紋章屋の仕事なら慣れているけど、ラズリルには紋章屋がないし、私は紋章士というわけではないからどうしよう…。



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