球技大会




私はあの後そのまま帰った
鞄を忘れてきたけど…まぁいいや

ドアを勢い良く開け自室へ向かおうとした

ヒロト「あれ?沙織早いね」

が、ヒロ兄が声をかけてくる
話す余裕なんてなくて無視して部屋に向かう

ヒロト「……ん?」

またもや自室を勢いよくあけて閉めて
制服のままベットへ飛び込む

「サッカーなんてなくなればいいのにっ」

目から水滴が出たのに気付かなかった

「お姉ちゃん…。
私、もうサッカーなんて出来ないよっ…」

『私、サッカー大好きだもん!』

あの頃の私には戻れない………

『お……姉…ちゃ…ん…?嫌ああああ!!!』

サッカーは人の命を奪う道具にすぎないんだから

『あんたのせいよ!!!!こんな日にサッカーなんてして!!お前なんて必要ない!出て行け!』

『ふっあはははは、お前がサッカーの天才だ!
だから、お前を殺そうとしたんだ
お前なんかを庇うなんてな…お前が殺したも当然だな』

私はサッカーをしてはいけないんだ


もうっ


「これ以上っ」


「わたしのせいで」

「失いたくないっ」


そこからは涙が止まらなかった


「私にサッカーなんて必要ない」


「私には仲間なんていないっんだよ」


私がサッカーしてるせいで周りの人がいなくなるのは嫌なんだっ!


もうサッカーなんてしない


したくない