雷門中との出会い




布が切れてきたため、手芸屋さんに行ってた
大量に仕入れ、両手は塞がってる状態
そこにボールが飛んでくる
って…はぁ!!?ボール!?

蹴り返せる状態でもなく、逃げるにも間にあわなく
顔面に当たるのを覚悟した

「っ……思ったより痛い」

誰かが助けてくれるとか、王道もなく
只々、ボールが当たっただけ

天馬「すみませんっ!!大丈夫ですか?」

葵「手当しますっ!!」

「大丈夫です……お気になさらず」

ボールが当たったことで尻もちをついた

「イタタタタ」

マサキ「タが多い」

「うっさい、マサキ」

信介「狩屋の知り合い?」

まさかの雷門中と会った

「って最悪……紙袋破けてるし
あーもうっ!!」

マサキ「そういうのは心に閉まっとけよ
気遣えよこっちを」

「知るか!こっちは被害者!!」

璃音「お姉ちゃん……運ぶの手伝うよ」

「流石璃音!!マサキとは大違いだね〜」

マサキ「うっせ〜」

璃音「仕方ないよ、マサキだから。」

「だよね〜」

マサキ「おいっ!」

葵「璃音ちゃんのお姉さん?」

璃音「そうだよっ!美人でしょー!」

マサキ「どこが」 

璃音はマサキを睨む
皆は苦笑

葵「あっ拾うの手伝います」

「いい。雷門に貸しは作りたくないから」

さっきと態度が違う?
仕方ないんだよ…

神童「それはないんじゃないか?
手伝うと言ってるんだ」

「無理やり手伝うのもどうかと思うけど
璃音もありがとね〜。
今、部活でしょ?そっち優先しな」

璃音「う、うん……あのね、先輩たち悪い人じゃないんだよ」

「残念ながら雷門は…特にサッカー部は許せない
いくら、璃音とマサキの学校でも…2人の仲間でもね」

そう…何があっても
雷門を許すことは出来ない

「あら、空気を悪くしてごめんなさい?
でもね、全て貴方たちの先輩が悪いのよ」

急いで布を拾う