璃音




お兄ちゃんとは、あれから少し話してから帰った
悠馬とは目を合わせないままだった…
急にお客さんが増え忙しそうに動いてたのも一理あるけど、、復讐のことが頭に入ったことで合わせれなかった。

それから今、私の家…おひさま園にいるわけだけど、
初めて璃音の部屋の前に立ってる

深呼吸をして、気持ちを落ち着かせ
ノックをする

璃音「っ……沙織姉」

璃音は、扉を開け私を見た瞬間息を呑み驚いたのがわかった。

「少し良い?大切な話しがある」

璃音は小さく頷いた

「私の部屋に行こうか」

璃音「わかった…」

璃音は驚きつつも了承した
なぜなら、決して部屋にいれなかったから
唯一の姉妹3人の写真があるから

部屋につき、璃音に躊躇なく写真を見せる

璃音「これって……私?
それに沙織姉だよね?」

「璃音は……私の妹だよ」

璃音は何かしら気付いていたのだろうか
大して驚きもせず、動揺しなかった。

璃音「どうして…教えてくれなかったの?
どうして…私を避けてたの?」

「教えなかったのはね……璃音が私のことも家族のことも忘れてたからだよ」

璃音「じゃあ、どうして今教えてくれたの?」

「もう、璃音も中学生だからね
知っときたいかなと思ってね…
避けてたのは……私の我儘…私ね璃音が嫌いだったの」

璃音「っ……」

璃音の瞳が揺らいだ。
ごめんなさい、、

「私、親から何もしてくれなくてさ
璃音ばっかり構ってたからね
ただの嫉妬……今はそんなことないから」

璃音「お姉ちゃん…」

「っ…!?」

璃音が私のことをお姉ちゃんと呼んでくれた
おひさま園にいる皆は家族だから、年上には名前の後ろに姉もしくは兄をつけてみんな読んでいる
私の名前がなくなった……それは、私のことを

璃音「…私、嬉しいよっ!
血の繋がったお姉ちゃんがいて!」

姉として認めてくれたんだろう。

「璃音…。
でもね、私と璃音は異父姉妹なのよ」

理想「えっ……それでもっ!お姉ちゃんには変わりないよ!!」

私はどうして落ち着いて話すことが出来たのだろうか…。

私はどうして……

………。

「ありがとうっ……こんな姉でごめんね…」

璃音「お姉ちゃん……お姉ちゃんっ!夏休み出かけようね!!」

「璃音……うん、そうだね」

璃音と微笑み合う

お姉ちゃん、私璃音に話せたよ
今まで勇気が出ず、話せなかった私の背中を押してくれてありがとう

璃音、、あなたを傷つけてしまってごめんなさい
あなたはこれから先そのことで苦しむかもしれない。


私は璃音と別れたあと、便箋を取り出し
璃音宛に手紙を書いた

もし、私に何かあったときこの手紙を渡せるようにしときたい……


「誰にお願いしよう」

とりあえずは、大事にしまい
ベットに横たわった。

璃音、私はあなたの姉だと名乗っていいのかまだ悩んでいます。

私がかいた最後の一文が頭に離れないまま眠った。