イザナとゼンは、歩きながら話してる

「ラジどのとは国政の話を?」

ゼンはイザナに問いかける

「話になどならないよ
まさかというか、さすがというか
誰かあの王子に喝を入れようという者はいないものかな 肩が凝る

ゼン 軽く剣の相手でもしてくれ」

「これからですか?」

「のんびり世間話でもないんだろう?」

これも一つの兄弟である。
剣を合わせつつ兄弟は話しをする

「いいぞ 話して」

「_何故白雪を知ろうとする前に邪魔者のように扱うんです」

「…邪魔者ねぇ……。
邪魔者ではない、只ここでどのように娘が過ごしているのか観察するほど暇じゃないからさ」

「何も知らぬうちに結論を出す程お忙しい?」

「言うようになったなあ」

「事が事ですので」

「_それだよ」

「?」

「見ろ お前がどれ程惚れ込んでいる相手なのか時間をかけずともわかったぞ」

ゼンは思わず赤面し息を少し止める

「ゼンには他に政略的価値のある令嬢がいるだろう。
娘だけは認められない」

イザナは__をよく知る
しかし、ここにいる白雪は知らない 

そして、白雪とゼンを結ばせるわけにはいかない。

「実に具合が悪いな?ゼン」

「結構!何かを打破するために行動するのはあの娘の得意とするところです」

「…それは面倒だ
さて もう戻るぞ」

「____兄上!
俺は白雪との出会いを自分が真に辿りたいと思う道の妨げになどしません」

背を向けたイザナに堂々と言うゼン

「では置いてゆけ」

イザナはどんな表情をしているだろう

「………っ……誰が!」

ゼンには、兄という壁が大きい