
イザナはミツヒデと木々に会う
「…お前がそばにいながら厄介なものを持ち込んでくれたものだ」
「そばにいればこそだと思いますが」
「お前も生意気を言うようになった」
そしてイザナは2人から離れる
「何か生意気を言ったみたいだな
うちのご主人様は」
「じゃあ本領発揮だね」
2人はゼンを分かち合えている
いい側近だ。
そして、ラジは。
「どうされました ラジ王子」
「何がだ」
「お顔の色が優れないかと」
「黙れ!!精神を消耗し過ぎて胃が痛いのだ 察しろ!」
こそこそとラジは話す
「それはそれは…では治療士を?」
「いろんわ馬鹿者!
あの娘が薬剤師の職についているというではないか 鉢合わせでもしたらどうする
それよりもだ!クラリネスの者に私は外交で胃が弱る軟弱者と思われるなど耐えられん…!!」
「じゃあ薬だけでも貰ってきますから待っていて下さい」
「わ…私の名を出すなよ!」
少し時間が経つ
「遅くなりました
やはり具合をみて処方すると…」
「ラ…ラジ様なら『遅い!』と言い残し城内の方に…」
これで衛兵は勘付くとおもわないのだろうか…。
「何をやっているのだ あの者は
もう薬など___」
そして、バッタリと白雪とラジは鉢合わせる
ラジは顔を青ざめる
「………っ し 失礼した
ズギッ ぐっ…」
去ろうとした瞬間痛めた
「…!?ラジ王子?
どうかしましたか」
白雪はラジに駆け寄り、持っていたものをそっと置く
「かかか構うな…」
そしてラジは白雪が置いたものに目をつけた
「これは…薬か?」
「まあ そうですけど…」
「なんだ薬だけ運ばせたのか」
ラジは薬の瓶をあける
「何開けてるんですか!」
白雪は思わず声を大きくする
それにつられてラジも大声で話す
「これは私が頼んだものだろう」
「違いますよ!聞いていません!」
「私が名前を出すなと言ったのだ!!」
その騒ぎに気付いた衛兵がやってくる
「何事ですか!?」
「!人が…もう飲むぞ」
飲もうとしたところ、白雪は瓶を平手打ちで落とす
「しッ白雪どの!??」
衛兵は顔を思わず青ざめた
「あれは飲み薬じゃありません」
「なっ…!?」
「創傷被覆材です!」
「…………胃薬ではないのか…?」
思わず傍にいる、3人は胃薬とは…と満場一致で思う
「あ…危なかったな…」
「私も…無造作に置いてしまったので偉そうなことは言えませんが
…あなたは王子でましてやここは他国の城です
どうかご自分の身に責任を持って下さい」
「ムッ私が王子という事で白雪どのは得などなかっただろうに
よくそんな事が言えるものだな」
どちらも負けず嫌いだと悟った衛兵は見守りつつハラハラしていた
「でしたら故郷の王子があなたで良かったと思えるくらいの方になって下さいよ」
「しっ…失敬な…」
「礼を欠こうがそう願います
タンバルンに住んでいた者として」
言葉、声色に思わずラジ、衛兵はグッとくる
「___…そ そんな事は言われずともわかっている!」
「胃痛でしたっけ
付き添いましょうか 治療室」
「結構だ!」
そして2人は別れる
白雪は思わず落として空にしてしまった薬瓶を拾う
「室長に怒られるなー」
「怒られないよ 俺が見てたから
白雪はラジどのといるのが向いてるな
俺のような男がいる国は嫌だろう」
「やはり茶会の様子を見ていたのに気付いてましたか……
イザナ王子 私はタンバルンに帰りません
私がイザナ王子を嫌な男だと思うとでも?」
「へぇ それは残念だな」
イザナは、白雪に近寄る
「退がらないのか?」
「さがりません」
「いつも目を逸らさないね」
「何故、私を追い出すのですか…
兄様は私がお嫌いですか…に、兄様は……変わられましたか」
イザナは白雪のまぶたにキスをする
「どうかな 姫
嫌になった?」
「なりません!
私の兄様です!!」
「…俺は嫌いになってないよ
大切な妹だ
俺がお前を追い出す理由は……あいつが惚れたからだ」
「へ……まさかゼンが私に?」
「ああ」
「兄様…それでも私はタンバルンには行きませんし、帰りません
私はゼンと結ばれることはありませんし、私がゼンに惚れることもないでしょう。」
「ほぉ、断言するか。」
「__を覚えてますか?」
「ああ、もちろんだ」
「私は____」
白雪は一体誰で…何を隠しているのだろうか
イザナとの出会いは一体…