
用意してくれた部屋にあるバルコニーに白雪は足を踏み入れる
空を見上げれば、満天の星が
「明日は、夜会か…
ボロが出ないようにしないと」
「あんまり気を張らないようにね」
急に隣から声がし、白雪は驚く
「オビ!起きてたんだ」
「いやあ 主が恋しくってね」
「なにそれ」
白雪は時々、オビがゼンを主とよぶことに妬ける
「しばらく怒られてないもんだからどうも調子狂っちゃってさ」
「……ゼンもさびしがってるかもね」
この時から白雪は、オビはこのままクラリネス…ゼンの傍にいることになるかもしれないと考え始める
「今日はもう寝ないとだめだからね、ユキ
おやすみなさいませ」
「おやすみ」
白雪は部屋に戻りベットに横たわる
「オビは…こんなワガママな私より
ゼンといるほうが楽しそうよね…」
白雪は暫く、オビのことを考えて寝れないでいた
翌日、オビは白雪の支度が終わった頃を見計り白雪の元へと向かった
「次々、人が来てるよ
きらびやかなもんだよねぇ」
そして白雪の元へとつくと
何だが様子が違う白雪が
「えーーっとお嬢様?
さすがに今日は女中さんたちに囲まれてましたね」
「うん…おまけにこんなに緊張するとは思わなかった」
幼い頃は母が、
それからは自分で用意するタイプ
「まあ 王子の客人だからねぇ…
王子と一緒にいてもいいし
席用意してるから座ってもいいってさ」
「…でも、座ってるだけじゃなんにもならないからね」
「だね」
よしっ、白雪は頬を叩いて気合を入れる
「言動がおかしかったらしたら咳払いよろしく」
オビは声色をかえて返事をする
「かしこまりました」
「オビ器用だよね、その声色」
「そう?練習する?」
「考えとく」
器用だし便利だと思いはしつつ自分がしようとは思わない白雪
扉のノックがなる
「そろそろお時間です」
「はい!」
オビは白雪に手を差し出す
「いきましょう、お嬢さん」
「うん、オビ」
白雪は緊張しながら歩き出した