VS秀徳高校
アップの中に組み込まれたレイアップシュートをほとんど外さない秀徳に怯える1年
そんな中、うちのボールが秀徳側に転がっていく。
「…!」
そのボールに気づき拾い上げたのは緑間で取りに来たのはテツくんだ
私は2人の近くにいくことにし静かに見守る
「ありがとうございます。」
テツくんは礼を言いながらボールを受け取る。
「まさか本当に勝ち上がってくるとは思わなかったのだよ。」
緑間の発言に、テツくんはため息を吐きながら答える
「そんなにナメられてたんですか…」
「だが、ここまでだ。
どんな弱小校や無名校でもみんなが力を合わせれば戦えるみたいなのは幻想なのだよ。
オマエらの選択がいかに愚かか教えてやろう。」
メガネのブリッジを上げながら、話す。
相変わらずの話し方だ
「人生の選択において何が正しいかなんて誰にもわかりません。
それに1つ反論させてもらえば…
誠凛は弱くないです。」
「フンっ…ほざいていられるのも今のうちなのだよ。」
「負けません、絶対に!」
緑間と私は目が会うが話すことはなかった
私はテツ君の背中を軽くおし、微笑んだ
審判の声で双方の高校のスターティングメンバーが向かい合って並ぶ。
どちらも覚悟は充分。
うちも引いてはいない。
「整列!!
それでは、予選Aブロック決勝
誠凛高校 対 秀徳高校の試合を始めます!!」
「「お願いします!!」」
双方の大きな挨拶の声が体育館中に響き渡る。
試合開始のホイッスルが鳴り響く。