インターハイ予選開幕

試合開始直前。
アップしている隣で秀徳もアップをしている。
その中にいる緑間にガンを飛ばしまくる火神君

「ガン飛ばす相手ちげーよダァホ!!」

日向先輩が火神君の頭を掴み正邦高校の方へ向ける

「ちょっと見てただけっすよ。」

「嘘です。思いっきり見てました。」

「あぁ?」

テツくんと火神唇がそんなやりとりをしていると近づいてきた人影。

「君が火神君っしょ!」

入り込んできたのはあのDVDの坊主頭こと津川智記。

「キャプテン!コイツっすよね!
誠凛弱いのに1人すごいのが入ったって!」

津川の発言に苛立ちを募らせる私たち
次の瞬間には津川の頭上にあった拳がゴツンと音を立てて落下する。

「ちょろちょろすんな、バカたれ!」

津川に拳骨をしたのは正邦高校 主将 岩村努

「すまんな、コイツは空気が読めねぇからすぐ本音が出る。」

「謝らなくていいっすよ。勝たせてもらうんで、去年と同じ見下されたら泣くっすよ。」

キラキラスマイルで岩村選手に対応する日向先輩
大人だ

「それはない。それに見下してなどいない
オマエらが弱かっただけだ。」

試合前から岩村選手と日向先輩の間でたくさんの火花が散る。

「ちょっと、えぇ〜キャプテンもはっきり言ってないですか?」

「バカたれ。
オレはオブラートに包んで喋らんだけだ。」

言いたいことだけ言い戻っていった

試合展開は正邦リードで幕を開けるが、火神くんが4ファール
火神くんとテツくんを下げ、先輩たちが活躍しスコアは73-71で私たちの勝ち
次は秀徳だ。

誠凛の控え室は戦争のようだった。

「体冷えないようにすぐに上着着て!!
ストレッチは入念に、疲労回復にアミノ酸、あとカロリーチャージも忘れずに!!」

声を張り上げるリコ先輩

「どう?大丈夫?日向君…」

若干、震えている日向先輩の足に触れるリコ先輩

「サンキュー。まぁ、疲れてないと言えば嘘になるがこれで何とか次も最後まで走れるだろう。」

私は各選手にマッサージをする
次は火神君にと思い見ると
静かな寝息を立てて眠っている

「…試合終わってからかなり凹んでもんね。」

「4ファウルで抜けたからでしょ?気にすることねーのに」

「コガがラスト抜けたのは予定外だったけどね」

笑いながら話す2年生たち。

「コイツなりに責任感じてんじゃねーの?
それにただ寝てるってゆーより次の試合に備えて最後の1滴まで力を溜めてるように見えるけどな。」

日向先輩の優しい言葉に周りの顔も緩む。

noside 

4ファウル…DVDを見ていた時点でリコたちは予想がついていた。
だからこそ火神は第2Qまでの出場と決めていたのだ。

「スイマセン…ちょっとトイレ行ってきます。」

「オレも行く〜。」

黒子と小金井はトイレに向かう。
その頃、2人が向かったトイレには…

「〜♪(実際ビックリだわ。マジで誠凛が来るとわね)」

手を洗いながら鼻歌を歌う高尾。
無言で背後を通ろうとした黒子に気づく

「よぉ。」

「どうも。」

「ぉっ、先輩も一緒っすか〜?次の試合よろしくでっす!」

そう言い残しその場からいなくなる高尾。
この時、小金井はある違和感を覚える。

「(ん…ん!?何かおかしくね!?
後ろを通る黒子に今まで気づいた奴いたっけ!?)」

トイレを出てからもなお、鼻歌を歌い続ける。

「逃がさないぜ…その影も。」

今、個の言葉の真意を知るものは誰1人としていなかった。


試合開始10分前となる
秀徳の控え室では…

「よし、10分前だ。」

「スイマセン…先に行っててください。」

大坪の言葉にそう返す緑間。

「木村の軽トラで轢くぞコラァ…。」

「宮地、すまん軽トラ壊れた。」

物騒な言葉を吐くは秀徳高校 3年生の宮地清志
そして、その宮地をなだめる?は同じく 木村信介

「まぁ、良いだろ。遅れるなよ」

大坪はこれを許し、先に体育館へ向かう部員達。

「(黒子…そして奴の新しい光 火神。
…シューティングを欠かさない日はない、練習も手を抜いたことは無い、左手の爪のケアもいつも通り、今日の占い蟹座1位。
ラッキーアイテム(狸の信楽焼)も持っている、バッシュの紐は右から結んだ。)」

1つゆっくりと深呼吸をし、目を見開く。

「人事は尽くした。」

準備を済まし、控え室を出る緑間を廊下で待っていたのは高尾。

「遅っせーよ。先輩たち行っちまったぞ?」

その頃、誠凛の控え室でも

「行くぞ。黒子、火神を起こしてやれ。」

日向の指示通り火神を起こす黒子だが全く起きる気配はない。
挙句の果てには小金井のハリセンを取り出し1発頬にぶち込む。

「いってぇぇえ!!」

涙目で飛び起きる火神

「時間。緑間倒すんでしょ?」

準備の整えられたカバンをみづきから受け取り立ち上がる火神。

幕が上がる。