VS秀徳高校
うちの誰もがまだこの試合を諦めてはおらず目には闘志が揺らめく。
ただ、1人を除いて…
「(全員、目は死んではいないか…が火神は諦めていないことは何か違う…この感じ…どこかで…)」
火神君の異変には緑間も気づき始めてるようだ
始まったばかりの第3Qだが、うちは王者の実力に押される
段々と現実を思い知らされる。
「(集中力を切らすな…切らしたら終わりだ!負けるか絶対…もっと…もっと!!)」
「(オマエは最後まで決して諦めねーな黒子。けど全力を尽くしても…それでもダメならその負けは受け止めろってことだろ!?
勝ち目がないような強敵とやるのはワクワクするけど…けどそれで最後は勝てなきゃ気がすまねーんだよ!
勝てなきゃなんの意味もねーよ!!)」
その間にボールは緑間に、シュートモーションに入りボールを放つ瞬間に合わせて飛ぶ火神君
「(バカな…コイツありえるのか!?試合中にどんどん高くなってる!?)」
しかし、ボールには届かずそのシュートは決まる。
「…火神、オマエ何座なのだよ」
「獅子座だよ」
おは朝の占いを思い出す緑間。
『蟹座は獅子座の方とだけは相性最悪!出会ったら要注意!!』
「本当によく当たる占いなのだよ。」
笑い呆れる緑間。
ここから火神の異変かプレイに出始める。
「(ちくしょう、オレは1年でこんなに弱くなったのかよ。黄瀬との試合は確かに勝った。
けどそれは黒子がいたからだ。オレ1人じゃ勝てなかった…それでも試合に勝てるならいい。
…けどもし黒子がいなかったら?もしこの先黒子が通用しない時が来たら…負けるのか?
…嫌だ!!負けるのなんてまっぴらだ。
黒子や先輩たちを頼っているだけじゃダメだ強くなってやる。
誰かに頼らなくても勝てるくらいに…オレ1人でも勝てるくらいに。)」
ボールは再び緑間へ、その前に火神が1人でマッチアップにつく。
「緑間君に1on1!?勝算ないわよ火神君!」
あまりの唐突な1on1には誰もが驚いた。
「そりゃ立派だけど…ウチの真ちゃんはもっと止まんねーよ?」
まさか火神君の考えは、緑間の3Pを1人で止める?
試合中も何度か挑戦したようだが…テツくんとの2人がかりでも止められなかった
なのに、今やろうとしてる
何か勝算が?
「真ちゃんの3Pを止めようってか…けどムダだぜ?」
高尾和成の忠告を受けるが火神君は止める気はなさそうだ
「それでも止める!散々見せられたおかげで1つ見つけたぜ…テメーの弱点!」
緑間がシュートを打った瞬間同じタイミングで飛びボールに触れる。
「シュートする距離が長いほどタメる時間も長くなるってことだよ!」
「(オレのシュートに触れた…!?)」
これは私が伝えた弱点
『…本気で緑間を止めたいのならシュートを打つ瞬間。
彼の3Pは距離を飛ばそうとすればするほどタメる時間が長くなるから止めるならその時』
緑間の高弾道3Pシュートの軌道は先程のものまでとは違い…ボールはリングに弾かれる。
火神君がついに止めた。その事実に喜ぶ私たち
しかし、喜ぶんでいるのもつかの間…すぐに秀徳の攻撃。
すぐさま大坪選手が取り返す。
忘れてはいけない秀徳の主将 東京駆使の大型センター 大坪泰介
「(黒子君の代わりに小金井君と火神君で緑間君を止める予定だったけど…これなら!!)」
小金井に新たな指示を出すリコ。
それは大坪選手にダブルチームでつけということ。
ボールを持った大坪だが、ダブルチームに動きを封じられ緑間へパスを出す。
「(さっき火神が止めた時より近い分タメも短い…今度は間に合…!?)」
まだ鱗片は確かにあった、それは海常とやった時のアリウープ。
後ろから駆け上がる火神。
「(間に合うのかよ!?嘘だろ!!)」
とっさに緑間の名を叫んだ高尾和成だが…遅い。
火神君が“キセキの世代”と渡り合える力をもっている!
またしても火神君は緑間のシュートに触れ、たたき落とす
「やっぱ、どんな凶悪な技にも欠点はあるか…。もう1つあったな。」
より遠くから打てるということは逆にブロックされたら、その場所は自陣ゴールの近く。
絶好のカウンター機会となる。
「これ以上、点を取らせるわけには行かんな…高尾よこせ!!」
高尾和成からパスを要求、、ダブルチームに付いていた小金井先輩、水戸部先輩の上からダンクを決めようとするが、火神君により防がれるボールは床に落ちる。
火神君の急速な成長に驚くのは秀徳だけでなくうちもだ
「(…勝つんだ、オレ1人でも。)」
しかし私は嫌な予感しかしなかった