決勝リーグ

noside

ついに決勝リーグ初日
戦いの舞台の体育館には多くの人達が集まっていた。
その中に、オレンジ色のジャージの集団

「おーおーでっけー!」

「高尾、チョロチョロするな。」

秀徳高校バスケ部だ。

「あれ?緑間は?」

周りを見回し、宮地が尋ねる
一番目立つであろう秀徳のエース緑間真太郎がいない。

「来たくねーらしっす。メールで“嫌なのだよ”って来てました。」

「あははー…ブッ殺す」

「悪いウチ軽トラ壊れたから轢く以外でな。」

そんな物騒な会話を他所に、高尾と大坪は…

「さすがに決勝リーグともなると人の数がちがいますなー。」

「まぁ今日は見る試合は主に片方だけだからな。
C・Dブロックの泉真館 対 鳴成は正直間違いなく泉真館だろう。鳴成もいいチームだが王者との差は未だ大きい。
決勝リーグの行方を左右するのはやはり誠凛 対 桐皇だろう。」


その頃、桐皇の控え室では…

「えー!?青峰君がまだ来てない!?」

マネージャー桃井さつきの声が控室に響く

「何度かけても電話に出んのや。」

青峰が不在という緊急事態が発生していた。

「スイマセン、スイマセン、ボクが不甲斐ないばっかりに…」

「ちょっと私かけてみます!」

桃井は控え室を飛び出でケータイを取り出し青峰に電話をかける。

「あ゛い?」

眠たそうな声での返答、さすが幼馴染と言うべきかすぐに繋がった

「ちょっと何やってんのよ!?今どこ!?
もうすぐ試合始まっちゃうよ!!」

「何ってか…学校で…あーわり寝坊だわ。」

「寝坊!?後どれくらいで来れるん!?」

桃井の電話の横から話しかけるのは今吉

「あ、今吉サン…んーまぁ後半には多分。」

「頼むでおい、相手はあの誠凛なんやし…」

「はっはーまたまた。あんな雑魚倒すのに20分でも多すぎだって。まー、前半は適当にヨロシク。」

その言葉を最後に電話は切られた。

そして誠凛の控え室では

「そろそろ時間よ!全員準備はいいわね?
大事な初戦よ!何度もいうけどインターハイに行けるのは4校中3校。

一見難しくなさそうとか考えてたら舐めんな!!

リーグ戦だからって1敗までは大丈夫とか、そんな事考えたらお終いよ!!
大事なのは今!この試合よ!!」

リコの気迫の篭った言葉がメンバーに伝えられる。

「“次は頑張る”は決意じゃなくて言い訳よ!!
そんなのじゃ一生勝てないわよ!」

その言葉にメンバー全員の顔色が変わる。

「絶対勝つぞ!!誠凛ー」

「「ファイ!! オォ!!」」

チームの円陣の声が控え室に響き渡った。