プロローグ

海辺

目を閉じ耳を傾ける

波の音しかしなくて心地良い

「私……ずっとこのままなのかな?」

目を閉じたままでお母さんに語る。

「でもね、勇気がないの……こんな娘でごめんね」

波の音は止まない

涙も止まらない


『偽りの私』