初めて、おやつを出す
まあ、売ってるものだと面倒だし手作りで用意した
それを1人ずつ分けてテーブルに置く
そろそろ、食堂に集まる時間だ
今は久遠さんはいない。
練習も自主練になってる
私が練習を見てもよかったけど、そんな時間はない
「全員、揃ってるね」
「あの……このお菓子って」
「食べていいよ」
壁山くんは嬉しそうに食べている
「後、20分程で1回戦の相手がわかる……それまではこの部屋でなら何しててもいいよ」
私は持ってきてたiPadを持ち、TVを見ていた
トーナメント表を開き、抽選が始まるのを待つ
『司会を務めさせて頂きます、フットボールフロンティアインターナショナル(FFI)の副会長の代役、笹木です。後、10分程お待ちくださいませ』
悪いね〜、頼むことになって
まさか、派遣されるとは思ってなかったのよ
「いいんですか?」
豪炎寺くんが聞いてきた
ここにいていいのかってことだろう…。
「ええ、子どもだけには出来ないからねぇ〜」
久遠さんはどうしても行かないといけないから必然でこうなる
「まぁ、その代わり2日程離れるけどね」
この子たちにとったら嬉しいだろう
数分後
『只今より、第一回FFIアジア予選の組み合わせ抽選会を始めます』
皆、TVに喰いつけ
次々に決まっていく
それに応じて、表を埋めていく
そして次は……
『日本代表 イナズマジャパン………1ーA』
オーストラリアと戦うことになった
「決まったな」
「いきなり優勝候補か」
「だが、相手にとって不足はない」
「よ〜しっ、明日からオーストラリア戦に向けてとっくんだ!!」
「おぉ〜!」
その声を背に食堂から出る