私は緋山美帆子

ただ、仕事のときの名前である
緋山は旧姓になる
プライベートでは、藍沢を名乗ってる

そのことを知ってるのは同期とフェローだった頃の上司のみである

子どもは3人
光輝 千穂 夏帆

光輝は、結婚して1年後に産まれた
私と耕は私がフェローを卒業してすぐに結婚した。

今年で6年目になった

千穂は光輝の1年後、年子である(4歳)
夏帆は千穂の2年後(2歳)

今、光輝のランドセルを選んでる

「黒でいいんじゃないか?」

コウがぶっきらぼうに言う

「ちょっと〜
今は、こんなにいろんな種類があるのよ?
黒はシンプルすぎるんじゃない?」

と言いつつ、6年間使うんだし
シンプルなほうがいいかも…

「光輝は何色が好きなんだ?」


「光輝は藍色!」


思わず夫婦で固まる

「うん、藍色だと6年間使えそうね」

「藍色のランドセルを探すか」


直ぐに復活したけど


その頃、千穂と夏帆はというと
そばにある、キラキラした赤色のランドセルを見て目が輝いてる

コウがすれ違いさまに
"2人は誰に似たんだ"と言われた

私も幼い頃はキラキラしたものが好きだったから!!

「あっ、コウ
私、翔北の救命に戻ることになった」

「そうか」

病院で見るいつもの無表情かと思えば、我が家で見る笑った顔だった

「嬉しいんだ?」

「悪いか」

そんな様子に私は嬉しくてたまらなかった

「子どもたちの保育園、翔北のところにするか?
送り迎いしやすいし
何より仕事の合間に顔を見にいける」

この表情にこの言葉、白石たちがみたら固まって動けなくなるだろう

「そうね…そうしようかな!
ただ、仕事中行くのはダメだから!!
緊急事態ならまだしも…せめて休憩にしてよね!」

そういえば翔北に保育園ってあったっけ?


「1ヶ月前工事が終わった
救命だし、頼めば通える
来年になるまでは、事情によるらしい」

そんな話しをしてると

あったという光輝の明るい声が聞こえた


「そこに学童もあるわけ?」

「来年からな」

タイミングよすぎでしょ



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