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またゲームで彼らに会い、皆で逃げ切ることを優先した。
最後の暗号も解読し終わり、ゲートを開くのみとなった。
パスワード入力をしていると、急に心拍音が鳴る。
逃げなきゃと思い、走りだした時にはもう意識が飛んだ。

何とか、目を覚ますと一人だけ生還し、あとの2人は椅子で飛ばされたみたいだ。
そうだ…ゲートを開かないと……
壁に手をつき、立ち上がる。
朦朧とする意識の中、パネルをタッチしゲートを開放させる。

「おや、もう行ってしまわれるのですか?」
「…!!!!!」
「少しお話をしましょうよ。」

閉じていた目が開いた時一瞬だけ赤く染まっていた。
瞬きをすると、いつもの瞳になっていた。
サク…サク…と大きな歩幅であっという間に近づかれる。
私より圧倒的に大きい謝必安さんの顔を見上げる。
少し屈んだかと思うと出口の方に腕を伸ばされ、壁に隙間なく立つことしか出来ない。

「ふふ、先程は痛い思いをさせてすみませんでした。」
「…っ…」
「あぁ、怯えないでください…」

前回と同じように頬を撫でる。

「この後、お暇ですか?」
「…一応は…」
「そうですか!では、ロビーで待っていてください。」
「……分かりました…」
「良かった、断られるのかと思いましたが…嬉しいです。」
「……」

断ったら断ったで何をされるか分からない。
ロビーに誰かいる筈だ。
そう願いながら脱出した。


「あ、戻ってきた…今日は酷い目に遭わずに帰ってこれたのね。」
「うん…でもこの後暇かって聞かれて、ここで待ってろって。」
「……それはいけないわ。」
「でも……」
「早く、出ましょう。」

唯一残っていたフィオナに腕を引かれ、ロビーを出る。
走るフィオナに転びそうになりながらも必死に着いていく。
曲がり角を曲がるとフィオナは誰かにぶつかり、私も勢い余ってぶつかる。

「ど、どうして……」
「あ?祭司か…そんなに慌ててサクラと何処に行こうってんだ?」
「キャッ…!!!!!」

ぶつかった時に鼻を強くぶつけて、その痛みに怯んでいると腕を力強く引かれた。

「あなたこそ…サクラを手元に入れて、
何をするつもりなのかしら?」
「ふっ、俺はただこいつと話をするだけだ。」
「ふふ…なら、私がいても問題ないわよね?」
「御生憎様だが、二人きりで話したいんでな。」

腕を掴んでいた手が、離れたと思うと腰に回され、そのまま持ち上げられた。
そのまま踵を返し、何処かに連れていかれる。
フィオナがちょっと待ちなさいよ!と叫ぶが、一向に歩は止まらない。
見慣れない館内に脳が警鐘を鳴らす。
じたばたと足を動かしたり、腕から抜け出そうと体を捻るが無理だ。
誰とも会わないまま、一つの扉の中に入る。
きっとここは彼らの部屋だ。
ガチャリと鍵のかかる音が聞こえた。
ドサッと放り投げられながらベッドに降ろされる。

「やっと 二 人 き り だな。」
「………」
「そんなに怖がるなよ、話をしようじゃないか。」

横髪を持ち、そのまま遊ばれる。
このままだと何をされるか分からない、でも逃げ道がない。

「可愛いな…お前……」
「な、なにを…!」
「さっきも思ってたが…いい匂いだ…」
「ヒッ…!」

肩を押されベッドに倒れ込む。
すぐ様上にのしかかれ、首元に顔を埋められた。
こわい、怖い怖い、怖い…!!!!!
誰か……誰でもいい…助けて…!!!!!