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「ほんとにそれだけの関係なの?」




『ほんとだって、白濱先輩とはほとんど関わりがないよ』




「もったいな!!この学校である意味一番白濱先輩に近づける人間だと言うのに!!!お前は人生を損しているぞ!!」




『んなこと言われましても…』





帰り道、友達の聡美に会ったら白濱先輩とはどうなったかと聞かれる。
どうなったもなにもどうにもなるような関係ではない。
この子は何かを期待しているようだけど残念、そんな何かはありません。







「まあさ、花子くらいだけだと思うよ、こんなに白濱先輩と近いの」



『近いって言っても2週間に一回会うくらいじゃん、それも日誌もらうだけだし』



「そうだけど!!そもそも白濱先輩の方から女子に近づくとか花子くらいだと思うけど」


『何言ってんの、あの人はただのチャラ男。自分から女子に寄ってってるんだよ、現実見な』


「花子こそ、ちゃんと白濱先輩のこと見なよ〜誰かに取られちゃうよ!!」





取られちゃうって、この子は何勘違いしてるんだろうか。




『私と白濱先輩はただの部活の先輩後輩、それ以上でもそれ以下でもないの』




「ふ〜ん、あ!!今日の夜11時から白濱先輩たちのグループがテレビ出るよ、」




『へえ、テレビね』





やっぱりあの人すごい人なんだな、なんて改めて思ってしまう。






『じゃあ、私こっちだから』



「うん、ピアノ頑張ってね。後テレビ見なね」





あの白濱先輩がテレビに…そんなことを考えながらピアノのレッスンへ向かった。




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