大輝くんに私がさつきちゃんに対して思ってしまったヤキモチを話して、それが呪にならないかと懸念していると、それはないと言われた
「基本的に呪は、低級もしくは人間の気持ちから生まれるものなんだよ。だからある程度の地位を持つ俺の血が入っていれば、お前がどんなに何を思っても呪は生まれない」
呪を生み出すくらいなら力で示せばいいだけだからな
その言葉に寂しさがなかったわけではない。
でも私は妖怪ではないから、想像はできても理解は出来ない。
だから、出来ることをする
「…!」
「これからは、そんなことないといいね」
いつぞやもこうして呪について彼に聞き、彼と帰り道を歩いた。
その時は気づかなかったけれど、それだけで幸せなんだ
「妖怪に生まれていい事なんて一度もなかった」
「うん」
「でも、こうしてお前を守れるなら、一緒にいれるなら…良かったのかも、な」
「ふふふ」
指を絡めて繋いで、いつまでもこうやって隣を、歩いて行ける事を願って
私は何度も呼ぶ
「大輝くん」
「なんだよ、白雪」
狼の隣で笑う私が、歳を重ねても永遠にいることを祈るんだ
青を選んだ彼女の幸せ