Just Give Me A Reason
試合が始まった、とっても近くて見やすい席。あの時居た男性は監督だったのか、目があったので軽く会釈をすると少し微笑んで。次々と繰り広げられる必殺技、凄い…息をのんだ。
試合が終わり、歓喜している観客や選手たちに笑みが零れた。監督が私の方を指さすと一斉に選手の子たちに見つめられた。明王のこっちに来いってジェスチャー、目をぱちぱちさせてると手招き。迷いながらも選手たちのいるフィールドに入る「◎!」大きな声で呼ばれて、そして 抱き締められた。土の香り汗の香りが私を包む。
「えーー!?!?不動の彼女!?」
皆見てるから離れて!!!!私がそう叫んでも離れてくれない、それどころか 思いっきりキスされた。
「あ、きお……ここ、外 てか みんな見てる…」
「好きだ」
「話聞いてます…?」
「俺の言葉に早く答えやがれ」
周りの声が聞こえていないのか明王は、それより好きって…え?ビックリしすぎて声が出ない…。
「早く答えろよ」
「…好きって好きだけど…え?どの好きなの…?」
「こういう事する好きなんて一つしかねぇだろうが」
もう一度されるキス、皆見てるって私何回言えばいいのか...!
「……す、きだよ」
フドウがひょこっと出てきて明王に飛びついた。
イナズマイレブンの選手たちの宿舎に招かれて、今凄く凄く大変な状態。フドウとサッカーボールで遊んでる子達とにやにやしながら私と明王を取り囲んでいる子達。
「んだよ、お前らうぜえ」
「不動ちゃんったらー大胆」
「気色悪い声出すな佐久間」
ぎゃーぎゃーと騒ぐ明王達、なんかすごい可愛い。
「で?貴女は不動さんの彼女!」
「は、はい」
「年上かあ」
「5歳も…」
「不動さんやりますねぇ〜!」
「本当に鬼道君兄妹腹立つわ」
「何故だ!」
なんやかんや、仲良くやってたんだね。しばらく会わない内に少し背が伸びて顔つきも変わったような気がする。男の子っていうもんは友情で成長しちゃうのかな。
「ってか、◎に馴れ馴れしくすんじゃねぇ」
べりっと私から女の子たちを剥がして明王にずるずるずる二階に連れて行かれた。
◎を部屋に連れて行って、がちゃりと鍵を閉めた。
「え、なんで鍵閉めるの」
「あいつらに覗かれたら危ねぇからな」
「覗かれる?」
「知ってた?俺思春期真っ盛り」
ベッドに押し倒せば顔を赤くして、ぱたぱた暴れる◎。
「好きなんだよ、お前の事」
「それは 私もだけど」
「我慢できねぇ」
「えーーーーちょっ 待って待って」
脱がせば柔らかい肌
「ッハ、お姉さんの身体エロ」
「馬鹿…!」
「…ピアス、つけてくれたんだな」
左耳に輝く赤いピアスを見てから、俺は◎の唇に自分のを重ねた。
20140106
俺思春期(どや顔)