深夜2時、こってりと化粧をして胸も足も背中も開いた服に踵の高いヒール イミテーションのアクセサリーを付けて家を出る。

染めてから大分経ってるから髪がプリンになってる、そろそろ美容院に行かないとな。

ターボライターで火をつけ煙草をふかす、もわっと空気に溶けて消える煙を見つめた。



「めんどくさ」



美味しくもない煙草をふかして、着たくもないこんな下品な格好して、お化けみたいな化粧、本物を身に着けれないのは私が完璧ではないから?

そこら辺のおじさんに声をかけると気持ち悪い顔で笑って指を2本立てて「どう?」なんてほざく。
今日の私の価値は二万円か...こくりと頷けば私の腰に手を添えて歩き出す、ホテル街の方に。












バチンッ!!大きな音を立て頬を叩かれた。



「アンタは今まで何してたの…!お母さんの顔に泥を塗るつもり!?」



ヒステリックに怒鳴り散らして私を睨みつける。まだ若い母の顔には私と同じ様に化粧が施されている、その美しい顔が怒りで歪んでいる。



「早くその化粧落として寝なさい」

「うっせーんだよ」

「言う事聞きなさい!」



もう一度殴られて口の中に血の味が広がる、その場で血が混ざった唾を吐けば怒りがヒートアップ。












朝起きて支度をする剥がれてきた黒いマニキュアを上から重ね塗りして、がやがや煩い校門を抜けて教室に入れば白い目が貼り付いた。

だから人間なんて嫌い。

鬱陶しい、塗り直したばかりで少しぐにゃっとしているネイルを親指で潰した。



「授業始めるぞ〜」



教師なんて一番嫌い、親の次に嫌い。

イライラする、私の事を汚いものを見るような目で見て出席を取り出した。...早く終わんないかな。




20140102

prev next
back