車から降り、近くの自販機で温かいコーヒーとオレンジジュースを買う。はいと渡せばありがとうって言葉が返ってくる、ぽんぽんと軽く頭撫でてもう一度抱き締めたら 震えは止まってた。
「吹雪さん…」
「どうしたの?」
「ううんなんでもない」
女の子特有の柔らかさに、汚い欲が出てきてしまった僕にどうか気が付かないでくれ。
▼
吹雪さんはとっても優しい、しかも さっき知ったんだけどサッカー選手…だったらしい…びっくりしてオレンジジュースが口の端から出た。
「え 僕ってそんなにサッカー選手っぽくないかな?」
当たり前でしょ!そう言えばすごく残念そうに笑う吹雪さん。その顔がかっこよすぎて 直視できないが…
「だって、白いし ごつくないし 力なさそうだし」
「…僕 結構力強いんだけどなあ」
にやりと顔に似合わない意地悪な表情を見せ、がしっと肩を掴まれてキスされた。押し倒される勢いだったから背中からごきっと音が鳴る…痛い痛い...!
「ね?」
「強いんじゃなくて強引なの!」
あれ、そういうの嫌い?なんてあざとい笑みを浮かべる、甘くて優しい顔だけど中身は狼なんだな...!
どんどん好きになってしまうこの気持ちに、ブレーキをかけないといけない気がしたけど そんな事を考えるのもやめたかった。
20140120
prev next
back