少女マンガ
「迎えに来たぞ」
今日は放課後遊ぶ約束をしていたので、違うクラスの不動君が教室の前まで迎えに来てくれた。暑いのか袖をまくっている不動君の腕には スゥッと細く筋肉の筋が見えた。
横に立つと 不動君がいつも使うツンツン鼻を刺激する汗ふきシートの香りがした、モヒカンを綺麗にセットした彼はとってもかっこよくて...横顔を見つめてしまった。
「...見すぎ」
「不動君のこの匂い好きなんだ」
「お前と会う時汗臭かったらヤダしな」
平気でこんな思わせ振りな言葉を息と共に吐き出す不動君に私の背筋は一本細い汗を垂らした、スカートとシャツが擦れて 汗がシミになるのがわかる。
「ほら、早く行こうぜ」
ぽんと 私の背中を叩いた不動君、「スッゲー 汗」なんて意地悪く笑って私の肩を抱き寄せた。
▽
不動君はなんだか今日距離が近い、カラオケに行った時も不動君を広い場所に座らせる為に私は狭い場所に座ったのに わざわざ「狭っ」と言いながら横に座ってきた...。
カフェでもそうだ テーブル席が沢山空いてるのに、わざわざカウンターの端っこで肩をぴったりとくっつけて座った。
「プリクラ」
「え?」
「プリクラ撮ろうぜ」
口に含んだタピオカが2粒ほど地面めがけて飛んでいった、プリクラ!?何を言ってるのか不動君...。
「きったねーな」
「ごめんなさい...だって、ビックリして」
「イイじゃねぇか デートっぽくて」
タピオカミルクティーは冷たいのに、今全身が熱々に燃えてる。デートなんて思ってもないのに言わないでほしい...不動君はチャラいと評判で そこがいいって女の子が多いけど。根は真面目ないい子だから彼女たちの噂話通りの男の子のにならないで欲しいのに...!
「で、行くの 行かねーの」
「いきます」
大好きな不動君とのプリクラなんて欲しいに決まってる、ピンクピンクしている1つのプリクラ機に狙いを定めて中に入れば 頭の悪そうな音声ガイドと最近流行りのK-POPが流れてた。
「ここに小銭入れんのか」
「え?来たことないの?」
「はァ?あるわけねーだろ お前と撮るのが初めてだよ」
「...感動」
ポツリと呟いても 音声ガイドがうるさくて不動君の耳には届かなかったみたいだ、100円玉を4枚飲み込んだ機械は「撮りたい方を選んでねっ!」と バカでかい声を出した。
▼
1枚目と2枚目、◎がよそよそしく俺から離れる。折角プリクラ撮りにきてんのに こいつは何してんだよ...無理やり腕を引っ張り俺の方に引き寄せた。
「ほら 笑えよ」
◎の体を抱き寄せて カメラに向かってピースすれば「不動くん...」とうるせー音楽の中に情けない声が聞こえた、3枚目4枚目は俺に抱き寄せられて固まった◎が間抜けな顔して写ってる。
「お前なー緊張しすぎ」
「だって...」
「じゃあ、こうしようぜ」
最後の5枚目を撮る合図に合わせて ◎の後頭部を抱いてキスをした、俺にしか見えねぇだろうけど 目を見開いて「ぇっ!?」と声を出す◎。とんでもねぇくらい可愛い声に俺は胸が痛くなる、そのまま 唇を離さずに1分間触れるだけのキスをした。
「...落書きだってよ、行くぞ」
「え あ、落書き...はい...!」
ヤカンで湯を沸かした時キューーーッと音を立てるみたいに、◎の頭からは湯気が出てるように見えた。
落書きなんて書くことねーよなんて思いながらも、俺の方を向かずに 落書きに没頭する◎。その横顔はまだ赤い顔をしてて 俺に見られてる事が恥ずかしいのか「見すぎ...」なんて呟いた。
▼
「先外出とくから、お前全部落書きしろよ」
「え!分かった...」
さっきのキスにまだ心が乱されてる、不動君がペラペラのシートを捲り外に出たのを見計らって 怖いもの見たさでキスしてるプリクラをタッチした。
「なにこれ...」
"好きって意味だからな"
と丁寧にバナナのスタンプまで貼られている落書きが...。後30秒で落書きの時間が終わるという音声ガイドに、焦った私は。ピンクのネオンペンで 私も好き と書いた。
「はぁ... こんな告白反則だよ」
ズルズルと画面にぺったりほっぺたを当てると液晶が熱いのか私のほっぺたが熱いのか分からなかったけど、とにかく心地よかった。
20180509〔告白の日〕
⇒キュンキュン系
ちい様、メールやリクエストをありがとうございます!私のサイトに来て不動が好きになったなんて言われたのが本当に嬉しくて、忘れられない言葉です!
キュンキュン系との事だったので、書いたことがないプリクラ機でキスして落書きで告白...というのをやってみました!!少女漫画風...どうでしょうか??
少しでもきゅん!としてくれたら幸いです、お時間ある時感想聞かせて頂けると嬉しいです。
そして今後も企画沢山やっていくので気になるものがあればまたご遠慮なくご参加くださいね、改めましてありがとうございました!
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