テキーラサンライズ
久々にシたせいで身体中がダルい、水を飲む竜吾の大きな背中を見ながら ぼんやりとまた明日から寂しいなぁって考えちゃう。
明後日あたりイタリアへ帰るんだ。裸にナイトガウンを羽織って竜吾を後ろから抱きしめた。「行かないで」それは言わない約束なのに、出てしまった言葉に優しく「いつも、すまねぇな」なんて言うもんだから堪えていた涙が一粒落ちた。
きっと気付かれてない、気付いててもきっとそっとしておいてくれるはず。だって慰めたらもっと会いたくなるもんね。
「お前、明日仕事は?」
「明日は休みだよ」
「そうか、仕事はどうだ?」
大好きだった服の仕事を初めて早5年が経っていたが私はまだまだ半人前で...だけど楽しい仕事だ。順調だよ、と答えるとそうかよかった...。と呟いた竜吾。
「なぁ 俺達さ」
どきっ、嫌な汗が全身を流れた。別れ話をする気なんじゃいかっていつもいつも怯えてる私にとって 俺達 って単語が怖くて仕方ない。
「そろそろ」
耳を塞ぎたいけど体が動かない...。
「け…結婚しない、か」
は?!と間抜けな声が出てしまった。
「え、本当に言ってるの…?え?」
「あぁ、できればイタリアに一緒にいってほしい」
「イタリアか…」
服の勉強をするならもってこいなところだけど、急すぎて言葉が出ない。嬉しいんだけどね。
「嫌か?」
「嫌じゃない結婚したいよ竜吾の事愛してるもん」
「よかった …フゥ、てっきりよ...断られるかと思ったぜ」
「竜吾、だけどイタリアに行く件はもうちょっと待ってほしい」
「…あぁ、次帰ってきた時聞かせてくれよな」
そう言って私にキスをして、またシーツに皺を作った。二人して汗ばんだ身体でベッドの中を泳ぐようにして愛し合った。
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イタリアに戻らなければいけない日が来てしまった、雷門で練習をしている錦達を見守り。その後鬼道、音無、円堂に◎との結婚の報告をした。
皆喜んでくれて恥ずかしかった、◎も照れてしまって一言も喋らなくて...それが可愛くて空港へ向かう電車の中でキスをしちまった。触れるだけのキスのはずなのに、熱くて溶けそうだ。
20131221
⇒修正 20180418